日々のあぶく?

日々のあぶく?

September 6, 2005
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PLEASE STAY UNTIL τ

図書館に入るまで"待て"ずに買ってしまった。

Gシリーズ第3弾。
今回は超能力者に嵐の山荘に密室というミステリの王道?要素てんこもり、
で、あるが、それを料理するのは森博嗣。
何を見せてくれるのやら…

森林の中にある"伽羅離館"は超能力者・神居静哉の別荘である。
ここに取材で訪れたのは新聞記者・富沢健太、カメラマン・鈴木倫子、別荘までの案内役に不動産業者・登田昭一。
また、MNIについて探る探偵・赤柳とそのバイトで新シリーズの3人組、加部谷、山吹、海月も居合わせる。


赤柳たちは別荘にある図書室で関連資料がないか探る、そのキーワードは「MNI、そこの教祖だった佐織宗尊、そして真賀田四季」。
MNIとはかつて存在したメタナチュラル協会という名の宗教団体で今までのシリーズにも出てきたことあり。
そして団体名に使われているメタもギリシア語、…意味深である。

出会い頭に神居が宣言(予言?)したとおり天気予報になかった嵐が山荘を襲う。
また、皆が居合わせる中、神居の超能力で加部谷は異界を体験。
彼の力は超能力なのか?

その後、密室の中で殺された神居が発見される。
しかし、出入り口はどこもふさがり外へ出ることは出来ない。
西之園萌絵に救援を求める加部谷たち。
犯人は、密室のトリックは解けるのか?

殺される直前に神居と信者の二人が何をおいても聞くと言ったラジオドラマのタイトルは「τ(タウ)になるまで待って」。

ギリシア語を多用する学問とかあるのかなぁ?そうしたらそこから解けないか?
まず、知識が足りずに予測だけ立てて断念…。
四季から犀川へのメッセージだったら面白いのに。
φは壊れたね
θは遊んでくれたよ

何を意味しているのかなぁ?
φ・英語ならph:化学記号ならペーハー(酸性アルカリ性を示す数値)
θ・th:フェニル基(ベンゼン)
τ・T:thならばトリウム、Tはトリチウム(いずれも放射性)
いずれも海月の知識である。

今回はなんと言っても海月君と犀川の初顔合わせ。
低温反応人間の彼ら二人だと何が起きる訳ではないけれど、やっぱり何かが起こりそうな期待をしてしまう。
そのお楽しみは次に取っておこう。

四季のことを探る赤柳の雇い主は保呂草じゃないのかなぁ?
赤柳=保呂草であったら面白いが、変装だけでS&mコンビをごまかせるとは思えない。
期待は高まるけれど、どれもまだ姿をあらわさない。

そういや犯人って…。
密室の謎を解くが犯人には(相変わらず)何の興味もない犀川、
山吹にしても密室の謎を解くには動機のことを考えると見えるものもなくなるというコメントをしている。
犯人と動機がまとめになりがちなミステリとは一味違う森風味満載。

さりげなく萌絵の叔母・佐々木睦子の行動も気になる。

シリーズのプチお楽しみ、C大学で食べる最後の1個のケーキの行方(は誰の手に?)コーナー??は今回もちゃんとあって微笑ましい。





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Last updated  October 17, 2006 11:39:32 PM


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