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昨日の続き。昨日は4回目の歯医者の話までしたっけ。違う歯の被せが取れて、と言うか、歯の半分が被せになっている状態な歯が一本あるんだけど、その大きな被せが取れたんじゃなくて、割れてしまった。そういうわけで、またまた歯医者へGO!!5回目なので、イタリアで歯医者へ行くのなんてもうすっかり慣れてしまった。あんまり嬉しくないことだけど。5回目は、また違う歯医者へ。と言うのも、夫の従妹のアンナが新しく開業した歯医者に助手として雇ってもらうことになったから。イタリアはコネの国。コネがあると何かと得をするので、当然、使えるものは使わないと損。そういうわけで、アンナに電話して、歯医者へ行った。スキンヘッドなブオーラ先生(若いくせに髪がないだけなんだろうか?)、イタリア人のくせに何だかフランス人みたいにポソポソと喋るし、やることが何だか繊細・・・。前の、生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生とは大違い。生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生は、治療中、ちょっとくらい血が出ても、気にしない。患者がちょっとくらい痛がっても、気にしない。「痛くないですよねー」なんて。かなり痛いのに。ブオーラ先生は、私の日本の歯医者、嶋田先生に感じがちょっと似ている。例のごとく、口の中をグルーっと見渡すブオーラ先生。「キレイに治療されてますね」とこれも例のごとく。キラキラ輝く鉄の詰め物を見て、アンナ、「先生、これ、何でできてるんですか? どうしてこういう方法を取るんでしょう?」。「何の素材かはっきりとは分かりませんが、以前、ドイツ人患者が同じ物を付けてました。私も見るのは2度目です」。相変わらずの、歯医者での会話。とにかく割れた歯をセメントでくっ付けてもらう。「日本で使われているセメントはきっともっと強力なんでしょうけど、私たちが使っているセメントはそんなに持たないはずなので、多分またすぐに取れてしまうかもしれませんけど・・・」。やっぱりそうなんだな。前も結構すぐに取れたもんな。治療費は、無料。おお、やっぱりコネってやつだな。6回目が、一昨日。その持たないだろうと言われた被せがまた取れた。それでも、10ヶ月、持った。前は数ヶ月で取れてしまったもんな・・・。それに比べればマシ。アンナに電話したら、どうしても空きがなくて、10日先になるけど大丈夫かって言われて、どうしても空きがないんならどうしようもないから、それで良いと返事。予約の日時に行く。被せを合わせてみて、先生、「これ、もう合いませんね。歯が動いてしまったので」。何となく、分かっていた。待っている間、歯茎から血が出ていたから。夫に、これはおかしい、どうかしたんだ、と訴えたら、「それは普通だから心配いらない」って。やっぱり普通じゃなかったんじゃんか。まあ、どっちにしろ、今回はできれば白い詰め物を詰めてもらいたかったから良いんだけど。レントゲンを撮って、半分の歯がまだ生きているということを確認。次回、来週の金曜日、麻酔を討って治療、ということに。アンナの予想では、治療費、110ユーロくらいだって。みんしゃさんが日記の中で、歯医者が治療中に余計なことを喋っていて、って書いていたんだけど、イタリアの歯医者も余計なことを話す。真面目そうなブオーラ先生もアンナと休暇中にどこに行った、って話に花を咲かせていた。私の歯を押さえている間。治療に集中しているときは、さすがに話してなかったけど。「アンナ、あれ下さい」「アンナ、セメント練ってください」っていう指示くらいで。でもさ、良く良く考えると、日本の嶋田先生も、助手たちとよく余計な話をしていた。治療中にじゃなくて、歯を押さえている間とか。「いやー。昨日は飲みすぎたねー」とか、「OOちゃん、あの後ちゃんと帰れたの?」とか。おいおい、大丈夫なのか? 二日酔いとかしてて手元狂ったりしないでしょうねぇ?? と疑いたくなっちゃうようなこと、言ってた。そんな嶋田先生は、腕がとっても良いと、地元で有名。関係ないけど、嶋田先生、今度、選挙に出馬するんだって。私はこの間、初めて海外選挙に登録したから、早速日本に投票用紙を請求したんだけど、まだ投票用紙が届かない。おーい、川O市選挙管理委員会、何してんだー。11月8日までに投票用紙が選挙管理委員会に届かないと無効になっちゃうのに。このままじゃ、その期日までに届かないよ。イタリア郵便事情は目茶苦茶で、イタリアで投函した郵便が日本に届くのに10日以上かかることがあるんだから。普通なら1週間のところを。前に速達で出したら1ヶ月かかって、普通便で出したら3日で届いたことがある。目茶苦茶だよね、ホント。イタリアで歯医者に行くとしたら、普通は私立。私立に行ったら、保険はまったくきかない。だから、歯の治療は高くつく。公立の、総合病院の歯科があるところとか、保険局でも治療できるんだけど、私立ほど高くないにしても結局結構な医療費を払うことになるし、腕が落ちるというか、仕事がとっても雑(なんせ国のやることだから)。なので、絶対に私立に行った方が良い。以前、こんなことがあった。8月のバカンス中、夫の親知らずが突然痛み出した。8月は私立の歯医者はバカンス。どこもかしこも閉まっている。仕方なく公立の総合病院へ。仕事の雑なこと雑なこと。3時間待たされた上、歯を抜くことになったんだけど、麻酔が30分で切れるからそれまでに家に辿り着いて安静にしていろって先生に言われた。ところが問題が。①家は遠くて車で30分はかかる、②私は運転できないから夫が自分で車を運転しなきゃならない。ただでさえ、こんな問題があったのに、①受け付けが間違えて夫に料金を少なめに払わせたため、残りの必要なお金をすぐに入金するよう言われた→夫が治療中、私が代わって受け付けへ。その旨伝えて、用紙を新たに発行してもらって、自動入金機に入金しようとしたら、私の前の人の入れたお金が機械に詰まって使用停止になってしまった。受け付けにその旨告げると、病院内の違う機械を探してそこで入金しろとのこと。大きい病院内、走って違う機械を探し、ようやく入金。領主証を受け付けに再び届けに戻る。治療を追えた夫がすでに私を待っていた。この辺り、すでに時間の無駄。②30分続くはずの麻酔が、5分で切れた。ので、病院を出る頃、夫、すでに苦しみだした。痛み止めとか打たなかったんだよ。単に麻酔を打って、歯を取っただけで。だから、5分で麻酔が切れちゃったらそりゃ痛いでしょう。男、な夫、我慢して家まで車を運転。薬屋に寄って、痛み止めの薬を購入。家に帰ったら、すぐに痛み止めを飲んだけど、星が目の前に沢山飛んでるのが見えるほど痛かったって。今までの夫の人生で一番痛い思いしたって。公立の病院に払った治療代と薬代を合わせてみると、実に200.000リラを超えていて、結構な金額になった。後でそのことを生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた夫の歯医者に言ったら、彼なら150.000リラで、もっと丁寧な仕事をしてあげられたのに、って。バカンス中だったから仕方がなかったけど。でも結局私立より高くついて、しかも雑な仕事をされたわけで、保険がきくはずなのに納得行かない・・・。ところで、さっき悪口を書いたからか、たった今、在外選挙の投票用紙封筒一式が届いた。悪口がきいたのかな?でも、これ、投票における注意事項は書いてあるけど、その他、立候補者についてとかが何にも書かれてない。確か今回の衆議院議員総選挙は、在外投票だと比例代表選挙に対して投票することになるわけで、政党名を記入して投票する形になるんだって日本領事館からのお知らせが来ていたっけ。一応、選挙管理委員会にネットで繋げてみよう。あるだろうな・・・。それから、この投票用紙を送る封筒、大きすぎるよ。規定外じゃないのか? これも、イタリアの郵便局のサイトに行って調べてみないと。今日はもう郵便局閉まっちゃってるし、明日明後日と郵便局、休みだし。投票するにも一苦労だなぁ・・・。
Oct 31, 2003
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昨日は歯医者に行った。日本で治療した歯の被せが取れちゃって。イタリアに住んでかれこれ3年半、その前にも旅行で滞在、トータルで4年近くになるけど、歯医者にお世話になるのは、これで6回目。1回目は、アッシジで。柔らかい飴を食べていたら、歯の被せが取れてしまった。ので、歯医者に駆け込む。そのとき、手持ちの現金が少なくて、イタリアの歯医者は保険がきかなくて治療費が高いって聞くからどうしよう、クレジットカードでも払えるのかな、なんて心配して、まず、片言のイタリア語で事情を説明して値段をきいたら、「20.000リラです」。もっと10倍くらい高いのかと思ってたので、ホッとした覚えがある。2回目は、ローマで。友達のロベルタを訪ねたとき。実は私、乳歯が2度生えたのだけど、いまだにその乳歯が一本残っている。しかも、根はもう溶けちゃっているのに、両脇の歯に引っかかる形で、しっかり残っている。ちなみに永久歯はまだ歯茎の中で斜めになって眠っている。変なんだ、私の歯。乳歯のある後ろに鬼歯が生えたこともあるし。グラグラ乳歯が虫歯になってしまって、これ、日本で治療したんだけど、私の歯医者、繊細な仕事をなさる嶋田先生、キレイに治療して、白いものを穴に詰めてくれた。それが、ローマで取れかかってきたので、慌ててロベルタの歯医者へ。ロベルタ立ち会いで。陽気なローマの歯医者。治療に当たって、喋る喋る。「彼氏とかいるの? ローマに残る気ないの?」って始めた。おいおい、ナンパしてる場合じゃないだろう。ちゃんと治療してくれ。さらに驚いたのが、横たわった私の胸の上に紙を敷いて、その上にボンボン道具を置く。おいおい、テーブルじゃないよ。確かに胸ないから板みたいだけどさ。とにかく無事に、取れかかった白い詰め物を取って、新たに新しい詰め物を入れてもらい、100.000リラのところを、50.000リラに負けてもらった。良かったと思いながら帰国したら、またすぐにそれが取れてしまい、嶋田先生のところへ行って治療してもらった始末・・・。今度は嶋田先生、詰めるだけじゃなくて、隣の歯にくっ付くように白い詰め物をしてくれたので、根元が溶けてグラグラだった乳歯、すっかり頑丈に。あれから4年経つけど、まだ丈夫。さすが、日本の歯医者。さすが嶋田先生!!3回目は、夫と結婚してから。夫の歯医者へ。やっぱり歯の被せが取れてしまったため。夫に被せが取れちゃったよ、と見せると、「何だ、この鉄だらけの歯は!」と驚かれた。虫歯の治療、沢山してあるからな、私。夫の歯を見ると、鉄は一個だけ。あとは全部白。夫の歯の詰めものの鉄、日本のものとは違った。日本のって、型を取って、それをセメントみたいな糊でくっ付けるじゃないか。イタリアでは、型なんて取らずに、歯を削ったら、すぐに鉄を流し込む・・・。道理で、何か汚い。日本の被せの鉄は、中身は鉄色だけど表面はなんかの加工がしてあって、キラキラ輝いている。夫の歯医者へ日本の被せを持って付けてくれと頼むと、「こんなものは初めて見た。ドイツではこういう被せを使っているんだと噂には聞いていたけど、日本でも同じことをするんですね。しかし、どうしてわざわざこんな取り外し可能な被せを付ける必要があるのか? 鉄を流し込んだり白いセラミックを直接埋め込んだって同じ事じゃないか?」。日本にも白いセラミックを直接埋め込むということがあるみたい。私の乳歯は、それ。虫歯になって治療した前歯も、それ。ただ、それを直接埋め込むと、その下の歯が虫歯になったときに、白いのを取るのがとっても大変なだって、嶋田先生曰く。だから、日本では普通、取り外し可能な鉄の被せを付けるんだよって。そう、夫の歯医者に言ったら、「でも、取り外さなきゃいけないんだったら結局同じ事じゃないんですか?」。いや、だから、鉄の被せは取り外しが楽だから、って言ってるのに。「その被せは何で付けるんですか? イタリアで使っている所謂セメントでくっ付けても、あんまり長い間は持たないはずですが」と訊ねられても、そんな専門なことまでは、私、知らない・・・。