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2005.01.19
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カテゴリ: アート虎の穴
数年前、映画「もののけ姫」で、米良氏の「カウンターテナー(通常のテノールを越える高音域)」が話題になりました。
その後、その「カウンターテナー」を越える高音域である「ソプラニスタ」として注目されている、岡本知高氏のデビューアルバムを聞きました。

彼の声は、幼少期の高い声を残したまま「声変わり」をしないで成人した男の声。
世界にも数人しか存在しないといわれる、稀有な存在なのです。


その昔・・・例えば映画「カストラート」の舞台となる時代、「天使の歌声を保つために去勢した男性歌手」が活躍していました(映画の中の歌声はソプラノ歌手の歌声を吹き替えしているとのことですが)。
確かに昔は「人工的に」高い声を保ち、歌いつづける男性も存在しました。
でも、それも昔の事。

歌うためだけの身体を作るという事は、歌えなくなればそこでオシマイ。普通に家庭を持つ事も出来ないし、勿論去勢してるから自分の子供を持つ事も不可能。。。例え栄光を手に入れたとしても、それまでの人生って、一体・・・と、ついつい考え込んでしまうのです。



話が、カストラート寄りになったので、ちょっと軌道修正。




・声量が豊かである事
・振り幅が利く事
という、利点があります。


岡本氏もまさにそんな感じ。
少し前にもTVで、北野たけし氏と話しているのを観ました。
とても気さくな感じの普通の男性。話してる声はそんなに違和感はなく、ただ低い声でないことは確か、という感じです。

もともと、楽器(確かサックスか何か金管楽器だったハズ;失念;;)をやっていたため、音楽との関わりは深く・長かった。
しかしある日、彼を指導していた方がたまたま彼の「声」に気付き、声で勝負してみるように勧めたのが、ソプラニスタとして開眼するキッカケだったとか。



今日聞いた、彼のデビューアルバム「Sopranista」(2枚組 ビクターより販売)は、「ブラヴォー!」の一言につきます。


先日、マリア・カラス(ソプラノ)のベストアルバム(ベスト、といいつつも声が出ていない、絶頂期を過ぎたような録音も含む)を聞いたばかりなんですが、同じ曲が入っているので聞き比べてみると、明らかに違う。

先ずやはり単純に声が美しい、ということ。

特に、「トスカ」の「歌に生き、恋に生き」(歌劇「トスカ」から)の「神よ、何故です?」という歌詞の部分に本当に泣きそうになりました。(主人公の歌姫が、反逆罪にされた恋人を救うために悪辣な警視総監と対峙するシーンで、恋人を助けたければ貞操をよこせと冷笑されたあと、絶望と苦しみを歌うアリア。サビの部分は某ジュエリーのCMに使用されました~)

逆に、「トゥーランドット」(同名のオペラより)の「誰も寝てはならぬ」(錦織健氏が某ネスカフェのCMで歌ってたアレ、です)は、もともとテノール用、つまり男性用に書かれたアリアなのですが・・・まるっきりソプラノの声で歌ってるんです。

なんだか「すわ!宝塚?!」という感じで、なんだかとても新鮮でした(そもそもソプラノ歌手が歌う事事体「有りえない」ので)。


先日のブログにも書いたけれど、マリア・カラスの声は「努力で勝ち取った高音域」なので、どこかしら無理がある。が、それを独特の迫力でカバーしているがゆえに、ドラマティック。

彼女も彼女でやはり絶頂期の歌声は素晴らしいのですが、声の美しさでは断然「彼」の方がイイ!と感じられます(聞き比べたから特にそう感じてしまうのかも)。


因みに1枚目がクラシックのパートになっています。

2枚目は「さくら」(直太郎君の方ね)や「少年時代」(陽水氏の)など、日本でもおなじみのナンバーを集めた、日本の歌のパートになっています。昔の歌もあり、「懐かしい~」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

「オペラは苦手・・・言葉わかんないし;」
という方にもオススメ。(←実は私。字幕や歌詞カードが頼りです 爆)

とにかく、世界に誇る貴重な「ソプラニスタ」の歌声を是非!
お友達や聞かせてみて「これ、男のヒトの声だよ~」とバラして、ビックリさせるも良し。
とにかく美声に酔うも良し。







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最終更新日  2005.01.19 23:41:23


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