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2日の原油価格(終値)は、またまた、またまた(これはミスタイプではない、うんざりしているから繰り返した)WTIと投機のブレントでまちまちの動きとなってしまった。市場が近いアメリカとヨーロッパでこんなことが起きて良いのだろうか?
近いと言っても市場が異なるのだからと言う弁解もあるようだが、それならヨーロッパとアジアも異なった動きで良いのだろうが、そうではない、ブレントの影響でアジア向け中東原油もかなりの高みにある。
そこには投機のブレントを牛耳る一大勢力があるからだろう。それはさておき、今回あのBPがこれに関連したいろいろと示唆に富む見通しを発表したようだ。これはなかなか面白い。
西半球は、石油、天然ガスの需給では2030年まで何の問題は無い。と言うことだが、この西半球という表現が曲者だ。何のことはない、アメリカ、カナダ、そして本拠地のイギリスのみと考えた方が良さそうだ。
カナダのオイルサンド、オイルシェイル、そしてアメリカのシェイルガスで需給が圧倒的に緩んだからだ。それに、スーパーメジャーの有する超深海での石油開発技術、鬼に金棒だ。
そして、ヨーロッパ(イギリスを除くと考えた方が良い)は、ロシアとの連携が問題だ、としている。確かにロシアの石油・ガス資源無しでは、心許無い。フランスの原子力も日本の原発事故で不安要素が出た。
フランス主導でリビアのカダフィをやっつけておかなかったら大変なことになっていた筈だ。そして、アジアについては突き放しだ。中国、そして日本も中東の石油・ガス資源に依存することになる、としているのだ。
それが、正しいかどうかは別として、当然のことながら、現実を良く踏まえた見通しであることには間違いが無い。これを見て、日本、中国がどう考えるか、それが重要だ。何も感じないうようなら、悲劇が待っている。
ということで、 W TIは、1.25ドル安のバレル当り96.36ドルとなったが、 投機のブレントは僅か51セントだが、続伸して112.07ドルとなった。逆値差は終に15.71ドルまで拡大した。何とも言えないひどい異様さだ。
金は投機のブレントと同様更に上げた。9.8ドル高のオンス当り1759.3ドルになった。インフレ指標の強化などあるようだが、とにかくリスク志向が高まってつまり投機の結果として上がった。最高値は1764ドルだった。
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