日々のあぶく?

日々のあぶく?

April 18, 2005
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カテゴリ: 本
故郷・拝島、13年ぶりの大祭、神域、持念兄弟で結ばれた島の少年、鱗付き、白蛇様に荒神様、入ってはいけない場所シゲ地などなど、

どこかで似たような話を読んだことがある気もする。
要素として一番近いのは「百鬼夜行抄」かも?
祭り、女踊り、邪を払う話とか何かが封じられている場所とか、そういう話が詰まってるから。
漫画のような要素も多いせいか、いつも以上に映像化がしやすかった。
悪いもの、穢れた存在「あれ」は名前を呼ぶことも書くことも許されない、ってハリポタみたいだと思ったけど、それは昔から言われることだよな。
言うと近寄ってくるとか魅入られるとか、霊とか怪談話でも言われてきたことだったと思い出したりした。

本土の高校に通う悟史が夏休みに帰郷する。

持念兄弟とは、島に住む長男のみがそれぞれ2人組みとなり、二つで一つの石をそれぞれ持ち、血よりも濃い兄弟になるという風習。
この島に残れるのは長男のみ、次男以降は島に残ることも許されなかった。
しかし、長男である悟史は島と相容れない自分を持て余していた。
今年は13年ぶりの大祭の年、また、神主、神宮家の代替わりの年でもあった。
その神宮家に何故だか次男の荒太が帰ってきていた。
しかも、大事な祭りの時にもかかわらず、よそ者、本土の友人と言う犬丸も一緒に。
荒太と犬丸の思惑は?
祭りの時に払わなければいけない「あれ」の正体とは?
見えないモノも見てしまう悟史と、それが現実か違うかを判断する光市に出来ることとは?

もうちょっと「あれ」についてとか持念兄弟の始まったきっかけとかに言及してあるとよかった。
でも、全体的には面白く読めた。

悟史か光市が(犬丸に)気付いて、ならば紹介をしよう、という形をとっていれば、
最後の悟史の推測もすんなり入ってくるのになぁ、と細かいところをつついて惜しいな、と思う。
ほとんどはうまく収まっていて、悟史の気持ちの整理もつけられてるし、まとまってた。

作者によると「白い軽トラック三部作」だったのだそうな。
確かに今回も出ているなぁとは思ったけど、あえて出していたのだとあとがき読んで気付く。

「月魚」主人公か友人が古本の買い付けに乗っていたやつ、
で、今回の光市の乗ってたやつ(光市号)だろうな。
確かに、軽トラックの荷台に揺られて移動はなんだか楽しい。
二台にしか乗ったことないけれど…そんな話の筋とは関係ないようなところでも楽しんでしまった。

:追記:6月に文庫版出版(題名は「白いへび眠る島」に改題されている)された。
    文庫版書下ろしには荒太と犬丸のエピソードあり。ちょっといい。(ほのぼの?)





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Last updated  April 20, 2005 10:55:12 AM


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