日々のあぶく?

日々のあぶく?

March 21, 2007
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カテゴリ:
PHYSIOGNOMY

訳は山尾悠子(作家・リライト担当)、金原瑞人・谷垣暁美(共訳)

独裁者ビロウが自らの内面を具象化して作り上げた「理想形態市」の観相学者であり、ビロウの右腕と評判のクレイが辺境の町・アナマソビアに派遣される。
いつまでも腐らず、不死身になるといわれる「楽園」の白い果実を盗んだ犯人を見つけることが目的だ。
さっそく調査に乗り出すが、助手に採用した美女・アーラに心惑わされ、観相学の力と共に自分を見失い、アーラの顔をずたずたにし、人を殺すほど凶悪なものに整形してしまったクレイは島流しになり硫黄採掘場へ。
ビロウにより理想形態市に戻されたクレイだったが、ビロウへの盲目的心酔は解け、都市の歪みに気付き、反旗を翻す一派へ協力していくことに。
クレイはビロウに捕まった旅人とアーラを助けることが出来るのか?

美薬(麻薬)漬けになり、顔から未来まで読み取ることで未然の悪を防ぐという名目で罪なき人を裁くという独裁者がすべてを支配する世界では何が正しくて、何が不正なのか・・・
夢や幻想と現実が入り混じる不思議で、不気味で、破壊的で、病的な世界。

魔物も出てくる。
旅人と一緒になったアーラはビロウを許す。
彼女の顔は旅人との間のこの不思議な力によって治る。
彼らが旅立つ<楽園>・ウィナウはどんなところだろうか?

続編→「 記憶の書





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Last updated  March 21, 2007 10:07:31 PM


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