日々のあぶく?

日々のあぶく?

May 14, 2008
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禁じられた数字<下>
食い逃げされてもバイトは雇うな 」を真っ向否定するタイトルである。
読めばまぁ、分かるのだが、こんな内容なら二冊同時に発売すべきでは・・・

第1章 数次の達人は、特になにもしない―数字のウソ
禁じられた数字とは、事実だけれど正しくはなく、人の判断を惑わすもの
→・作られた数字~結論ありきで生まれた数字(誘導的な設問アンケート、操作されたランキングなど)
  ・関係ない数字~さも関係ありそうに思わせる数字(宝くじ売場の当選確立、映画構想7年など)
  ・根拠のない数字~根拠がないのにもっともらしく聞こえてしまう数字(倍々で考える予測数値など)


→数字の裏側を読むことを習慣化すると良い
  (数字を見たら疑う、信頼しない癖をつけ、数字だからといって特別視しない)

第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ―計画信仰
・「利益演出」=合法的に利益を増減させること
←上場企業などは計画作成能力・成長性が求められるため、意図的に数字を動かすことがあるそうな
→計画道理にビジネスを進める重要性が増している
→企業は毎年成長することが期待されるため

→事業計画を元に発表される業務予想は「作られた数字」である可能性がある

・売り上げの1億円(簡単)と利益の1億円(大変)の違い
・費用(使ってなくなるもの→利益を減らし、節税にもなる・備品、広告費など)と
  資産(長期的に使われる財産→利益の増減には直接関係ない。減価償却を行なう・不動産、在庫など)


→計画は環境の変化に対応できないこともあり、計画を立てず、選択肢から選ぶというやり方も必要かも。
 ・ローリング予算~3ヶ月に1回、予算を見直す
 ・ゼロベース予算~前年の予算に引きずられない
 ・脱予算経営~思い切って予算計画を廃止

第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い


改善すべきムラ・ムダを把握してこそ「効率化」の意味がある。準備不足、机上の計算ではムリを生む。
→効率化~目先の利益を優先する考え方で、長期的に見れば利益を失うこともある。

・「二分法」は論理的に見せ、複雑なものをシンプルに見せる利点がある。
・「会計的な行動」(低コストで効率的に稼ぐ)と
  「非会計的な行動」(経営安定化のため、リスクを低下させるための、コストがかかる非効率な行動)からビジネスは成り立つ。
→「食い逃げされても~」社会的信用度、長期的損失、捜索のための時間などを考えたらバイトも必要?
(バイトを雇わないのが会計的、雇うのは非会計的)

第4章 ビジネスは二者択一ではない―妙手を打て
・会計的に正しい判断≠ビジネス的に正しい
・二分法に利点はあるが、相反する両者を一気に解決する妙手を考えることが経営者の仕事
→妙手を考えるためには、二分法を捨て、視点を大きく変え、ギリギリまで考えることが必要。

終章  会計は世界の1/2しか語れない―会計は科学
会計(どんな環境でも同じ結果)≠ビジネス(環境によって結果も異なる)
会計的、非会計的視点両方を取り入れて考えると良い。
→複数の視点を常に持つことが大切

参考になるところも多いが、「いろいろな考え方があり、単一思考は危険」だという当たり前のことが書いてあるばかりでした。





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Last updated  May 14, 2008 11:19:57 PM


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