かすみのスピリチュアル・ジャーニー

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30.休んでいいよ、と自分に言えるまで




30.休んでいいよ、と自分に言えるまで


 私にとって、仕事やめるのは、自分の一部がなくなってしまうように怖いことだった。

 しかし、冒頭に書いたように、肺炎にかかり、とうとう6年半続けた仕事を辞めた。

 仕事を辞めて、縁あって知り合った人と結婚をしたのだが、
私は、まだ、「働かなくてはいけない」という呪縛から逃れられなかった。

 再び働き出すのである。

 今度も医療関係の仕事であったが、自分に向いていない仕事が多く、
すっかり参ってしまった。

 再び、体調を崩し始め、病院通いが始まった。

 何度も繰り返すのである。

 しかし、今度は、すぐに辞めることができた。

 我慢することが、自分にも周りにも、いい結果につながらないことは、
嫌というほど分かっていたからである。

 今度こそ、専業主婦として、ゆっくり暮らそうと思った。

 習い事をしたり、西国巡礼に行ったり、映画を見たり、昼寝をしたり、
本を読んだり。毎日がこんなに楽しくていいのかなあと思うほどである。

 気がついたら、毎日飲んでいた精神安定剤を飲まなくても
眠れるようになっていた。

 もちろん今でも、調子の悪いときはある。

 いらいらしたり、人が自分のことを悪く思っているんではないかと
思ったり、お金が稼げない自分に対してあせりを感じることもある。

 自分なりのやり方で、仕事を作っていこうとしても、
落ち込んだり、やる気が続かないこともある。

 しかし、自分をずっと責め続けることはない。

 ストップをかけられるのである。

 こういうときこそ、セルフケアなのである。


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