日々のあぶく?

日々のあぶく?

June 7, 2007
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メモ2

―ネタバレあり―

話は志方らの目から見た表の視点と、仕掛けた又市らの裏の視点からなる。

・寝肥
武州生まれの又市が上方から江戸に舞い戻った頃の話
又市なじみの娼妓・お葉は何度も身請けされる。
金持ちに身請けされ、主人亡き後はそれなりの財産が手元に残るはずなのに、
また、借金持ちの年季奉公に戻るわけとは?

布団や衣装などを貸し、欠けた(汚れたなどの)分だけ料金をとる損料屋"ゑんま屋"が引き受ける損はそれだけではない。

西からの縁続き、林蔵との再会が描かれる。

お葉 ~音吉に心奪われ上京。自らの意志で自分を売る
音吉 ~妻一筋でありながら、モテてしまい、妻の悋気を買う。
     妻の為、自分に惚れた娘らを女郎に紹介する。
おもと~音吉の妻。睦美屋の女主人。夫に群がる娘を売らせる。

おもとと音吉が争い、音吉死亡→おもととお葉が争い、おもと死亡。
自殺を図ったお葉を助けるため、彼女の損料を又市が請負い、ゑんま屋が「寝肥」の怪として処理。
だが、お葉は自らを売り、請負金を支払う。

・周防大蟆
兄の敵を討つため、仇討ちで上京してきた岩見平七。
彼の仇は冤罪だとゑんま屋に依頼が。


疋田伊織~防州浪人。平七の仇といわれる男。実は平七とはただならぬ仲?その後、平七と逃亡?
川津盛行~川津藩次期藩主。
       伊織に振られた腹いせに(嫉妬あり)、伊織の想い人が平七の兄だと勘違いして殺害。
       伊織に罪をなすりつけた。仕掛けの中で山崎に討たれる。

公開仇討ちの場に仕掛けられたは長耳による大仕掛けの大蝦蟇だった!


・二口女
旗本の評判の良い後妻・縫の依頼(相談)は病死で処理された前妻の子の死の真相は
自分の折檻によるものだから、その罪を償いたいというものだった。
家柄や新たに生まれた子供などが絡み合い、ただ表に出すだけでは駄目な様で―
調べるうちに縫が手を下したわけではないことが分かる。

犯行は前妻とうまくいってなかった縫の義母・清によるものだった。
(清は縫のことは可愛がっていた)
真相を知り、縫の犯行だろうと藪医者・西田尾扇の弟子が彼女を強請っていた。
罪を告白した清は出家。

・かみなり
女癖が悪く、悪行多しと百姓からの依頼で又市らが仕掛けた立木藩の江戸お留守居役・土田左門が切腹。
その後、左門の仇討ちかのようにゑんま屋のお甲と角助が攫われた。

仕掛けの難しさが浮き彫りに。
依頼も百姓だが、復讐の依頼をしたのも百姓。
実は土田左門は百姓の為の隠し田を作らせ、予備の米を貯えていた。
左門が切腹した本当の理由はその隠し(備蓄)米の存在が露見したから。
左門の行状に困る百姓もいれば(女癖の面で)、感謝する百姓もいた(備蓄米)ということ。
表向きには仕掛けにより女癖の悪さが露見し、切腹したかに見えたため、仕掛けたゑんま屋が狙われた。

手詰まった又市を手助けしたのは御燈の小右衛門だった。(又市はまだ詳しい正体は知らず)
左門は立木藩を見守る神になり、各百姓の家に隠し米が配られた為、騒ぎは収まる。

・山地乳
道玄坂の縁きり堂の黒絵馬に名前を書かれると死ぬという噂が広まる。
裏には大きな裏世界の仕掛けがあり、その犠牲になった(使い捨ての駒にされた)人々の損を引き受け、
黒絵馬の仕組みを断ち切ってくれないかと仁蔵の名代で上京した文作と玉泉坊がゑんま屋に依頼。
一方、奉行所にも噂は届いており、志方が捜査に乗り出す。
捜査の為、志方は自らの名前を絵馬に書いた―

裏にいるのは逸れ野非人など身分の低い者、身分のない者の弱みを握り、
彼らを使い捨ての駒として使う"化け物"・稲荷坂の祗右衛門。
絵馬に書かれた人間を非人らに殺させ、絵馬に書いた人が裕福ならばその人を強請ろうという仕掛。

一文字屋仁蔵~今でこそ上方の裏側を牛耳る男だが、元は江戸の賤民。
         上方に逃げてきた野非人を助けたことから彼らの代わりにゑんま屋に依頼。

志方も仕掛けに(彼に知られぬよう)巻き込み、何とか黒絵馬の呪い(仕掛け)は断ち切る。
だが、正体の知れない祗右衛門は野放しのまま。

上方の仕掛けの失敗は林蔵の女問題。
彼を助けようと又市も一緒に泥をかぶり、上方にいられなくなったらしい。
この頃の周囲の又市評は「青臭い、お人よし」

・旧鼠
季節外れの札撒き(魔除けの札売り/乞食御行)「まかしょう」が江戸に現れた頃、
又市は前回の仕掛けのことが気にかかっていた。
今年の仕掛けが増えているということから、それら全てが祗右衛門と関りがあったのではないか、と。
札撒きが仁蔵からのつなぎではないかと気付いた時には時すでに遅し、
(撒く札の化け物の絵が仁蔵の手下の二つ名と同じだった)
ゑんま屋の手下、知らずに林蔵に協力したおちかが惨殺され、
ゑんま屋の仕掛けに携わったものは等しく危険にさらされることに。
林蔵を上方に逃がしたあと、又市が知った真実とは―

黒幕は身分のない者たちが彼らに便宜を図った本物の祗右衛門を慕っていることを利用。
"祗右衛門"の為に働かせていた。
本物の生き別れた兄弟で御行となっていた宗右衛門が仁蔵から仕組みを知らされ、
この騒ぎを収める為、身分のない者たちの前に姿をあらわし、
彼らの罪を背負い、"祗右衛門"として処刑される。
ゑんま屋の仕掛けに関わったもののほとんどは命を落とす。
騒ぎは収まるが、本当の黒幕の姿はまだ見えず、再び復活することも予想できた為、
又市は小右衛門と組み、表の渡世には戻れなくても見張ることを決意。
そして、宗右衛門の装束を受け継ぎ、又市は御行に―

久瀬がゑんま屋の仕事をするのは貧しい人たちの治療の為(ほぼ無償治療)。
久瀬の知り合いということで百介が通りすがり出演。
久瀬は又市のことを「使う人だ」と評し、その後のゴタゴタの最中、行方不明に。

久瀬―百介あたりの線から京極堂シリーズの明石先生が繋がるのではないかと
勝手に思っているのだが、どうだろうか?





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Last updated  June 7, 2007 11:48:52 PM


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