日々のあぶく?

日々のあぶく?

November 10, 2005
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第九回サントリーミステリー大賞佳作となった幻の処女作だそうな。

15年前、自殺と判断された高校教師・嶺舞子の死が実は他殺だったとのタレ込み情報が警視庁よりもたらされた。
時効まであと24時間、犯人と目されるのは当時生徒だった喜多、竜見、橘の3人。
事件解決に向け事情聴取する刑事達は事件と同時期に彼らが起こした試験問題奪取計画「ルパン作戦」を知る。
当時彼らが入り浸っていた喫茶店"ルパン"のマスターはあの三億円事件の第一容疑者・内海だった。
彼を追い詰めながら、証拠不足で逮捕できなかった今回の事件の捜査指揮にあたる溝呂木は不思議な邂逅に胸を騒がす。

刑事達の性格、特徴も様々で聴取する人物によっては位置を変えていたり、
所長が交通課からのたたき揚げで事件を担当する刑事達にコンプレックスを感じていたりと
この頃から警察官を人間臭くというか超人ではない"人間"として描いている。

その判断を誤るとその後の処理(捜査するかしないかなど)が大きく違うため、事件であった場合に大問題である。
何事も人間ありきと痛感するやり取り。
24時間で犯人を挙げるという時間との勝負であるため、記者や検事とのやり取りは控えめ。
殺害された嶺舞子に隠されていた嗜好と過去、校長の娘と思われる女性に隠された秘密、
当時自殺した相馬とその妹、マスターは三億円事件の犯人だったのか?
様々な要因が絡み合い、時間(時効)との戦いの中、衝撃のラストへ。





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Last updated  November 10, 2005 11:42:45 AM


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