日々のあぶく?

日々のあぶく?

January 12, 2006
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山田香な子の生まれつきの不幸は、クリスマス・イヴが誕生日なこと、真ん中が平仮名と言うこの名前、そして、仲が良すぎる両親だ。

父の転職にともない、小石川から引っ越した香な子はお花茶屋小学校・5年2組に転入する。
クラス替えの時期に転入したため、周りに割りとすんなり馴染めた香な子。
彼女は隣の席の小森(深夜ラジオが好きだからコーモリ)のことが好きなお嬢様軍団の一人で優等生でもある町野さんから
彼との仲を取り持つよう要請される。
一方、小石川の塾に通い続ける香な子は塾の優等生・ベッコウメガネの父に冠する不審な発言に時に傷つきつつ、
塾帰りに帰る電車が一緒になる、入院している母を見舞うコーモリとの会話を楽しみになるようになる。
元モデルでしっかりものの鎌倉先生、家に夕飯を食べにくる漫画家で母の弟・義昭おじさん、本の話、コーモリの母との出会い、


町野さんみたいな子いたなぁ、とか男子(日下)のからかい方とか懐かしい。
鈍感だけど母親思いなコーモリは香な子が知ることが増える(描かれる)たびにきりりとしてくる。
大人は大事なことを何にも教えてくれない―
でも、聞けば教えてくれるはずだと父の辞職の理由を聞けず悩む香な子の背中を押すコーモリ。
調子のいい義昭叔父とかっこいい女性として描かれる鎌倉先生もなかなか。
決して美少女ではなく、クラスで(自称)八番目の可愛さという香な子も自然に描いてあり、どこかノスタルジックな作品。
最後、母親の治療(転院)のため、周りに黙って転校していこうとするコーモリと彼への気持ちに気づいた香な子、
入場券を譲る町野さん、そして、別れ・・・皆格好いい!





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Last updated  January 12, 2006 09:28:46 PM


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