歯をそのセメントでくっ付けてもらって、シッカリ口を閉じて、と言われて、言われた通りに。その間、歯医者、日本料理について話し出して、「寿司って言うのは、何ですか? 要するに、生魚でご飯を包むんですか?」なんてことを言い出す。彼の想像では、スモークサーモンみたいなもので炊いたご飯を巻いたものが寿司らしい。違う違う。否定したいのに、喋れない。口を開けられない。喋れない人間に変な質問しないでよ・・・。待合室で待っていた夫を呼んでもらって、説明してもらった。そのときは無事に被せを付けてもらったけど、半年後にまた同じ被せが取れた。そういうわけで、また同じ歯医者のところへ。これで、イタリアで歯医者に行ったのは4回目。私の口の中に鉄が沢山なのを見たくないという夫の要望で、白い被せを付けることに。例の生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生がやって来て、私の口の中をじっくり観る。そういえば、前回もじっくり観回された。ローマでもアッシジでも。それで、口を揃えて、「キレイに治療されてますね」。生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生(長い名前だな)、「さすが日本ですね。日本の歯科医療技術はアメリカと並んで世界でもトップなんですよ。イタリアもその2つの国に次いで、トップクラスなんですよね」。・・・本当なんだろうか? 思わず疑ってしまった。何かイタリアの歯医者ってあんまりいい噂聞かないから。在伊日本人は、「日本の歯医者が良い」って口を揃えて言う。しばらく待たされて、違う部屋へ移ってくれと言われるがまま、隣の部屋に移って椅子に座ると、今度は違う先生がやって来て、口を開けてくれと言う。言われるがままに口を開けると、また口の中を見回された。ちょっと待ってて下さいと言われたとおり、待っていると、同じ先生が初老の先生を連れてやって来て、また口を開けて下さいって・・・。またまた口の中を観る。おいおい、私は見世物か?二人で、「この鉄は一体何でできているんだろう? なぜこんなに輝いているんだ? 中身は我々が使うものと同じ素材なようだが、この表面の輝きは一体? この素材のコーティングが何かに役立つはずだ」などと、学会のごとく話を始める。やっぱり私は見世物なんだ・・・。どうでも良いから早く治療してくれ・・・。二人の先生が去って行った後、再び生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生がやって来て、治療にかかってくれた。こうして、無事に白い被せがついた。150.000リラなり。歯の鉄が一個減ったと、喜ぶ夫。長くなりそうなので、また明日に続きます!
Oct 30, 2003
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昨日はミラノへ行った。待ちに待ったIRON MAIDENのコンサート。会場はフィラフォーラム。夫と私が出会った思い出の場所。そして、付き合いはじめて最初に行ったコンサートが、前回MAIDENがMEGADEATHと一緒にやって来たときで、会場がまたまたフィラフォーラム。そんなわけで、私にとっては思い出の場所。このコンサート、1ヶ月以上前にチケットソールドアウト。イタリアでチケットがソールドアウトになることってまず滅多にない。メタルだったら、MAIDENくらい。凄い人気だよね。仕事の関係で、家を発ったのは5時10分。イーゴルたちと合流して、いざ、ミラノへ。イーゴルとステ夫婦、もうひとりの義兄イヴァン、それからマヌエーレと私たち夫婦の6人なので、車は2台。私たちの車には、マヌエーレが乗り込んだ。オープニングアクトはGAMMA RAYと、今回も豪華なMAIDENのコンサート。GAMMA RAYが始るのは、8時の予定。この調子なら8時には着くだろうから、GAMMA RAYは観られるだろう、と楽しみにしていたのに、ミラノで大渋滞。おかしいな、中心街へ向かうときはいつも大渋滞だけど、郊外のフィラフォーラムがあるアッサーゴへ行くには普通こんなに渋滞してないはず・・・。なのにどうして、と周りを見ると、メタラーばっかり。って言うことは、この渋滞はMAIDENを観るための人たちの渋滞? こんなに凄いの?ミラノの料金所に着いたのが7時前、アッサーゴ出口付近までは何とか時速30キロくらいで動いていたのに、出口付近になったらほとんどピタッと止まってしまった。ようやく出口を出て、駐車したのは、8時40分。それからいずこかへ駐車したであろうイーゴルたちと合流すべく電話。携帯ってこういうとき便利だよね。会場内からGAMMA RAYが演奏しているのが聞こえる。とにかく入り口に向かうことにしたけど、イーゴルたちが全然来ない。こういう時に限って、私たちのチケット、イーゴルが持ってるんだ・・・。GAMMA RAY観たいよーう。寒いよーう。外の気温は5度って書いてあるのが見える。寒いはずだわ。早くしてよー。待ちきれなくなって電話をすると、イヴァンがパニーニを買っているところだって・・・。食ってる場合か!! こっちは寒いんだ!! しかも、GAMMA RAY終わっちゃうよ。今すぐに来るって言ったのに、来たのは5分以上あと。結局外で20分近く待ったわけで、すっかり寒い。すっかり腹ごしらえしたイヴァンやイーゴル。畜生。私たちだってお腹すいてるのに!! しかも、GAMMA RAY、終わっちゃったじゃん・・・。会場内に入ると、超満員。フィラフォーラムはバスケとかバレーの試合をするのに使われる会場みたいなんだけど、スタンド席も通路も、いっぱい。全然見える場所がない・・・。後ろの方までぎっしり。こんなに超満員ってことは、私たちよりもずっと後ろで高速の出口待ちしてた人たちは一体どこで観るわけ? 場所ないじゃん。この辺り、さすが、MAIDEN。もの凄いオーディエンスの数。9時15分、コンサートが始った。私たちは、思いっきり後ろの方で、しかも通路に小さくなって座り込む(後ろの人が見えないから)。大歓声。思いっきり後ろの方まで、大歓声。凄いなぁ。圧倒されてしまう。彼らのコンサートはいつ観ても凄い。パワーに溢れていて。ブルース・ディッキンソン、初めから終わりまでステージ上を、セット上を、エネルギッシュに跳ね回りながら(見ていると猿のよう・・・)、エネルギッシュに歌う。よくあんなにパワーがあるよな。バナナを一日一本が健康の秘訣とか言っていたけど、私もバナナを毎日一本食べたらあんなにエネルギッシュになれるのかな・・・。最近疲れてるから試してみようか・・・。コンサートの内容は、半分新しいアルバムから、半分過去の代表的な曲というセットリスト。最後をRun To The Hillsで閉めて、終わったのは、11時。1時間45分が物凄く早く感じた。思いっきり後ろの方で座って観たのに、とっても楽しめたコンサートだった。普通はこんな状態だと楽しめないんだけど。フロアーでヘドバンしたい・・・。満足顔のオーディエンス。誰も彼も、「いや、さすがはアイロン(イタリアではそう呼ばれている・・・)だよな。素晴らしい」と、異口同音。コンサート終了後は、外に出ているブートのTシャツのブースの数々を巡る。これ、イタリアのコンサートの帰りの習慣。早く帰りたい人はコンサート前に見て回る。私は、長袖のTシャツを一枚購入。20ユーロなり。女物のTシャツってなかなかないんだよね。ようやく見つけた。日本にいたときは仕方なくダブダブのメタルTシャツを着ていたけど、本当はダブダブした服って嫌いで・・・。だいたい、日本ってあんまりメタルT着てる人いないから目立つんだもん・・・。MANOWARのTシャツ着てると皆が「何だあの変なTシャツは?」って感じの視線を向けてたのを思い出す・・・。なんせ、MANOWARだからな(笑)。HELLOWEENとかだったらまだ普通だけどさ。仕方ないじゃん、MANOWAR好きなんだから。イタリアでは、メタラーはメタルT着るのが普通。この間、ビール屋で、CHILDREN OF BODOMの女物長袖T来ている女の子がいたんだけど、あのTシャツはカッコ良かった。欲しいな。どこで買ったんだろう。訊いときゃ良かった。まあ、とにかく、コンサート良かったし、Tシャツも買ったし、昨日は満足だった。GAMMA RAYは惜しかったけど!!今度は、2週間後、またまたミラノで、OVERKILLのライブがある。今度こそは暴れてやるー。
Oct 28, 2003
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昨日の日曜日の朝方、サマータイムから標準時間に変わった。今まで日本との時差は7時間だったところが、8時間に。なので、1時間余計に寝ることができた。ちょっと得した気分。昨日は、午前中、夫はイーゴルの引越しの手伝い。午後は、またまた山で栗狩り。焼き栗をたんまりと頬張る。美味いんだなぁ、これが。オーブンで焼いてもホクホクとして美味しいらしいけど、オーブンだとちょっと時間がかかるみたい。暖炉の火だとすぐにできて、しかも、焼けて来た栗の良い香りがまたたまらない。秋の風物詩だね、これは。帰りに、叔父さんのところへ久々に顔を出したのだけど、そこでもやっぱり暖炉で栗を焼いてくれて・・・。昨日はホント、沢山栗を食べた。6時ごろ、帰途へ着いたら、イーゴルからのメッセージが。それまでは、山だから、携帯、電波届いていなかったんだ。「台所の水道の蛇口とシリコンを持ってきてくれ」とのこと。台所の水道の蛇口は、山に、シリコンは家に、それぞれある。必要だというから、山に帰って水道を取って来て、私と子供を家に降ろしてもらって、夫はシリコンを持って、また出かけて行った。きっと、夕食なんてとってるヒマないんだろうな、と思って、うちに来るよう、彼らに言ったら、マッサンテもいるって。マッサンテ・マヌエーレ(後ろが名前)。彼のことはずっと前にライコス日記に書いた。26歳でおじいさんになってしまった、彼。結婚した相手が子持ちで、その14歳の子供が妊娠してしまって、しかも産んだ。なので、彼は26歳にしておじいさんになってしまった。その後、うまく行かなくて、離婚。離婚したてのときに、イーゴルとは元々友達だったんだけど、彼の会社で仕事をすることになって、以来、同僚として、友達として、結構深く付き合っている。引越しの手伝いもしてくれたらしい。そういうわけで、うちにイーゴルとステ、マヌエーレが食べに来ることに話がまとまった。水道を設置し終わった夫が8時過ぎに家へ帰ってきたときは、あと30分くらいで彼らも来るってことだったのに、9時になってもまだ来ない。メッセージを送ってみたら、今から発つとのこと。10分もしないで着くはずなのに、全然来ない。結局彼らがやって来たのは、9時半。私も夫も凄くお腹が空いていて・・・ある物をどんどん摘まんでいた。ほとんど無くなってしまうほどに・・・。到着した彼らは、もう、ボロ雑巾状態。疲れていて、食べる気もしないって。おいおい、だったら作らせるなよな・・・。まあ、仕方がないか、引越しって大変だから。私たちも引っ越したときはしばらく酷い状態だった。しかも、私たちの場合は子供がまだ2ヶ月だったし・・・。でも、計画性ある引越しで、毎日夫が少しづつ少しづつ物を運んで行ったから、最後の引越しは、そんなに大変じゃなかった。彼らの引越しは、土曜日、昨日、今日で全部一気に運び込むという引越しだから、それは辛いわ。でもね、以前の引越しよりもマシ。彼ら、以前引越ししたときは、さあ、この週末に引越しする、と決めた週末に、皆を手伝いに呼んで、家の物の箱詰めから始めた。手慣れた業者じゃあるまいし、それで2日間での引越しは物凄く辛かった。引越しってそういうものじゃないでしょう? 業者を呼ぶんなら話は別だけど。今回は、そんな過去がよっぽど嫌な思い出として残っているみたいで、箱詰めだけはちゃんと前に済ませておいたみたい。進歩したな、イーゴル。10時半頃までメタルの話。5人ともメタラーなので、話すことといったら、それが主。こんな5人、プラス、もうひとりの義兄イヴァンの6人で、今日はミラノへIRON MAIDENを観に行って来ます!!!!
Oct 27, 2003
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昨日の夜はペッピーノとマニョーラの家へ。月曜日に、マニョーラ、羊水検査をしたんだって。羊水検査、私の住んでいる州では、35歳以上の妊婦に義務付けられている。それ以下だと、まず、トリテストを受けることを勧められる(この辺、少しづつページのアップのために書いている途中。いつアップできることやら・・・)。トリテストは確率の高いテストではないのだけど、この結果が平均枠内だったら、羊水検査は受ける必要はない、と言われる。逆にトリテストで引っかかったら、羊水検査を受けることを勧められる。トリテストは国民健康保険がきくので、ただ。35歳以上、もしくはトリテストに引っかかっての羊水検査の場合には、羊水検査もただ。それ以外のケースでは、200ユーロほど払う必要があるらしい。結構な金額だよね。そんなわけで、皆が皆羊水検査を受けるわけじゃない。私もトリテストをして大丈夫でしょうと言われたので、羊水検査は受けなかった。マニョーラは私と同い年。29歳。私が子供を産んだのは28のときだけど、年齢的に1歳しか違わない。29歳ならリスクはそんなに高くないはずなんだけど、トリテストをした後、病院から羊水検査を受けるよう言われたって。そんなものだから、彼女、不安がっていた。普通はあんまりこの歳で受けることのない羊水検査に呼ばれたことで、よくない結果が出て来るんじゃないかって・・・。話をよく聞くと、彼女は血液型がRHマイナス、彼はプラス。それで胎児がプラスだと、問題が起こって来るわけで、病院側はその辺をよく知りたかったみたい。だったらそんなに心配することないよ、って元気付けたんだけど、やっぱり妊婦としては、不安だよね。多くの人はトリテストだけしか受けないのに、羊水検査に病院側から呼び出しがかかったってなると。私も実は、妊娠が分かったとき、ちょっと問題があった。出血が、あったんだ。最初、生理かなと思ったんだけど、どうも少量過ぎる。しかも、血の色が違う。市販の妊娠テストをしたら、陽性。妊娠したんだ、って分かったんだけど、じゃああの血は何だったんだろう、しかも2度も・・・と早速産婦人科に問い合わせると、診察時間外だったので先生はいなくて、代わりに秘書が、それは何でもない可能性もあるし、何か問題があるのかもしれないのですぐに救急病院へ行って調べてもらって下さい、って。人から流産した、という話を聞いたばかりだったので、これは流産も覚悟しなきゃな、と救急病院へ。その日はちゃんと検査してくれなくて、翌日の朝再度エコー検査に来てくれって言われて家へ帰された。と言うか、良かったら入院してって下さい、と言われたのを、私は断った。翌日の朝、再び病院へ。私は結構あっけらかんとしていた。まあ、流産しちゃったらしちゃったでしょうがないかー、また作ればいいよねー、なんて感じで。夫は真剣な顔。二人とも望んだ妊娠だったから、ほんとは流産していないで欲しかったけど、真剣な顔したところで今更何が変わるわけでもない。例えよくない結果が待っていたとしても、気を落としたってしょうがない。エコー検査をしたら、「妊娠してますね、胎児は元気です」って。ほっとした。でも、流産の危険があったから出血があったんだって言われた。それでも持ちこたえたって言うことは、元気な子供なんだろうね、って夫と言い合った。それからどんどん悪阻が酷くなって、悪阻が過ぎた頃、お腹がどんどん大きくなってきて、年が明けて、子供が生まれた。本当に元気な子・・・。「katiaは良いわよね、こんなに元気でかわいい子がいるんだもん・・・」とマニョーラ。でもね、私もちょっとはマニョーラみたいに心配があったんだよ。生まれるまでは、五体満足で生まれてきますように、健康な子供が生まれてきますように、ってずっと願ってた。妊娠中にいろんな話聞かされたから。いつも元気で強いマニョーラ、昨日はときどき弱々しく見えた。恐いんだって。検査の結果が出るのは、来月14日。何でもないと良いな。
Oct 25, 2003
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外国人が最初に覚える日本語って、簡単な挨拶だと思う。挨拶って基本だから。例のごとく、うちの夫も「おはよう」「ありがとう」を最初に覚えた。「ありがとう」は簡単だった。どの発音もイタリア語にあるから。簡単そうだけど実は難しかったのが、「おはよう」。英文字にすると、「Ohayo」なわけなのだけど、イタリア語のアルファベットには「H」と「Y」が存在しない。「おはよう」をイタリア的書き方にするとき、「H」は他の文字に替えることができないからそのまま「H」で書くけど、「Y」は「I」に替えて書く。なので、「Ohaio」。最初のころ、夫は「おはよう」を「オアィヨー」と言っていた。書き表わすと何だか琉球の言葉みたいだけど、思いっきり「H」を抜かしたイタリア的発音。なので、夫が「オアィヨー」とやる度、私は、ハッ!! と直しを入れていた。ハッ!! という掛け声(?)のおかげで、夫、ようやく普通に「オハヨー」と言えるようになったんだけど、そのハッ!! っていう掛け声がよっぽど耳に残ってしまったみたいで、そのうち、「ホハヨー」と余計なところにまで「H」を付けるようになってしまった。そんなわけで、以来、いくら直しを入れても、その次には「ホハヨー」と言う夫・・・。もう駄目なのかな。矯正できないのかな、これ・・・。昨日の夜、オムツから逃げ回る子供を一生懸命追いかけていた私に、夫、「ソーレって日本語で何て言うの?」。一体どこからそういう考えが出てきたんだか、突然・・・。たいよう、とゆっくり答えると、「タイヨウ」と子供みたいに繰り返す夫。そして、「タイヨーってどっかで聞いたことがある音だな・・・」。そうだね、子供が私の髪を引っ張ってるときなんて、私、痛いよー、って言うからね。「そうじゃなくて・・・」と考え込む夫。「あ、そうだ。オッカサンだ」。夫はたまに私の母のことを「オッカサン」と呼ぶ。別にオッカサンと覚えたわけじゃなくて、最初はちゃんと「オカーサン」と言っていた。ただ、たまに間違えて「オッカサン」と出てきてしまうらしい。「オカサン」と言うこともある。うちの母が何を言ったんだろう、と思ったら、「コワイヨー」って言っていたんだと、夫。いや、恐いよーと太陽はちょっと違うぞ。確かに「アイヨウ」が同じ発音だけどさ。母が「恐いよー」と言っていたシーンを思い出して笑う夫。と言うのも、うちの母がこちらに来たとき、夫がそんな母を車に乗せて、私が入院していた病院に運んできた。夫の運転は、イタリア人にありがちな話で、恐い。よそ見しているし、ハンドルから両手離して膝で運転してるし。これでよく事故を起こさないなと感心している場合じゃないけど、感心してしまう。いや、私も最初のころは生きた心地がしなかった。なのに、そのうち慣れちゃった。慣れって恐い。夫が運転する車に乗せられて、母、「恐いよー」って連発していたんだそうな。それを聞いて、夫、母が「オハヨー」って言ってるように聞えたらしい。何で母が朝の挨拶するのか分からないけど、「オカーサン、ホハヨー」ととりあえず答えた。「何がホハヨーなのよ。恐いよー」と母。かわいそうに。夫はさっぱり分からず、また母がオハヨーと言っているのかと思って、更に「ホハヨー」。しかも、「恐いよー」という調子で。母がいたときは、ホント、二人で漫才していたっけな。二人とも一生懸命だったのが更に笑えた。言葉が通じないって、ある種楽しい。両方の言葉が分かる人間が端からそんなシーンを見ると、笑えてならなかったりする。
Oct 24, 2003
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今日は朝っぱらから凄い雨。9時だっていうのに、暗い・・・。さて、ここ2日ほど名前ネタについて書いていて思ったんだけど、日本の名前で、イタリアに来ると非常にマズイ名前がある。その名も、カツオ。カツオです、なんて自己紹介したら、イタリア人は目の色替えて、「え? カッツォ!?」って叫ぶだろう。カッツォじゃなくて、カツオです、って言ってももう駄目。イタリア人は課カッツォ、と思い込んでしまったから。カッツォとは、イタリア語でちんちんのこと。スラングの。そりゃ凄い名前だろう。不思議なのが、カツオ、がイタリア人にはカッツォと聞えてしまうあたり。思うに、ウオ、という発音がないんだな。一昨日、テルオの件で、ウオっていう発音はあるって書いたんだけど、厳密に言うと、ウオー(オにアクセント)だったりする。オにアクセントを置いてテルオーって言うのは変だけど、それだったら言えるみたい。とにかく、ウオという発音はウとかウォという発音に取られるみたい。だから、テルオも最初はテル(ウにアクセントなので「テルッ」)ってステに言われた。カツオ節のことも、彼女はカツ(これもウにアクセントなので「カツッ」)って呼ぶ。さらにイタリア人の頭の構想からすると、カツと聞くと、=カッツォ、みたい。だから、カツオと聞くと、カッツォ、なんだな。日本のアニメが沢山輸入されているイタリアだけど、カツオがまずいんなら、『サザエさん』は放送できないな・・・。そう言えば、サザエさんって見掛けたことない。ドラえもんとか、パーマンとかってあったのに。やっぱりカツオがマズイんか?いやいや、そんなことってないだろう。名前はいくらでも変えられるし。なんせ、北斗の拳のユリアはジュリアに、ラオウはラウールになっていたし・・・。他にも、いろいろなアニメで登場人物の名前がイタリア風に変えられている。サザエさんがないのは、きっと、日本の古い生活文化を取り込みすぎだからなんじゃないだろうか。家族や会社でのやり取りを観ていて、日本人の私たちには説明なく頷ける部分てあるけど、そういうところ、イタリア人には文化が違うから分からないから。サザエさんが怒り爆発の「カツオーッッ!!!!」って叫ぶところ、イタリアでもやってほしいなぁ。そこだけ、ピーって音が入ったりして(笑)。
Oct 23, 2003
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昨日の夜、私が子供にご飯をあげて晩ご飯の支度をしている間、夫はリビングでラグビー観戦。イタリア人にはありがちな話で、サッカーが好きな人なんだけど、ラグビーも結構好きらしい。昨日はたまたまテレビでラグビーやってて、観ることにしたよう。昨日は、イタリアナショナルチームと、カナダのナショナルチームの試合。「イタリア、前回ニュージーランドに勝って、これに勝てばアイルランドとの試合が待っている」って言ってたから、何だかワールドカップみたい。台所でご飯の支度をしていた私、たまーに、実況が「ワカルワ」と言っているのが聞えて、耳を澄ませてみた。そう、ワカルワって言ってるんだ。どうやら、イタリア代表の選手にワカルワという名前の人がいるみたい。ワカルワ、って聞いて、私が想像する文字は、「分かるわ」、と、思いっきり日本語。ワカルワ、という発音からして、絶対にイタリアの名字じゃない。そんな発音の名前、イタリアにはない。きっと、父親が外国の人で、母親がイタリア人で、彼はイタリア国籍を持っている、ってパターンだろうな。でも、ワカルワってどこの国の名前なんだろう?夫にワカルワという選手がどんな顔しているのか訊ねてみると、「不細工」という答え。いや、そうじゃなくて・・・。いったいどこの国の人って感じの顔か訊ねると、「日本人?」。いや、ワカルワって名前の日本人はいないだろう。「だって、ワカルって日本語じゃん」。いや、そりゃ、分かる、は日本語だけど、分かる、なんて名字は日本にはないよ。イタリアだったら何だかありがちだけど・・・。ワカルワ選手の顔を見てみると、確かに不細工・・・いやいや、そうじゃなくて、確かにアーモンド型っぽい目をしている。でも、どう見ても日本人じゃない。結局、ペルー人じゃないかということに話がまとまった。うん、ペルーなら何となくワカルワって名前もいそうな気がする。チチカカ、なんて湖の名前を思い浮かべてみると・・・。しかし、ラグビーの選手って皆凄いごっついよなぁ。そりゃ、うちの夫みたいに細いのにタックルされたりとかしても、何の意味もなさそうだもんな。太く力強くなきゃ。去年のサッカーのワールドカップのときにイタリアの選手団がカッコイイとか言われていたようだけど、ラグビーの選手団を見ると、そんなこと言われなさそうな気がする・・・。皆ごつくて何だか不細工・・・。まあ、顔でスポーツするわけじゃないから、顔なんてどうだっていいんだけど。
Oct 22, 2003
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テルオ、って、日本では普通の名前。結構ありふれた名前でもあると思う。実はうちの兄その①の名前が、テルオ。イタリア人に兄弟の名前を訊ねられて、答えるたび、皆変な顔をする。いや、変な顔っていうか、「え? 今なんて言ったの? 聞き取れなかったけど」みたいな。一発で、私に繰り返して「テルオ」と言ってくれる人ってまずいない。イタリアに来て間もない頃、ステに兄の名をきかれて、「テルオ」、と兄その②の名前、「ヒデオ」と言ったら、それぞれ「テル」、「イデオ」と返ってきた。イデオ、は分かる。イタリア語に「H」の発音はないから、イタリア人は普通「は行」をうまく発音できない。だから、ヒデオの最初の「H」が抜けてしまうのは普通のこと。でも、どうして「テル」なの?? しかも、書いたのを見たら、「Terù」って、最後の「U」にアクセントが付いてる(笑)。ティラミスじゃあるまいし・・・(日本では最初の「Ti」にアクセントを置いて呼ばれてるティラミスだけど、イタリア語ではTiramisùと書いて、最後の「U」にアクセントが付く)。その後、誰だったか、私が日本にいたときにメールを送ってきた人が、「テレウにもよろしくね」って書いてきた。おいおい、今度は「テレウ」か!? テルオだって言うのに。覚えにくいんだって、イタリア人は言う。でも、どうしてそんなにテルオって難しいんだろう。イタリア語にない発音かといえば、そうでもない。ルオータ、とかフルオーロとか、「ルオ」って発音はある。それなのに、なぜ!? 不思議でたまらない。極めつけは、義母。この間、兄その①の名前は何て言うんだっけ? って訊ねてきた。もうすっかり忘れているあたり、さすが天然ボケの義母。何度も繰り返して教え込んだのに、私の名字すら覚えてないもん。しばらくすると忘れちゃう。テ・ル・オ、っていちいち区切って分かりやすくゆっくりと発音したら、「ええ? 何ですって?」。もう一度同じようにゆっくりはっきり言うと、「テ・ル・・・???」。もう一度。「テ・ル・ハオ」。ハオじゃなくて、オ、テルオ、と再び。「テ・ル・ア・オ」。アオじゃなくて、オ、オ、オだけね。「分かったわ。テル・オ・ハオ」。何かもう全然違うものになってきてる。最終的に彼女、兄の名前を、「テル・オハイオ」まで変えてくれた。テルオハイオなんて名前の日本人はいないよ。何だよ、それは。こんなことできる人って、義母くらいしかいない。ボケすぎる。結局、最後には、10回くらい繰り返してだけど、義母も「テルオ」って言えた。でも、絶対もう覚えてないんだろうな、と思って数日後に私の兄の名前を覚えているか尋ねたら、自信を持って「テル・ハオ」って言った・・・。せめて自身を持って言わないで欲しかった・・・。
Oct 21, 2003
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昨日は山へ。栗の時期だから、栗拾いが目的。あの辺には毎年、栗がいっぱい落ちている。毎年、って言うのは間違ってるか。去年は、全然なかったから。もうあと1ヶ月で栗の季節、っていう頃に、激しい雹が降って、未熟なまま、栗が全部落ちてしまったから。あの辺に90年住んでいるっていうおばあちゃんが、「こんなに道端に栗のない秋は、初めて見た」って言っていた。今年はどうかなと思いつつ、栗を拾いに出かけて行った。今年は、豊作。しかも、結構大きいのが沢山取れた。取りたての栗。ナイフで切り目を入れたものを、底に穴をいっぱい開けた焼き栗用フライパンにガラガラ入れて、暖炉の火に直接かける。時々混ぜながら。10分もしないうちに、焼き栗の出来上がり。焼き立ての栗の皮を剥いて、その場で食べる。皮は暖炉の火の中に捨てて。こんな風にして栗を食べると、秋だなぁーって感じる。気温はもうすっかり晩秋・初冬って感じだけど。考えてみると、日本で栗拾いなんてしたこと、なかった。だから、こんな風にして、栗を食べながら、秋だなぁ、なんて思うことってなかったんだよね。更に考えると、日本では旬のものを旬に食べることってあんまりなかったというか、気にしてなかったけど、イタリアに来てから、旬のものは旬に食べるようになった。その方がやっぱり美味しいしね。しかも安く手に入る! 庶民にはこの安いが重要だったりする。自分で家計を握るようになると、そういうものなのかな。余って持って帰ってきた栗、どうやって食べようかなぁ。久々にモンブラン食べたいなぁ・・・。イタリアでモンブランらしきものって見たことないんだ。だから、もうずっと食べてない。でもまだこの間のヘーゼルナッツも余ってるんだよね。あっちも終わらせなきゃ。ああ、季節のものは良いけど、ありすぎるとまた困る・・・。
Oct 20, 2003
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昨日、お昼ご飯を食べに帰った来た夫、「ヘーゼルナッツのケーキ作った?」。いや、作ってないよ。朝っぱらからケーキは作らないよ、掃除やら離乳食やらで時間なくて。普通は、私、お菓子は時間に余裕のある午後に作るんだ。しかも、昨日はまだ、日曜日に作ったマーマレードのケーキが残っていたから(これは作った後3日頃がいちばん美味しい)、作る気なんてなかった。ところが夫が、台所に山ほどあるヘーゼルナッツを見て、「ヘーゼルナッツのケーキ食べたいなぁ」って言うから、じゃあ、午後に作るよと返事した。台所にヘーゼルナッツが山ほどある、というのも、日曜日にイーゴルに山ほどもらったから。いや、元々は、イーゴルが誰かから山ほどもらったんだって。それで食べきれないし、食べる時間もないから、全部あげるって、私たちにくれたんだけど、その袋のずっしり重たかったこと重たかったこと・・・。試しに計りで計ってみたら、1.5kgあった。こんなに沢山どうするよ、ケーキ作るにしても、十回くらい作れちゃうよ、これじゃ、と途方に暮れたものだ。だから、とにかく、ほんとにヘーゼルナッツが台所に山になっている。で、ヘーゼルナッツのどういうケーキ作ろうかってここ数日考えていたんだけど、やっぱりヘーゼルナッツにはチョコレートが合う。ヘーゼルナッツがたっぷりゴロゴロ、チョコレートもたっぷりゴロゴロ、そんなケーキを作ってみたい、と思ったけど、甘いものに目がない私、この間の土曜日に買った200gの板チョコ、昨日までにほとんど食べてしまっていた(笑)。夫がいらないと言ったから、全部私一人で・・・。だって、美味いんだもん、NOVIのチョコ。食べ出すと止まらない。夫に案を求めると、やっぱり私と同じ事を言う。でも、チョコ、もうないんだよ・・・。誰かが食べちゃったから。午後になって、とにかく大量のヘーゼルナッツを割りにかかった。パキンパキンと堅い皮を割ってみると、半分以上が悪くなっていたり、風化していたり。結局3分の1くらいしか食べられない。計って見ると、110g。ケーキにこれだけヘーゼルナッツが入っていたら、豪華だろう、このくらいで良いや、と割る作業を止める。手が痛い・・・。その110gを更にじっくり選別、痛んでいるところを取り除き、煎って、割って中も確かめて、痛んでいるものをまた取り除く。残ったヘーゼルナッツを計ると、100g。ここまでに、すでに1時間半近くかかった。大変な作業だわ。あらかじめ室温に戻しておいたバターを混ぜにかかる。ブラウンシュガーを入れて、卵を入れて・・・。淡々とヘーゼルナッツを割っているときに思い付いたのが、ココアパウダーを大目に入れて、濃厚なチョコの生地にして、しかもエスプレッソコーヒーも入れちゃおう、ということ。イタリアには世界に輸出されているヌテッラというチョコレートクリームがあるのだけど、これが、ヘーゼルナッツがたっぷりと入ったチョコレートクリーム。ヌテッラさんが制作段階で、アーモンドとヘーゼルナッツを間違えたんだったかな? とにかく、間違えでヘーゼルナッツを混ぜたものを味見したら物凄く美味しかったので、売りに出したっていうのが発祥らしい。それで、しかも、考案者の名前をそのまま商品名にしたんだって。余談だけど、私が住んでいるあたりはヘーゼルナッツ、物凄い成る。しかも美味しい。この辺産のヘーゼルナッツのチョコレート、ジャンドゥイオッティなんか、世界に向けて、日本にも輸出されている。なので、道端にヘーゼルナッツがゴロゴロ落ちていたりする。スーパーでもこの時期、安いんだよね。だからなんだな、誰かが買い過ぎてイーゴルに山ほどあげたのは・・・。とにかく、ココアパウダーを多めに入れて、生地の固さを見ながら後で小麦粉の量を調整。生地を混ぜているときのヘーゼルナッツのゴロゴロ感がたまらない。こんだけ入ってりゃ濃厚な味になるだろう。早く食べたい!!生地はちょっと固めに。上から普通の砂糖を少々振って、オーブンに突っ込む。こうすると出来上がったときに表面がカリっとなって、私は好き。いや、生地自体がちょっと固めだから、これは要らないかもしれないけど。個人の趣味ということで・・・。出来上がってちょっと冷めたケーキを食べてみる。う、美味い!!! まだほんのりと暖かいから、チョコの味がまた引き立つ。そしてこのヘーゼルナッツ。たっぷり入っているから、味が濃厚。まるで、ヘーゼルナッツ入りのチョコレートを食べているみたい!!そんなわけで、またcookpadにレシピをアップしてみた。興味のある方は、こちらへどうぞ→http://cookpad.com/recipe.cfm?RID=112336 台所にはまだヘーゼルナッツが山のようにある。いっぱい使ったのに、減らない!! 3分の1くらい使ったと思うんだけど、あんまり山が減ったようには見えない。そういうわけで、どなたかヘーゼルナッツの上手い使い道を知っていたら教えて下さい。
Oct 17, 2003
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実家の母から荷物が届いた。仕事の昼休みにご飯を食べに帰って来た夫が電話したいというので、夫に電話してもらうことに。って言っても、夫は日本語、話せないんだけど。やれるものならやってもらおうということで。「もしもし、こんにちは! Jです!」と夫、良い滑り出し。この辺は慣れているので完璧な発音。電話の向こう、母が、「あら、こんばんはー」と言っているのが聞こえる。「デンキですか?」と続ける夫。デンキじゃないよ、ゲンキ、だよ、と修正入れる私。彼はどうも、電気と元気を取り違える傾向がある。夜寝たいときとか、得意顔で、「ゲンキを消す」って言う。元気を消してどうするよ、おい。確かに寝るには元気じゃイカンが・・・。修正を入れられて、「ゲンキですか?」と言い直す夫。受話器の向こう、母が、「元気、元気」と言うのが聞える。続けて、「コメ・スタイ?(元気?)」と今度は母がイタリア語。「ゲンキ、ゲンキ」と、夫。・・・両者、沈黙。その程度が限度だったかな。側から、「荷物、ありがとう」と私。夫、それをオウム返し。「ああ、荷物着いたのね。早かったのねぇ」と母が言っているのが聞こえた。・・・再度、沈黙。夫が助けの目を向けている。それで限界かな、私が代わるか、と思ったら、何を考えたか、夫、「おめでとう!」。何がめでたいんだ? 今日はいったい何の日だよ?にも関わらず、母、「あら、ありがとう。・・・で、何が?」。おいおい、わけが分からないままありがとうとか言わないでよ。何がめでたいんだと夫に訊ねると、「いや、なんか、沈黙しちゃったからふと思い浮かんだ言葉を言ってみたんだけど、おめでとうって何だっけ?」。夫よ、さすがに私の夫だけあって、君は変だ。このままだと母に、夫が単なる変な奴だと思われてしまうので(もう思われているか・・・)、適当にめでたい理由を考えてみる・・・。あ、そうだ、今度の19日、母の誕生日じゃん。そのことを夫に告げると、「やっぱりめでたいことがあったんだ。早いけど、おめでとう!」って。何とか理由が見付かって良かったね。そこで、私にバトンタッチ。母と話しているうちに、夫が仕事に行かなきゃならない時間になって、夫、出かける支度。電話の向こうの母に聞えるように、「ただいまー」って、大声で叫ぶ。それは出かけるときに言う言葉じゃないでしょう、と言うと、今度は、「おかえりー」。それも出かけるときの言葉じゃないんだよって指摘すると、「なんだよ、日本語ってのは複雑なんだな。イタリア語ならどんなシチュエーションでも『チャオ』で済むのに」とちょっとふてくされてそのまま出かけて行った。そのまま母と世間話を続ける。ところで、最近事業を始めた兄その②の仕事の景気はどうかと訊ねると、「それがね、今月は仕事がいっぱいで土日も休みなしなの。先月が仕事全然なかったから、いまのうちに稼げるだけ稼いでおこうってつもりみたいで頑張ってるわ。でもね、先月は家にお金入れるほど稼げなかったのよね。大丈夫かしら・・・。まったく、兄ちゃんにもそのケないみたいじゃない?」。この場合の『兄ちゃん』とは、独り暮らしをしている上の兄、兄その①のこと。兄その①にそのケがないみたい、って言われてふと私が妄想したこと→。そのケと言えば、ゲイ。ゲイと言えばボーイズラブ。ボーイズラブと言えば、耽美な世界。峰林堂の片隅に『耽美コーナー』なんてのがあったっけな。あそこの耽美系は充実していた。ああ、しかし、うちの兄その①じゃ全然耽美じゃない。しかも、うちの母がそんな意味で『そのケ』なんて言うはずない。・・・ってことはこの『ケ』は何だ??ちょっと現実の世界に戻ってきて母に、そのケって何? と訊ねてみる。「結婚よ」ああ、なるほど、さっきの母の兄その②に対する「大丈夫かしらね」は、「いったいこんなことで大丈夫なのかしら、このままで結婚できるのかしら」って意味だったんだ。それで、独り暮らしをしている兄その①にも結婚する様子がないみたいだけど、って言いたかったんだ。ちょっと考えれば確かにそういう話の廻りだな。私も馬鹿だわ。変な妄想をかきたてちゃって(いつものことなんだけど・・・)。でもさ、母よ、そういう場合は普通「その気(き)ない」って言わないか?? 「結婚する気配がない」とか。「そのケ」って言われると、私はどうも違う世界を想像してしまうよ。それとも私だけなんだろうか?? 後で兄その①にきいたら、「確かにそう言えないことはないけど、そう言われると、まるで私がオカマみたいだな・・・」。さすが私の兄。同じ事を考えていた。兄その②あたりに言ったら、「そんなこと連想するなんてお前はオカシイ」って言われそうだな。つまらない奴め・・・。
Oct 16, 2003
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って、凄いタイトルなんだけど、そんなページを左にアップしてみたので、興味がある方はどうぞ。ちょっと長いので、ブレイクを入れながらじゃないと飽きるかもしれない・・・。私ってばやることがのろいから、一週間に1ページごとのアップのペースになるのかな、これ。いつになったら現状の育児生活の話まで追いつくのかな? ・・・まあ、のんびりやって行こう。先は長いけど。この内容は、私が産婦人科デビューしたときの話しなので、当然、去年の6月7月の話。実は、違うサイトに(ライコスではない)日記を書いていたときに載せた内容。読み返してみると、そんなこともあったっけなぁ、って懐かしい。そうだよ、あの頃は、今はずっしりと重たい子供も、身長数センチだったんだもんな。小さかったよなぁ。私なんて一年前は今と同じだったけど(老けた?)、一年で、子供にはこんなに大きな差があるんだよね。一年後、どんな風に成長しているんだろうな、なんて考えてひとり微笑むアホな母親・・・。あ、子供もこっちを見て微笑んでるよ。君、意味分かってるの?
Oct 15, 2003
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この間、テレビで、イタリア在住の外国籍の人に選挙権を与えるべきかって言う話題が上がった。その中で、ある政治家が、「イタリア人でないということはつまりB級であるということ」って言ってた。B級か、私は。イタリア人にB級って言われるのはちょっと嫌だな。じゃあ、あんたたちはD級かい?私が結婚してイタリアに来た時、当然なんだけど、滞在許可書を申請した。そのときの管轄のクエストゥーラ(警察)の外国人課の窓口は、EU国籍者、その他の国籍者の二つの窓口があった。EU国籍者窓口は、いつも少数の人の列。なので、当然、待ち時間も少なくて済む。その他、と言うと、中国人、モロッコ人、ブラジル人、ペルー人、ルーマニア人、などなど、EU以外の国全てなわけで、当然、物凄い人の列。この辺は国際結婚手続きのページに書いたけど、6時間待ちとか、そういう世界。昨年、滞在許可書を更新しに行ったら、EU国籍者、北米(アメリカ、カナダ)国籍者、オーストラリア国籍者、日本国籍者、でひとつの窓口ができていた。おかげで待つことなく、さっさと手続きを終えた。その他は、いつものごとく。国籍によって格付けがついてしまうあたり、何か、矛盾していると思いつつも、やっぱり日本国籍で良かった、待たずに済んだから、なんて、私自身も矛盾している。日本人だからってことで手続きが楽にはなったけど、更新し直さなきゃいけなくて面倒くさい。こんど更新しなくていいのを申請しよう。よく、イタリア人に、「イタリア人と結婚してこれからずっとイタリアに住むことになるのにイタリア国籍欲しくないの? どうして取らなかったの?」って訊かれることがある。どうしてって、別にイタリア国籍取ったからって何が変わるわけでもないし(選挙権がないってくらいで)、イタリア国堰き取得したら、2年以内に日本国籍かイタリア国籍かどちらかひとつを選択しないとならないし、子供ができたら子供に日本国籍を持たせたかったし、何よりも面倒くさい手続きなんて冗談じゃないから。選挙権がないくらいで後は変わらない、と言ったら、「いや、仕事を探す上で、外国人って言うと断られることがある。イタリア国籍の方が有利」って言われたことが何度かある。例えば、公共の交通機関であるバスの運転手になるには、特殊免許ももちろんなんだけど、イタリア国籍であること、という条件があるんだって。あとは、イタリア人と外国人が同条件の経験と能力があったとすると、普通はイタリア人を採用するって。だから、不利だよって。確かにそれってあるかもね。私も子供が幼稚園に入ったら働きに出ようと思うんだけど・・・。外国に住むと、そういう不利さ、不便さもある。皆、頑張って暮らしているんだよね。やっぱり、日本で生まれ育った日本人は日本で生活するのが一番楽なんだろうなぁ。自分の祖国だからっていうことだけじゃなくて、人々の習慣とか考え方とか、社会の仕組みとか、全てが日本人のものだもん。やっぱり慣れたところで生活するって、気が楽だよ。外国に出て、それが身に沁みた。
Oct 14, 2003
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週末は、夫、すっかりイーゴルの新居を直す手伝い。台所の水道と排水の位置が、彼らのシステムキッチンと合わないから、壁を壊して水道と排水の管を延ばすことに。夫は全然そんな仕事をしているわけじゃないのだけど、自分の家での経験があるから、ということで駆り出された。いや、夫、器用なんだ。何でもできちゃう。私もある程度は器用なんだけど、やる気がないから、嫌いなものとか汚い物とか仕事が長い物が目の前にあると、手をつけようって気にならない。夫は、とりあえず何でもやってみる。やりながら、どういう仕組みかを見て、どうしたら元どおり動くようになるかを研究して、家にあるもので部品を代わらせて、元どおりに動くようにしてしまう。こういうのって凄いなと思う。尊敬してしまう。この間も、車のパワーウィンドーが壊れてしまったんだけど、ドアを分解して、壊れたプラスチックと仕組みを研究。穴を開けて釘を通して、元どおりに動くようにしてしまった。普通じゃないよ、あんた・・・。そんなこんなで、週末は、水道管、配水管の位置替えに駆り出された夫。土曜日は、朝っぱらから出かけて行った。お昼ご飯をイーゴルと一緒にうちに食べに帰ってきたんだけど、夫、真っ黒・・・。壁を壊して、管を延ばすわけだから、予想はしていたけど、本当に真っ黒。というか、レンガの粉の色で真っレンガ色・・・。朝、せっかく床を磨いたのに、汚い靴と服で、ドカドカ家に入って来る。良いんだけどさぁ・・・。苦労したんだよ、私も。いったいどういう仕事をしたのかと問いただすと、仕事は予想以上に大変だと言う。なんでも、壁を壊してみたら、水道管が恐ろしく古くて、管が錆び付いていたから、全部替えることにしたんだとか。だから、家の外の管も替えなきゃならなくて、とっても苦労したんだって。ご飯をそそくさと食べて、すぐにまた仕事に向かう二人。夕飯時になったら、夫から電話が。「ステを職場に迎えに行って、帰りにピザを買って帰るから、うちで皆で食べよう。食べ終わったらまた仕事だ」。7時半頃、夫とイーゴルとステ、到着。さっさと食べて、彼ら二人はまた仕事へ向かう。時刻は8時。ステと私は呑気にお茶なんか飲んで笑談。彼らが家に帰ってきたのは、10時半。結局一日中仕事していた。仕事は終わったのかと聞くと、それが、終わってないんだって。と言うのも、買いに行ったカーブの管のひとつ、何と、不良品で、管なのに、穴が開いてなかったんだって! それじゃ水は通らない。夫ってば、不思議にそういう不運によく当たる。前も、モッツァレッラの入っていないモッツァレッラを買ってしまったり(水だけ入っていた)、豆の缶詰に豆が入っていなかったり(これも煮汁だけが入っていた)、ミニチュアのリキュールの瓶にリキュールが入っていなかったり(一滴も入っていなかった)、銀行のATMが壊れて引き出そうとした300.000リラが出てこなかったばかりか、銀行側にそのお金を返してもらえなそうになったり(銀行側のミスなのに!)、etc。とにかく仕事は持ちこしということに。日曜日は店が休みなので不良品を替えに行くこともできない・・・。夫、早く終わらせたいので、日曜日も開いている店へ部品を買いに走り、どうにか仕事を仕上げ、家の中の壁のペンキ塗りまでした。そんなわけで、昨日の日曜日も家に帰ってきたのは7時半。きっと、イーゴルもステも料理なんてしてる時間ないだろうなと思って、私、ケーキを作るついでに、パイシートを使った茄子のトルタを作って、イーゴルたちを夕食に呼ぶことにした。ところがイーゴル、この1週間、全然家で食事してないから、冷蔵庫に賞味期限が切れそうなものが山ほどあるって。私はもうトルタ作っちゃったんだけど。そんなわけで、トルタを持ってイーゴル宅へ向かうことに。チーズとサラミの各種、イカスミのパスタ、私の作ったトルタ、マッシュルーム、アメリカンポテト(さつまいもの白いバージョン)、サラダ、フルーツ各種と、山のように食べてしまった。どれもこれも美味しかったけど、いくらなんでも食べ過ぎ・・・。胃がもたれたままベッドへ。朝起きても、全然お腹空いてなかった。今お昼時なんだけど、全然お腹空いてないや、私・・・。
Oct 13, 2003
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昨日は、月曜日にイーゴルが買った新居を見に行った。場所はずっと前にこの辺って聞いていたから、大体分かっていたんだけど、実際に家を見るのは初めて。場所は、私たちが住んでいる町の隣町の中心地から1キロ、いや、多分それ以上離れていると思う、中心地からちょっと離れた、昔ながらの集落の中。周りの家、全部がアンティーク!! いかにも昔ながらの農家の造り。庭には畑と鶏がいたりして。イーゴルの家、うちの造りとほとんど同じ。うちは一階に台所とリビング、階段があって、階段の下が物置になっている。二階は、小さな踊り場を囲んで、小さなバスルーム、小さな子供部屋、私たちのベッドルーム、そして外にベランダ。イーゴルの家は、一階に台所、リビング、階段、と階段の下のスペースを活用してバスルーム。二階は階段を上がってすぐに子供部屋、子供部屋を通ってベッドルーム、そして外にはベランダ。家は、うちよりも大きい。いや、うちみたいに狭い家ってそうそうないけど。イーゴルの家に着いてみると、噂には聞いていたけど、門や柵の色が、真っ青!! 海の家じゃあるまいし・・・。家に入ってみると、これまた噂には聞いていたけど・・・リビングの壁の色が、ピンク??前の持ち主、すっごい良いセンスしてたんだなぁ、ってイヤミを言ってしまいたくなる。イーゴルの奥さんステにそんな事を言ったら、「あのくらいで驚いちゃ駄目よ。そのピンクの壁にかかっていた絵を見たらもっと驚くよ。あんなセンスの悪い家はそうそうないよ」。・・・よっぽどヒドイ絵がかかってたんだろうか、ムンクの『叫び』みたな? いやいや、あれはセンスのない絵ってわけじゃない。リビングの壁にかけるにはあんまり合っていない絵ってだけで。家のコンディションを見てまわると、うちよりも悪い・・・。窓はちょっとガタガタ。木製の雨戸もペンキがはげてきてしまっている。庭は家の前にあるんだけど、家の前、6mくらい先にレンガ造りのガレージがある。見上げると、そこまでのスペースいっぱいに葡萄の木が棚を伝っているものだから、影になっていて庭が物凄く暗い。しかも、この葡萄、病気になってて駄目じゃん。イーゴルは前、我が家の庭の2倍はあるって言ってたはずの庭なのに、これだけ? おかしいな、うちと同じくらいじゃん、と思ったら、ガレージの後ろに、畑、そして掘っ建て小屋があった。なるほど、これなら確かに2倍だ。その掘っ建て小屋の臭いこと臭いこと!! 前の持ち主は、そこで豚とかウサギとか鶏を飼っていたそうで、引越しにあたって掃除していかなかったものだから、臭い!! 思わず鼻をつまんで通り過ぎた。イーゴル、この庭、ぜーんぶキレイにしなきゃならないの? しかも家のコンディションも別に良くないし・・・。果てしない。全体的に、家の感じは絶対に私は自分の家の方が好き。うちは真っ正面にこちらに向かって家が建っていて、お互いの庭の中間に柵がある。だから、ベランダに出たり、庭に出たりするとお互い隣から丸見え。でも、彼ら夫婦は私たちの両親の歳で、とっても良い感じ。田舎だとありがちだと思っていた隣人干渉主義じゃなくて、あんまりお互いに干渉されたくない、したくない主義だから、付かず離れずの関係で、私はとっても居心地が良い。隣は誰もいないから、彼らが唯一の隣人。イーゴルの家は、左も右も隣が他の家とくっ付いている。特に、自分の家に入るにあたって、右隣の家の庭を車で通らないと家に入れない。その隣とは敷地を分ける塀すらない。左の家とは塀で分かれているけど、お互い二階のベランダに出ると、お互いの庭が丸見え・・・。前も後ろも右も左も家に囲まれている。私はあんまり好きな環境じゃないなぁ。まあ、隣人たちが良い人たちならそれでも良いけど。彼らは自分たちが払った値段からしてこの広さで、物凄い得したって言ってたけど、全部掃除したり改築したりする手間を考えると、あんまり得じゃないと思う。払いすぎたと思う。まあ、彼らがその値段で嬉しいんなら良いけど、私だったら絶対にあのコンディションであの値段は冗談じゃないな。ところで、例のトマトソースのレシピ、クックパッドにアップしたので、興味がある方はこちらへどうぞ。→http://cookpad.com/recipe.cfm?RID=111130
Oct 10, 2003
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うちの子供、今日で8ヶ月になった。8ヶ月って言うと、普通はもう歯が生えてるはずなんだけど、うちの子供は、まだ。下の歯、そこにあるのは分かるし、噛まれると痛いのだけど、歯はまだ出ていない。遅いけど、噛まれてもまだあんまり痛くないから良しとしよう。歯が出て噛まれたら痛いんだろうな・・・。最近立ちたくてたまらないらしい。ベビーベッドに入れておくと、柵につかまって一生懸命たっちする。それで、そのうち脚が疲れて立っていられなくなって、コロッと倒れる。頭を打ちやしないかと、こっちはヒヤヒヤ。抱っこのかたちからベッドの上や椅子の上に降ろして座らせようとすると、子供、まず、足から降ろしたがる。座らせようとしても、無理。本人は立っていたいみたいで、一生懸命腰を折らないように力を入れている。子供が毎回たっちのかたちになるときに不思議なのが、爪先で立っているということ。何でつま先立ちするの? バレリーナみたいだよ。大体、疲れるじゃん、それじゃ。その格好で、何をするわけでもなく、一生懸命つま先立ち。歩こうという感覚はないみたい。はいはいはまだできていなくて、四つんばいになって後ろにずり下がる程度。四つんばいにはなれるんだけど、前に進む、という感覚が良く分からないみたい。脚は動かすんだけど、腕が不動。そんなわけで、なぜか後ろに下がっていくばかり。お気に入りのおもちゃを少し離れた前方に置いて呼んだりしても、ゲラゲラ笑って、なぜか後ろに下がっていく・・・。おーい、そっちじゃないよう。この後ろに下がるのも、一種のはいはいの発達の過程なんだろうか??離乳食の方は相変わらず。いろいろ食べている。小児科の先生にいろいろな食べ物を試すよう言われていて、いつもカボチャを試したいと思っているんだけど、買い物に行くたびに買い忘れてしまう・・・。買い物に行くときにはちゃんと覚えているんだけどな、私。ボケてるからなぁ。この間、ゴルゴンゾーラを試しにあげてみたんだ。そう、あの臭いのを。ゴルゴンゾーラって一口に言っても、通の方は分かると思うけど、いろんな味がある。いや、基本の味はやっぱりあの独特の臭い味なんだけど(イタリアでは「足臭い」って言われる臭さ。でも、私にとっての「足臭い」は何よりもタレッジョ。まるで臭い足を食べてるかのような感覚に襲われて全部食べられなかった・・・。以来、唯一苦手なチーズ)、味が軽いのとか濃いのとか、いろいろある。醗酵の度合い、それから作っているところによって。この間子供にあげたゴルゴンゾーラは、結構濃い味。パスタにしたら目茶苦茶美味しかった。初めて口にするゴルゴンゾーラ、最初は不思議そうな顔をして、モグモグ。2口目には、明らかに嫌そうな顔。嫌だったね。臭かったね。ごめんねー。やっぱりゴルゴンゾーラは大人の味過ぎたか。あんまり変なものは食べさせない方が良いのかな。
Oct 9, 2003
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この間、カルフールに行った。・・・って、いつもカルフールに買い物に行ってるんだけどさ。この間は、買い物にじゃなくて、10ユーロ買うごとに1点くれてたんだけど、その点数が溜まったから、それを景品に引き換えるために。もう、景品引き換え期日の前日だったから、最終日じゃなくてその日に行っておくことにした。持ち点は63点。何らかの景品に変えられる。せっかく溜めたのだから、放っておいたら勿体無いでしょう。行ってみると、物凄い人!!係員が2人いるところに、10列くらいの列ができている。ちゃんと一列に並ばずに、すっかり列が膨れ上がって10列くらいになってしまっているところが、いかにもイタリア。とりあえず一番後ろに並んでみる。「ああ、もう、こんなに待ってられないわ!」ぼやつくおばさん。「あなたたち、これを待つ時間と元気ある? あったら私、待ってられないから、90点あげるわ」と隣にいた私たちに点数をくれた。90点だよ。凄い数だよね、それって。私たちの63点とあわせたら、150点!! 150点の景品は何かチェックしてみると、パスタ鍋。鍋と、底に持ち上げたパスタの水切りができるようにと穴が沢山開いている2層の鍋。すでにうちにはIKEAで買った同じ物があるのだけど、山に持っていけばいいや、と、それに替えてもらうことに。しかし、待っても待っても列は動かない。人が増える一方。暇なので、子供を夫に預けて、私だけスーパーの中にちょっとしたものを買い物に。広々とした店内をグルグルグルグルのんびりと見てまわる。30分後くらいに戻ってきてみると、夫、まだ待ってる・・・。今度は私が子供を抱えて待つことに。全然動かない・・・。周りの人たちはイライラ。「まったくよー。こんなに待たされたんじゃ、景品のナイフでカラキリとかしたくなるよー」イタリア人、イタリア語には「H」の発音がないので、日本語の「は行」がうまく言えない。だから、ホンダは「オンダ」になっちゃったりする。不思議なのは、ヤマハが「ヤマカ」になっちゃうあたり。「HA」を「か」と言うあたり。ミハエル・シューマッハーが「ミカエル・シューマッカー」になる。そんなわけで、ハラキリも一般的には「カラキリ」って言われる。最初「カラキリ」って聞いたときは、私、「空切り」って漢字を思い浮かべて、勝手に空(くう)を刀で切ってる人の姿とか想像してしまった。空想家です、私は。とにかく、間違っているので、カラキリじゃなくてハラキリですよ、しかも、普通は切腹って言います、とぼやいていたお兄さんに言ってみた。「え? カラキリって言うのは間違ってるの? そうか。ひとつ勉強になったよ。まったく、こんなナイフのために一時間も無駄に待たされたと思ってたけど、まったく無駄ってわけじゃなかったな」そうだよ、お兄さん。無駄なことばっかりじゃないんだよ、人生は。人間のやること全てには何らかの意味がある、無駄なことなんてないって、誰かが言ってた。
Oct 8, 2003
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昨日の夕方5時過ぎ、インターフォンが鳴った。ちょうど夫が帰って来る時間なので、誰かとも思わずにドアを開けると、義姉ステ、と義兄イーゴル。あ、そうだ。今日は彼ら、家を買ったんだっけ、と気付く。彼ら、私たちがここへ引っ越してきた1週間後に、購入すべき家を見つけた。だから、4月の下旬。それで、10月6日、ようやく、正式にその家を購入することができた。ずいぶん長い道程!!私たちはこの家を買うことにしてから1ヶ月半で購入手続きをしたのだけど、彼らは5ヶ月半もかかった。何かにつけて、「お前たちの場合はスムーズに行ったのに、自分たちはどうしてこんなに何かにつけて苦労しないとならないんだ?」って言ってた彼ら。だってさ、状況が何もかも違ったからしょうがない。まず、購入までに時間がかかったのは、ローンの問題があって。彼らは共働きだけど、頭金ゼロの全額ローンどころか、家をちょっと改築したいからということで、家の代金以上の額のローンを組みたいと言った。ローンの回答を、7月中旬まで待たされた彼ら。結局OKが出て良かったけど。対する私たちは、夫ひとりの収入しかないけど、家の額の30%の手持ち金があった。だから、簡単にローンを受け付けてもらえた。その後、家のローンが受け付けてもらえたあと、購入に当たって、公証人立ち会いの元、売買が行われるのだけど、7月いっぱいは公証人、予定がいっぱいということで、9月に売買、ということになった。9月になったら、9月29日に売買を行うということに決まった。何でそんなに遅かったかというと、売り主、2家族が住める大きな家を持っていて、まずはイーゴルたちが買った家を売りに出した。イーゴルたちのローン待ちの間、売り主は自分が住んでいたもう片方の家を売りに出す。そちらはすぐに売れてしまい、売り主、とりあえずイーゴルが購入するまでの間、そちらのイーゴルたちの家の方に住んでいることに。ところが、なかなか引越し先が見つからなくて、9月末まで待ってくれって頼んだんだそう。9月中旬になったら、売り主、今度は、引越し先が見つかりそうにないから、売買をもう1週間延ばしてくれと頼む。1週間くらいならいいか、とイーゴル、承諾。それで、10月6日に売買が行われることに。ところが9月末になったら、また!!!! 売り主、もう一週間延ばしてくれって頼んできたそう。イーゴルだって、それ以上いたら今住んでいる家が借家だから、引越しには時間がかかって、家賃を余計に払わなきゃならなくなる。それ以上は冗談じゃないと断った。断ったのに、売り主、売買の3日前まで延期してくれと頼んできたそう。もちろんしっかり断ったから、結局は昨日購入したのだけど。私たちの家は誰も住んでいなかったから、そういう面倒なことってなかった。仮契約のときに売り主が鍵を半分くれて、購入手続き前にさっさと新居に荷物を運んじゃったくらい。何はともあれ、これで、よやくイーゴルたちも家を買った。家を買ったら子作りするって言ってたから、私はうちの子の従弟ができるのが楽しみ!!昨日の夜は皆でカルフールに買い物へ。レヂに、夫の中学校の同級生、カーティアがいたのだけど、一瞬誰だか分からなかった。だって、髪をダークブラウンに染めちゃったんだもん。先週はブロンドだったのにさ。昨日書いたマニョーラも、ハンガリー人みたいなブロンドだったのに、ダークブラウンに染めた(から最初誰だか分からなかった)けど、最近暗い色の髪が流行ってるのかな?? 家に帰ってきて、うちで、日曜日彼らがアルバに行ったときに買ってきたトリュフ風味のサルシッチャを食べた。生で。生肉ってあんまり信用できないんだけど、食べた。だって、トリュフの香り豊かで物凄い美味しいんだもん!!ああ、イタリアならではだわぁ、この美味!!取り留めのない日記でした。
Oct 7, 2003
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土曜日の夜、ペッピーノから電話。「今から行ってもいいかな?」。物凄い疲れていて、本当はさっさと寝たかったけど、そう言われては断るわけにも行かない。そんなわけで、9時半頃、ペッピーノと同棲している彼女、マニョーラがやって来た。私は2階で、ちょうど子供のお風呂をしていたところ。「私のアモーレはどこ?」と階段の下から、マニョーラの声。アモーレって、説明する必要はないかもしれないけど、「愛」という意味。イタリアでは大切な人を「アモーレ」と呼ぶ。もちろん、アモーレは私のことじゃない。うちの子供のこと。マニョーラは子供が大好き。特にうちの子供が大好きらしい。お風呂から上がったばっかりで、子供は裸。私に挨拶した後、裸の子供をいつものごとくキューっと抱きしめてキスしまくり。挨拶するときに、私、ふと、マニョーラ、もしかして妊娠した? と思った。だって、腹がプックリ出ている。でも、あんまりお腹をジロジロ見るのは失礼だし、もしかして妊娠したかって訊ねて、いや、太っただけだよって答えが返って来るとしたら物凄い失礼だし、大体、夏休み前に会ったばっかりで、妊娠してたとしても短期間でこんなにお腹がプックリ出ることってないだろう・・・と考えているうちに、彼女の方から、「妊娠したよ」。何だ、やっぱりそうなんだ、おめでとう。でも、何ヶ月なの? いつ生まれるの? もうこんなにお腹が出てるなんていったい何キロ太ったの? と訊ねる。「今4ヶ月で、5kg太ったよ。予定日は4月上旬」妊娠4ヶ月で5kgって、そんなに太ったの? 私は妊娠5ヶ月くらいまでお腹なんて全然見えなかったけど・・・。私は悪阻、辛かったけど、彼女は全然鳴咽とかないって。食欲があってたまらなくて、ガンガン食べまくってるらしい。子供に服を着せて、3人で下に降りて行って、ペッピーノに挨拶。おめでとう、と言うと、夫が、「何がめでたいの?」。まだ知らされていなかったらしい。「小鹿を待ってるんだ」淡々と、ペッピーノ。マニョーラは満面の笑顔。嬉しいんだなぁ。子供大好きだもんなぁ、彼女。対するペッピーノは、いまだに実感沸かなくて、何てリアクションしていいか分からないって。 ペッピーノとマニョーラは、結婚していない。したくても、もうしばらくはできない。彼は2年前に離別しているから。イタリアでは、日本みたいにすぐには離婚できない。まずは離別して、3年間離別期間というのを置かなくてはならない。3年以上経ったら、ようやく正式に離婚できる。だから、すぐに再婚っていうわけにもいかない。結婚なんて別に正式にしないでもいいんだけど、彼らの辛い点は、マニョーラがアルバニア人だということ。イタリアで嫌われている人種ナンバーワンは、多分、ジプシー。そして、出稼ぎでやって来る外国人としては、モロッコ人、そしてアルバニア人。アルバニア人は、多分、モロッコ人よりもタチが悪いとされている。一般に私が聞くアルバニア人像は、「少々のお金のためには命すら惜しくない」。つまり、ちょっとしたものを盗むのに、例え命を落としても構わないから、何も恐くない。どんなことをするか分からない、って。もちろん、日本人は皆お金を持っている、と言われているのが私に当てはまらないのと同じで、そういうのって人によって、なんだよね。でもやっぱり世間一般の目は、そういうもの。そう、私はメタラーなわけだけど、メタラーって、髪が長くて、皮の服を着ていて、どこが良いのかわけの分からない激しい音楽というか単なる雑音に合わせて髪を振り乱している、とか、ドラッグやってるとかみたいな、世間一般にあんまり良い印象がない。世の皆さん、真のメタラーはそういうものではないです。真のメタラーは純粋にヘヴィメタルという音楽を愛するだけで、格好なんてどうだっていいんです。・・・だからムサイ人が多いのも事実。オンナにもてないのも事実。ヘヴィメタルを純粋に愛すオンナはオトコに比べてかなり少ないから、同じ趣味のカノジョを見つけるのが大変=カノジョいない人が多かったりするのも事実。更になぜかメタラーはシャイだったりすることが多くて、余計にカノジョができない・・・。話がすっかり違う方向へ行ってしまった。・・・まあ、そんなわけで、アルバニア人に対する世間の目は冷たい。マニョーラは何かにつけて、アルバニア人っていうだけで差別を受けるから、当然、仕事を見つけるのも大変。イタリア人は「アルバニア人」って聞いただけで嫌な顔をするから。現に、ペッピーノが奥さんのリタと別れた後、アルバニア人と付き合い出した、という噂が流れたとき、誰もが、「アルバニア人?? どこで拾ったんだ? 売春婦じゃないだろうな?」と異口同音。マニョーラは私と同い年なのだけど、人生いろいろあって強く生きている人で、ペッピーノと付き合うことになったとき、「私がアルバニア人だからということで、あなたの家族や友達は私のことを良くない人間だと思うでしょうね。私の同じ国の人間がイタリアで良くないことを沢山していて、アルバニア人は良く思われないことは良く知っているから。私は私、彼らとは違うけど、私は彼らと同じアルバニア人であって、絶対に自分がアルバニア人であることを恥には思わない。だから、あなたの周りの人間は私のことを悪く言うでしょうけど、気にしないでね。そのうち私が世間一般で言われるようなアルバニア人じゃないってことを知りさえすれば、もう誰もそんな事言わなくなるから」と言ったそう。マニョーラは、性格にすると、うちの夫にとても良く似ている。判断が公平で、サバサバしていて、物事を物凄くはっきり言う。はっきり言い過ぎるから、ちょっとキツイこともあるけど、根はとっても良い人。その辺の裏表の激しいイタリア人なんかよりよっぽど付き合いたい人間。彼女、とにかく、アルバニア人っていうだけで嫌な顔をされて、仕事が見付からない。働く気はその辺のイタリア人よりよっぽどあるのに、見付からない。子供が生まれたら、ペッピーノだけの収入じゃキツイから、彼女は絶対に働きたいそうなのだけど・・・。こういう人種に対する差別の問題って、どこの国でもあるよね。私の場合は日本人だからマニョーラみたいな差別は受けないけど、自分がマニョーラの立場だったら、こんなに強くいられるかなって思う。それとも、逆境にぶち当たってぶち当たって、それで人間て強くなっていくものなのかな。性格がすでに挫けていたら、強くはなれないか。私もイタリアでもまれてちょっとは強くなったつもりだけど、マニョーラには絶対に敵わないわ。
Oct 6, 2003
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昨日今日とかけて、サイトをちょっといじってみた。いろいろ試行した結果、何となく落ち着いたかなぁ・・・という感じになった(かな?)。もう少し、いじりたいのだけど、時間がないので、また少しづつ加えて行こうと思う。たったこれだけのためにずいぶん時間がかかってしまったな。PC音痴だからなぁ、私ってば・・・。また来週になったら日記をちゃんと書きます!!皆さん、良い週末を!
Oct 3, 2003
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昨日、7時ちょっと前に義母から電話があって、近くにいるらしいから、じゃあ、ご飯を食べにおいでよ、と誘った。その時点ではもう、私、2人分の肉じゃがを作りはじめていた。昨日は例のカレーうどんを食べたかったのだけど、じゃあ、またの機会にしようということに。冷蔵庫と睨めっこ。さて、何を作るか・・・。買い物に行かないとならないから、たいした物がない・・・。プリモのパスタはいつでもどうにかなる。最悪、オリーヴオイル、ニンニク、唐辛子のスパゲッティとか、セージとバターのペンネとか、究極メニューがあるから。あ、でも、昨日はバター切らしていたからセージとバターはできなかったな、どうせ。セージとマーガリンじゃマズイし・・・。昨日は、子供の離乳食用のズッキーニ、それから茄子をオリーヴオイルとニンニクで炒めて、パスタを絡ませてパルメザンチーズを振る、というプリモにした。野菜のパスタって結構好きなんだよね、私。ここに唐辛子を振っても美味しい。さて、問題はセコンド。セコンドは通常、肉か魚。あとは豆類で代用しちゃうこともある。昨日はセコンドを肉じゃがで代用してしまおうと思ったのに、2人分しか作ってない。何か他のものも作らなきゃ。ところが、肉がない! というか、冷凍されている鶏肉各種はあるんだけど、すぐに来るよって言われてから冷凍してある鶏肉のかたまりを料理するのは辛い。ちょっと時間かかるから。豆ということで、グリーンピースはあるのだけど、すでに肉じゃがに入れちゃったし・・・。困った。何か作らないと。冷蔵庫の中にあるウィンナーを見ていて、ふと思い付いたのが、アメリカンドック、って言うんだっけ? ウィンナーに衣をつけて揚げたものに、ケチャップとからしつけて食べるの。あれ。あれなら簡単で、夫も私も好きだから、行ける。義母とパートナーのミケーレ、すぐにやって来た。すぐにご飯。パスタを食べ終えて、アメリカンドックを食べることに。義母と夫は辛いのが駄目なのだけど、私と同じで辛党なミケーレには、日本から送られてきたからしを勧める。あの小さなチューブに入ったからし。ミケーレ、それを皿の上に、うにゅーっと5cmくらい出した。ちょっと、ミケーレ、このからし、イタリアのマスタードと違って辛いんだよ。そんなにつけて大丈夫なの? ちょっと味見してからつけてみて、と私。ところがミケーレのちょっと、は、からし3cmだった。それを、味見。当然、顔から火を吹いた。かわいそうだけど、笑ってしまった。だって、こんなこと、前にもあったから。あれは皆で日本料理屋に行ったとき。ふとミケーレを見ると、フォークで掬ったワサビのかたまりを口に入れているところだった(笑)。ミケーレぇぇ!! ちょっと待ったぁ!! と言っている間に、それを口の中に放り込んでしまったミケーレ。かたまりだよ、ワサビの。あのとき、ミケーレ、顔をしかめて泣いていた。そりゃそうだ。でも、ワサビなんて生まれてこの方、聞いたことも見たこともなかったから、この緑の物体は何だろう、味見してみよう、とでも思ったんだろうな。こういう過去が あったにもかかわらず、またもやからしにしてやられたミケーレ。今回は、「マスタードって辛くないものだから、こんなに辛いとは夢にも思わなかった」だって。彼ってばチャレンジャーだな、と思う。私だったら、謎の物体を食べろって言われたら、まずほんのちょこっとだけ味見して確認してから食べるのに。外国に暮らすって、こういうことがあって面白い。インスタントラーメンを冷蔵庫で保存しちゃおうとしていた人もいたし(笑)。なまものじゃありませんって。
Oct 1, 2003
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