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石油先物市場は、まだお休みだ。それでも、アメリカ東部時間では日曜日の午後6時には電子取引が始まる。これはグローバル化の一端で、お蔭でほぼ四六時中取引が出来ることになった。
これがアジアの時間帯に合わせたものであることは明らかだ。日本時間だと、月曜日、即ち明日の午前8時に取引が始まる。しかし、通常、それはそれまでのロンドン、ニューヨークの動きを受けたものであることが多い。
それに、アジアの主体性のある指標としては、株と為替くらいだ。従って、昨年、今年と原油価格を引っ張り続けた二大金融要因ということになる。需給面では中国の動きが大きいが、ようやく世界第二位の石油消費国になったとは言え、未だにアメリカの半分以下だ。
やはり、NYMEXを抱えるアメリカの動向が世界をリードするのは止むを得ないことだ。それに中国の動きを注視したいと言ったところで、統計も曖昧だし、石油需要動向も漠然としたものに止まらざるを得ないのが実情だ。
アジアが世界をリードするには、問題点が山積みというところだ。石油需給に基づく市場判断が出来ないのでは話にならない。ということで、アジアから始まっても、結局、ロンドン、ニューヨークに注視せざるを得ない。
一刻も早く客観的石油需給に基づく価格決定が行なわれるようにならなければ、先物市場の健全化は有り得ない。そうでなければ、世界経済、世界の消費者に不当、不公正な値上げを強いることはあっても、その福祉に貢献することも無い。
終末にはそんなことをぼんやりと考えている。
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