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21日のNYMEX/WTI(終値)は、アメリカの寒波、株価上昇、ガソリン先物の上昇を主因として45セント高のバレル当り89.82ドルになった。とまず、いつもの通り、一般的な解説を紹介して、やれやれと思っている。
「90ドルに向かって上昇するには無理があるのではないか?」と需給のファンダメンタルズからすれば言えたのだが、上昇傾向は止まらない。どこかが狂っている感じだ。
昨日も書いたが、「世界的に見て、供給能力が過剰であると言うのは致命傷の筈だが、昨年、今年にかけて原油価格が二倍になった」。いかにも不思議な展開だ。
まあ、昨日の株高、それに上下動をしているが、基本的なドル安だから、いつもの通り、二大金融要因が効いたと言うことだろう。そして、またまた擬似需給ファンダメンタルズが出始めた。
終値後だが、アメリカ民間の石油統計が発表となり、原油が予想を上回る約580万バレルの取崩し、それにガソリンも200万バレル強の取崩しだと囃し立てた。それで、一時は90.06ドルにまで値を伸ばした。
その後、修正されて、現在は89.94ドルとなっているが、未だ高いことは高い。それに、昨日から 二月渡しが期近物になったから上記の通り45セント高と書いたが、限月関係なく終値だけを比べれば、1.01ドルの上昇だ。
修正も一時的かもしれないので、言うだけ無駄かもしれないが、アメリカの在庫は未だに高い。原油、ガソリンともに昨年同期を上回っている。むしろ、心配していた 暖房油の入った溜出油(軽油)が増えてホッとしているくらいだ。
更に、需要期の在庫減少などは、昔なら当然のことだ。今は、投機筋がその通常の現象を強気要因として使う。まあ、本当におかしな状況だ。
昨晩も「結局は、株高、ドル安の二大金融要因が支配していると考えた方が良いだろう」と書いたがその通りだ。
それにしても、北海ブレントは異様な上昇を続けている。46セント高の93.20ドルだ。ひどいもんだ。冗談だが、100ドルの声も聞こえて来そうだ。しかし、冗談とは言ったが、真剣に考えているところもあるようだ。
投機筋によれば、来年末までに99ドルにならないと、投機の儲けは無いということのようだ。もう、勘弁してよ、大儲けのことばっかりで、少しは世界経済、そして石油の将来のことも考えてよ、と言いたいところだ。
それに、アジア向けのドバイがまたまたひどい高さだ。結局、ドバイも更に続伸して90.60ドルだ。そもそもWTIより高いのがおかしいのに、これだから困ったものだ。こちらはブレントの影響が大きい。
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