童画家 初山滋
2007/7/7
今日は七夕。
大好きな童画家を紹介します。
初山滋 ( 1897明治30~1973昭和48 享年76 )
『 たなばた 』 福音館 1963昭和38
『 おそばのくきはなぜあかい 』 岩波 1954昭和29
上: おそばのくきはなぜあかい 下: うみのみずはなぜからい

『 ききみみずきん 』 岩波 1956昭和31
ここまでは、私が実際に子供の頃から持っていた絵本です。
水彩絵の具を自在に使った自由奔放な面と線の構成が、日本的であると同時にモダンです。
などと子供の頃に考えたわけではありませんが、それでも、好きで好きでたまらなかった絵です。
大人になってから画集、復刻本など相当苦労して集めましたが、あまり成功しませんでした。
以下の作品は、画集のものです。
初山 滋
4年制の小学校しか出ておらず、在学中から、近所に住む日本画家の臨画を描いたり、絵葉書を描いて売るなどして家計を助けた。
小学校卒業後は、木版、染色、模様画、写真製版などの丁稚奉公し、徐々に画業への道を歩み始める。
23歳の時、雑誌 『 おとぎの世界 』( 分光社 ) 創刊。表紙や挿絵を描き、評価を得る。
以後、次々と雑誌、絵本の挿絵や装丁の仕事を手がける。
31歳の時、武井武雄氏らと共に、日本童画家協会を結成。雑誌 『 コドモノクニ 』 の中心的挿絵画家となる。
精力的に創作活動を続け、76歳死去。
洋風童画から浮世絵の現代化へ --- 初山滋の出発と到達点 岡田隆彦
※ 抜粋、要約
初山滋は、初期に オーブレー・ビアズリー、アルブレヒト・デューラー、アーサー・ラッカム
らの影響を受けた。
当時の日本の画壇は欧米のほぼ同時代の新しい実験的な動向を輸入するようになりつつあった。
印象主義
が紹介され、明治30年以降には ラファエル前派
、続いて、 ビアズリー
や アール・ヌーヴォー
も紹介された。
以後は、大正リベラリズムの気風とともに、 キュビズム、フュチュリズム( 未来主義 )、フォーヴィズム、表現主義
などが紹介された。
それらの影響で自己を失った画家は多かったが、初山は存分に刺激を受けながらも自己を失わなかった。
生まれ育った風土への生理的な執着と頑なさのためであろう。

『 おやゆびひめ 』 天使 富山房 1925

