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2008年03月18日
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テーマ: ニュース(100317)
暴動関与の一部住民がチベット脱出、「武力鎮圧」抗議も拡大

 【北京=牧野田亨】中国チベット自治区ラサで起きた大規模暴動で、中国治安当局による拘束を逃れるため、暴動に関与したチベット族住民の一部はラサから脱出し始めた模様だ。(以下略)



 世界各国では、この非人道的行いに対して、非常に冷めた見方をしているようで、各種ニュースやネット上でも、大きく取り上げているのは日本ぐらいのものでしょうか。アメリカはもとより、ドイツ、イギリスといった対中国経済政策を進めている主要国はこぞって及び腰ですし、唯一EUが声明を出した程度ですね。この声明に対しても、中国は猛反発をしているようで。
 言うまでもなく、欧米諸国は中国を次期の経済基盤とみているわけで、今中国と袂を分けることに慎重なわけです。まあ、世界情勢というのは、もともと利権に左右されることを歴史が示しているわけで、人権問題ですら正義なんてものはないのでしょうが。

 中国は内政干渉だとしながら、十分な人権を与えていると明言しています。これが事実ではないことは明らかですが、そもそも中国政府はチベット民族に「文明を与えた」と言い放っています。差別解放、経済格差解放を愚かなチベット民族に与えたのであり、感謝されることはあっても文句を言われる筋合いはないというのが言い分ですね。
 この言い分は、かつての列強英独仏のアジア・アフリカ植民地政策で用いられたフレーズと一致します。優秀な白人が、愚かな黄色人種、黒色人種に宗教と文化を強制的に与えることにより、白人文化を崇拝させるという構図とまるで一緒です。
 いまだにこうした植民地政策が行われていることに、もっと国際社会は警告を発するべきと思いますが、相手が中国となると皆沈黙してしまうのですね。

 大いなる愚行国家に、いつか世界が屈する時があるかもしれない。そんな予感さえする事件です。





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最終更新日  2008年03月18日 09時33分18秒
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