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既に先物市場はお休みに入った。休みに入る前、NYMEX/WTIは更に低下し、ブレントは上げた。ここに最近の動きが象徴的に表れていると言える。ロンドンのシティは懸命だ。
メジャーのBPは、ブリティッシュペトローリアム(英国石油)からbp、即ちビヨンドペトロリーアムと変え、脱石油の総合的エネルギー会社への転身を図ったが、結局、石油で身を崩しそうになった。
それは言うまでも無く、アメリカ・メキシコ湾岸での大事故だ。皮肉なものだ。まさか、その転身からメキシコ湾を軽視していたためとはとりたくはないが。しかし、その後のトップの対応はひどいもんだった。
大事故という認識もなく、どこ吹く風でいた。ヨットレースにうつつを抜かしたり、と。そこに世間蔑視が読み取れる。貴族趣味も好い加減にしろと言いたい。ジェントルマンの一種冷たさを感じるのは私だけだろうか?
シティのマインドを推測する例としては、ちょっと悪かったかも知れないが、英国紳士達のマインドが読み取れそうな気もするし、bpは、本当にシティの一つの中心だ。
依然として英国石油なのかもしれない。シティは、90ドル程度を合理的価格水準にしたがっているし、来年は100ドル、再来年は105ドルなどという価格見通しは大歓迎だろう。誠に困ったものだ。
話を最初に戻せば、WTIは終値からぐ~んと下がったが、その後盛り返したもののバレル当り7セント安の87.72ドル、そにに対し北海ブレントは5セント高の90.53ドルだった。
ソフトバンクの宣伝ではないが、「何かおかしい、何かへんだ」、それは「光の道(光ファイバー)」ではなく、「シティ、北海ブレント 」も?何かへんだ。
OPECはキトー臨時総会を終えたが、予想通りの結論だった。即ち、生産上限の現状維持だ。来年の石油需要は思ったより増えないという判断だった。EIA 、 IEAとは真っ向から対立する見方だ。
そして、その心は産油国にとっての原油価格の安定だ。つまり、消費国にとっては高いと思われる現状水準の追認だ。いや、それどころか、上記、投機筋の目標と一致するのだから、困りもんだ。
世界の富は、産油国と投機家の手に入る、何て、何とも納得出来ないことだ。消費国政府は、自分達の取分、国家収入を減らさざるを得ないのに、それに気付かない。
我が国でも、航空機燃料税の減税を決めたが、それはどうしてなのか、良く考えて欲しいものだ。競争力を高めるためと言っているが、何のことはない、その金を産油国に取られたということだ。
一般国民、 消費者への影響を考えれば、全くその気が知れない。
アンケート、「100ドル原油時代はまた来るか?」に、ぜひ投票のほどを! http://blog.with2.net/vote/?m=v&id=17487
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