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2004.09.22
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カテゴリ: アート虎の穴
今日は「お蔵入り」していたお話を。


まだ暑かった7月末のある日。

夏休みを貰った私は、久しぶりに一人で出かけた。
映画でも見ようかと思っていたけれど、お気に入りのミニシアターの上演内容が「アンパンマン」だったりしたので、映画は止め。


オーバーホールに出していた時計を引き取りに、某デパートに出かけた。
たまたまデパートの5階の催事場で「ベルナール・ビュッフェ展」と「オールド・マイセン展」をやっていたので、思いがけない催事内容に小躍りしながら、5階へ。


隣の区画はバーゲンをやってるらしく、ごったがえしてるけれど、隣の催事場は静かで、ガラン・・・としている。
私的には、ガランとしているほうがユックリ観られるので、これまたラッキー☆と悦んでみる。

たかだか数百円や数千円のものをつかむためとはいえ、ゴクロウな事だなー、と尻目に見ながら会場へ。




因みに「いいな」と思ったリトグラフ。一枚17万円。
(この会場の中では格安なんです、これでも)


ビュッフェを堪能した後は、オールドマイセン展(会場がお隣さんになる)へ。
TV東京系の「某お宝鑑定番組」でも、よく取上げられてるマイセンだけれど、オールド・マイセンを実際に見るのは初めてなので、かなりドキドキ。

作品の隣にはちゃんと「お値段」が明記されていた。

因みに、会場で一番高価なモノは18世紀のマイセンの壷(確か5・600万くらい)。
とにかくいたるところに細かな細工が施されていて、個々のパーツの造形も美しいし、彩色も見事。その繊細な美しさには感動。。。薔薇の花なんか、「本当に粘土で出来てるの??」と思うくらい。


この展示。
マイセンの他にも、「リモージュ(深いブルーが特徴)」や「ロイヤルコペンハーゲン(イヤープレートで有名)」の年代物が展示されていた。
ミニアチュール(細密画)を思わせる繊細な絵付けに溜息を洩らしながら脚を進めていたけれど、「これは・・・?」と思ったものがあった。


それは額装された、リモージュの陶板。陶板そのものは20×10cmくらいのもので、それほど大きなものではない。





「樹に吊るした天使を、鞭で引っぱたく女神」

「後ろ手に縛った女神を、鞭で引っぱたく天使」



・・・

・・・・・・

・・・・・・・コレは 「プレイ」 なのか・・・?(爆)



笑いをこらえるような仕草をしていたのを、図らずも催事係りの若い男性に目撃され、後ろから声を掛けられた。


『お仕置き』 してるって感じですね。」

なるほど、貴方の中ではそういう順番なんだな(←心の声)。
声を掛けてきた彼は、よほど暇だったのだろう。その後も熱心に説明をしてくれた。


「リモージュといえばブルーが一般的ですが、こちらはグリーンで・・・しかも釉薬を掛けた上に薄い陶土を塗り重ねるようにして人物を描いてあるんです。」

そう言ったあと、彼は額を取り、私に手にとって観るようにと促した。
「手袋、しなくてもいいんですか?」と聞くと、心配ないことを告げてくれた。(よく考えたら、万一汚れてもふき取れるし、手袋してる方が、手が滑って危ないのかもしれない)


確かに、モスグリーンの背景は釉薬の色で、その上に白い陶土が塗り重ねてある。手にとって観ると、女神の乳房や腹直筋などは厚めに塗り重ねてあり、触れると凹凸がある。
髪の毛などの部分は極薄く、背景に溶け込むように薄く塗られていた。それは、大きな「カメオ」のようでもあった。


因みに18世紀の作品で、お値段は1対で240万。


「素晴らしい手仕事ですね!此処でこんな良い物を観られるとは思いませんでしたよ。」
と興奮気味に話すと、彼は気を良くして、最後まで作品群を丁寧に説明してくれた。

薔薇を描き金彩で囲んだ「リモージュのプレート」(1枚:平均200万↑)や、ロイヤル・コペンハーゲンの「トンボモチーフのコンポート」や「アヤメのフラワーベース」など、エミール・ガレやラリックを髣髴とさせるデザインも目を楽しませてくれた。

他にも、コペンハーゲンの「動物フィギュア」(ほとんど出回っていないので稀少なのだそうだ)があった。
ペンギン、カバ、カエル、魚など・・・これがまた愛嬌があり、可愛らしいものが多く、それぞれを手にとって目と手の両方で楽しんだ。(1体で平均14・5万くらい)


作品の作られた年代とともに値段も記されていたことから、ツイツイ値段の話になってしまうあたり、やはり私は俗物なのだな、と認識を新たにした;

作品個々の値段も印象的だったが、あの「プレイ」とも解釈できる「リモージュの陶板」の方がもっと印象的だった。

いや、本当に(苦笑)



さ、今度は「菊川コレクション」でも観に行くかな・・・。





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最終更新日  2004.09.22 21:24:11


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