日々のあぶく?

日々のあぶく?

February 27, 2008
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阪急今津線を舞台に繰り広げられる、日常を描いた短編集。

有川浩だけに「ベタ甘」多めではある。

―ネタバレメモ―

・西宮北口方面行き―宝塚駅
征志が宝塚駅から乗り合わせた女性は、宝塚中央図書館で好みの作家や興味の傾向が似ていることもあり、ライバル視している人だった。
そんな彼女から突然、武庫川の中津にある「生」の時について話し掛けられた。
逆瀬川で下車する彼女に次会う時に飲みに行こうと誘われ、
しかも、彼女も図書館で征志に気付いていたと知り、征志は飲むなら今日だ!と彼女を追う。


社内公認カップルで、結婚の話も始まっていた翔子。
だが、相手は翔子にくっついていた女を妊娠させ、乗り換えた!
彼らの披露宴に真っ白のドレスで乗り込み、ささやかな復讐を果たした翔子は
帰りの電車内で微笑ましい会話を繰り広げるカップル(↑の話)を眺める。

・逆瀬川駅
恋の始まり(=征志が彼女を追って逆瀬川を降りた直後)を微笑ましく眺めた時江は孫・亜美と電車に乗り込む。
そこにいたのは純白のドレスを着た女性。彼女は孫の「花嫁さん」という単語を聞いた直後、泣き出した。
孫が余計なことを訊ねる前に、彼女(=翔子)の話を聞くことにした時江は、翔子にアドバイスをする。

・小林駅
老婦人(=時江)に勧められて電車を降りた翔子は、暖かな心遣いをする駅員、住民がいるこの町に少しだけ和む。
まだ恨みつらみは癒えないが、潮時を考えられるようになったかもしれない。


小林駅で降りた純白ドレスを着た女性(=翔子)の話から常識をめぐってカツヤと口論になったミサ。
逆切れしたカツヤは、彼に怯えて泣き出した少女(=亜美)にも怒鳴りながら、勝手に競馬場のある仁川駅で降りていってしまう。
やるせない気持ちになったミサは、少女の祖母(=時江)に「苦労するから(あの男は)やめておけば?」と言われ、彼との別れを決意する。

・甲東園駅
カツヤとの別れを決意しつつも揺れ動くミサの耳に入ってきたのは、

「絹」も読めず、アイロンもかけられないアホな彼氏らしいのだが、えっちゃんを大事にしていることが良く分かり、カツヤとの別れる気持ちを固めるミサだった。

・門戸厄神駅
偶然乗り合わせた、同じ大学、同じ授業を取っているらしい女性に親近感が湧き、
彼女が眺めているものから会話が始まった大学一年生の小坂圭一。
圭一の軍オタが露見するネタでも動じず、いいものを見たと喜ぶ彼女(権田原美帆)と会話が弾む。

・西宮北口駅
降車後・・・
他の乗客にぶつかられ、倒れた翔子を気遣ってくれたのは女子高生(おそらくえっちゃん達)だった。

別れを決意したミサは心の中で「えっちゃん」に感謝する。

別れるのが惜しいと感じた圭一は美帆をビルの屋上にある真っ赤な鳥居が見えるところまで案内する。
そして、彼らの恋が始まる。

そして折り返し(別の日)
・宝塚方面行き―西宮北口駅
ミサの隣に座ろうとした女性(=翔子)を遮って、おばさん軍団のバックが席を確保。
呆れるミサだったが、そう思えるのもかつて自分達も席を占拠した時に、他の乗客に叱ってもらえたからだと感謝する。
自分本位なカツヤとの別れ話はこじれ、友人の兄の出動にまで至ったが、それでも別れられたのは老婦人(=時江)の一言、えっちゃんのお陰だったと思うミサだった。

・門戸厄神駅
主婦・伊藤康江は家事もそこそこに、ホテルランチを食べに出かけるグループの一人であるが、
主張するようにブランド物のバックや服を身に付け、
マナーもそこそこに電車の席を占領する仲間に入ることがストレスとなっていた。
ストレスによる胃痛でおなかを抱えた時、心配し、共に下車してくれたのはグループの人間ではなく、
傍若無人に席を占領した自分達に非難の声を上げた女子大生(=ミサ)だった。
ミサのアドバイスもあり、グループとは距離をおき、家族と一緒に過ごしたいと康江は思う。

・甲東園駅
自分の家庭の事情と受験校の決定(ランクを上げるか否か)と、教師らの板ばさみでやけを起こした時のことを思い起こす悦子(=えっちゃん)の話。

・仁川駅
初めてのお付き合いを順調に続けている圭一と美帆の話。

・小林駅
"討ち入り"から半年後、転職した翔子はこの駅のある町に引っ越した。
自分の座ろうとした席を非常識なおばさんに奪われ、それを避難しようとした女子大生(=ミサ)を牽制した後、
微笑ましいカップル(=圭一と美帆)の会話を甘くて苦いと感じる翔子。
小林駅で下車直後、プライドを持った小学生を援護するも、その子の名も"ショウコ"だと知る。
少女と別れた直後、偶然再会した女子大生(=ミサ)とは友人になれそうな予感があった。

・逆瀬川駅
以前目撃した恋の始まり(征志・ユキ)の二人を見かけ、微笑ましく思う時江。
今日は飼い始めた犬を連れ、孫・亜美とお出かけである。
騒がしい奥様集団(康江はもういないらしい)が乗り込んできて、そのマナーについて孫が質問をしてきた。
それを聞きとがめた奥様集団は、あろうことか亜美にかみついてきた。
元教師の整然とした物言いで奥様方をいなす時江を援護してくれたのは、件のカップルだった。

・宝塚南口駅
奥様方の撃退に一役買ったユキと征志。
酒豪で酔わないユキとの距離はなかなか縮まらないこともあったが、付き合いは順調だ。

・宝塚駅
図書館でお互い意識しあい、中洲の「生」の字をきっかけに交流が始まった征志とユキ。
(ユキは「生ビール」を連想。悪戯だと思っているが、本当は阪神淡路大震災以後、地域再生の願いを込めて積み上げられたものらしい)
彼らの関係は幸せに続いていきそうだ。





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Last updated  February 27, 2008 07:22:51 PM


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