北斗でGackt!!

北斗でGackt!!

てめぇの血は何色だ?!



正確な日は覚えていない。
だが、この時ほど同じ人間として許せんと思ったことはなかった。

確か、雨の日のバイト中の出来事であった・・・。

私は接客業の仕事をしている。
まぁ、スーパーのレジ担当である。

この日は店の一番後ろのレジの担当で、場所的にカードのポイント加算(私は出来ないので、他の人に頼む)やタバコの販売をほぼ担当するという一番キツイ所だったので、ウンザリしていた。

事件は閉店30分前に起きた。

何事もないまま、今日のキツイ1日も無事終わる~と思っていたのであったが、最後の最後で客がレジに大量になだれ込んできた。

「なんで閉店前にこんなにいるねん・・・。」
そんな事を思いつつ、一人・・・二人・・・と、順にレジ仕事をしていった。
四人目ぐらいだろうか。
レジに品物を通してる最中に後ろの方で、客がタバコとポイント加算を同時に頼んできた。
この時、他の仲間も全員が接客中で、係の人も事務所に待機しているため手が出せない状況。

「少々お待ちください。」とだけ言い、また品物をレジに通し始めた。

その時・・・


コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ・・・


何だ?この耳障りな音は?

後ろを見ると、待っている客が「早くしろ、早くしろ」と訴えるかのように、カウンターのガラスを指で叩いている。

そこで私も、「今、係の者をお呼びします」と言い、連絡した。
すると、この客は、

「いつまで待たすんや!はよせーや!!アホゥ!!」

何コレ?
何でワシがこんなこといわれなあかんねん。
「いつまで待たすんや」って、まだ1分も経っとらんやないかい。
テメーの時間の感覚はどうなってる?

後ろを見て、この客が「波平みたいな一本毛頭」で「赤い縁のださいメガネ」をかけ、さらには「赤ら顔&出っ歯」だったのを確認して、段々ムカついてきた。
人権侵害になってしまうが、こういうタイプは見ているだけで無性に腹が立つ。

あと誰がどう見ても、私は接客中。
後ろまで手が回る状態ではない。
無論、他の仲間も。

「あ~、このハゲは状況把握が出来ないんだ」

とりあえずそう考えて、係の人を待ちながら、自分の仕事を全う・・・しようとした。

ところが・・・、

「お~い、ここの店員達は客に対するサービスなってないぞ~」
このハゲは何と、わざと他の客に聞こえるようなでかい声で騒ぎ出した。
(※言っておきますが、これは営業妨害なので、立派な「犯罪」です)

これには私もプッツン。
許せん・・・貴様には死すら生ぬるい!!

・・・理性を失う前に事務所から助けがきました。
遅い。今まで何してた?
でも助かった。

ハゲには何とか、帰ってもらった。

後で聞いた事だが、その客は「いつも酒に酔っていて、店員を困らせるような事ばかりする」・・・ということらしい。
そういえば、あの時アルコール臭がした。

とにかく、あんな奴は客として二度と来ないで欲しい。

それにしても、あのハゲは運がよかった。
もしもあの日に、私がパンマニで敗北した後だったら、容赦無く北斗神拳の餌食にしていただろう。

最後に一言
「酒飲んで店に来るんじゃねぇ!!」

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