2012年11月11日
XML
カテゴリ: 歌舞伎
11/1~25日に新橋演舞場で行なわれた
吉例顔見世大歌舞伎・昼の部&夜の部に行ってきました。

昼の部

○双蝶々曲輪日記 (ふたつちょうちょうくるわにっき)
   井筒屋・難波裏・引窓

 争いの果てに人を殺め、お尋ね者となってしまった濡髪(左團次)は、
 暇乞いのために母お幸のもとを訪れ
 与兵衛の父の後妻となったお幸と、今は与兵衛の妻である都(時蔵)は濡髪を匿います。
 そこへ、郷代官に取り立てられ、濡髪捕縛の命を受けた与兵衛(梅玉)が戻ってきます。
 実の子濡髪と義理の子与兵衛の狭間で苦悩するお幸。

 濡髪を落ち延びさせるのでした。
 といった、
 相撲取の達引と親子の情愛を描く上方の名作。
 義理と葛藤、心の動きが見事に描かれ、
 月光の明かり取りの天窓の「引窓」の開閉が効果的に使われていて
 私はこのお話が結構好きです。

 南与兵衛後に南方十次兵衛の役に仁左衛門の予定でしたが、
 体調不良の為に梅玉が代役でした。


○人情噺文七元結 (にんじょうばなしぶんしちもっとい)

 駄目な父親・長兵衛(菊五郎)、口うるさい女房お兼(時蔵)、
 出来た娘お久(右近)と、 真面目だけどおっちょこちょいの文七(菊之助)が

 最後はハッピーエンド、とても楽しい演目です。

 初めて見たのは中村屋の文七元結。
 音羽屋と中村屋、それぞれ2回は見てるかな。
 演じ方の違いを見つけるのもまた、楽しいものです。


夜の部

一谷嫩軍記  熊谷陣屋

 源平の戦乱を生きる武士の無常を描いた時代物の名作。
 何度も見ている演目ですが、仁左衛門の熊谷直実は初めてなので、
 とても楽しみにしていました。
 直実登場の時、イヤホンガイドが「熊谷直実、尾上松緑、音羽屋」と言ったので
 イヤホンガイドさん、何間違えてるんだろう?
 と思ったら、なんと、代役だったみたい。
 仁左衛門さん、体調不良の為、休演だったとは!
 舞台が始まってから知って、ガッカリ。
 松緑が台詞を言い始めたら、スッと眠りについてしまいました。。。
 仁左衛門の代役に松緑が代役とは、ちょっと・・・!?


○汐汲 (しおくみ)
 叶わぬ恋の思いを艶やかに舞う格調高い、藤十郎と翫雀の舞踊です。


○四千両小判梅葉 (しせんりょうこばんのうめのは)
    四谷見附より牢内言渡しまで

 無宿者の富蔵(菊五郎)は、浪人の藤岡藤十郎(梅玉)と共謀して江戸城に忍び込み
 御金蔵から四千両もの大金を盗み出します。
 縄にかかった富蔵が江戸に送られる道中の熊谷宿では、
 別れた女房おさよ(時蔵)たちが、雪の降りしきる中で富蔵との別れを惜しむのでした。
 富蔵は大罪ゆえに牢内で幅を利かせますが、やがて藤十郎とともに仕置きが言い渡され、
 皆に送られながら仕置きの場へと進んで行くのでした。
 河竹黙阿弥が史実に残る御金蔵破りを劇化した異色の白浪物。
 度胸の良い富蔵と気の小さい藤十郎の対照も面白く、
 リアルに描かれた当時の牢屋の様子も見逃せませんね。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年12月28日 07時50分54秒
コメント(0) | コメントを書く
[歌舞伎] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

kasumi6303

kasumi6303

お気に入りブログ

Haloween Party New! Marketplaceさん

【お台場】長寿韓酒… TOMITさん

今日は何した何買っ… maharumahamahaさん
五感食堂 覚王さん
ひとひねりで行こう! やんちゃマダム(^-^)ノさん

コメント新着

aki@ Re:クリスマスプレゼント(12/25) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
樺澤潤kabasawajun樺沢潤@ 樺澤潤の感謝は永遠です。六本木ヒルズ「プティキャトルズ」 俺のお店を紹介してくれてありがとうござ…
樺澤潤@ ああ頑張ります株式会社 六本木 情熱フレンチ-ガレット&クレープ…
樺澤潤@ 感謝は永遠です。六本木ヒルズ「プティキャトルズ」 俺のお店を紹介してくれてありがとうござ…
マイコ3703 @ 初めまして(*´∀`*) 最近読んだブログで1番気にかかってしま…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: