日々のあぶく?

日々のあぶく?

July 11, 2006
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カテゴリ: 本
油蝉の声がする季節、妹は4歳で死んだ―

市内では猫が虐殺される事件が続いていた。
お休みした、クラスに馴染んでなかったS君の家へプリントを届けに行った僕は彼の首吊り死体を見つける。
だが、学校へ知らせに行ったあと、先生や警察は彼の死体はなかったと言う。
彼の死体はどこに消えてしまったのか?

3歳になるしっかり者の妹・ミカを溺愛する母はとある嘘をついた僕をことごとく無視し、そんな僕らを父は諦めの境地で見つめるだけ。
そんな家にS君が現れた。
殺されたと言う彼の姿は―

ホラーとミステリの融合と言うのが良く分かる。

良くも悪くも「うわぁ」とつぶやいたのが感想。
谷尾刑事と竹梨刑事… 骸の爪 に出てきた刑事と同じかな?

S君の作文「悪い王様」:攫った人々に希望を持たせ、その目玉を食べる王の話。が不気味。

以下、ネタバレ

死んだS君は蜘蛛の姿になって現れ、担任の岩村先生に殺されたと言う。
彼の死体を捜すことになった僕・ミチオは妹のミカや軍荼利明王を祀るトコ婆さんの助言を得、
彼を最後に目撃したと思われる老人に出会い、真相に近づいていく。
ミチオは怪しい小説を書き、少年愛好者だった岩村先生に猫虐殺及び、S君殺害の疑いの目を向けるが、
S君が腐った肉を持ってくるよう飼い犬・ダイキチを訓練していたことを知り、S君に猫の虐殺犯の疑いを持つ。
二人の友情関係が歪んだ時、ミチオは言い知れぬ暴力的思いに支配される。


自分の死体すら老人にプレゼントしようとしたのだが、彼の足を折れなかった老人が死体を隠してしまったためにややこしくなってしまった。

全てを終わりにしようとしたミチオは老人に襲い掛かる。
静かな狂気に満ちたミチオ、ホラーだ。
ミチオを動かした最大の原因は猫となっていたトコ婆さんを老人が殺したこと。
ミチオに殺された老人は全ての罪をかぶり、自殺で処理され、虫に転生。

全てを壊そうと火を放つ。
彼のちょっとしたサプライズがきっかけで流産してしまった母はミカという名の人形を溺愛していた。
流産により死んだミカはトカゲに転生、瓶の中でミチオに飼われていた。

火事により(両親に助けられた)ミチオ以外は死亡し、転生して彼の側に来たような描写がある。
いびつな幸せの形の低温度さが不気味に残る。





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Last updated  July 13, 2006 03:05:22 PM


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