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早いもので、2003年も明日で終わり。今日はもう12月30日。一年過ぎるのが早かったな。今年はどんな年だったんだろう。1月、私は妊娠してて、産婦人科の先生にいつ生まれてもおかしくないって言われたから、1月は心と物質的な準備をしていた時期。2月、母が日本からやって来て、翌日子供が生まれた。3日で退院。子供のいる生活がスタート。最初の頃は全然眠れない日々が続いて辛かったっけ。3月、母が日本に帰って、その重みがますます感じられた。母が手伝いに来てくれてなかったら、相当大変だったろうな・・・。3月は、家を見つけた月でもある。母が日本に帰った一週間後に。引越しの準備もしなきゃならなくて、目茶苦茶大変だった。4月、18日の手続きを前に、さっさと鍵をもらって、新しい家に荷物をどんどん運んで行った。18日に手続きをしたらその日のうちに所在地変更届けを出して、20日には家具を全部新居に運び込んで、こっちの家に住みはじめた。まだ小さい子供の子育ての傍らの引越しは、ホント、辛かった。時間がなくて全然家が片付かないから。引越しの準備の傍ら、義姉ティツィアナのお父さんが余命半年を宣告された。前後するように、2年半前にもうだめだと言われた叔父ヴァルテルのお母さんエルサが亡くなった。5月は相変わらず片づけに追われた。6月、まだ片づけ・・・。下旬にようやく電話線が繋がる。ネット再開。ネット再開したと思ったら数日後の7月上旬、突然電話線が繋がらなくなった。また電話線なしの生活。3回苦情の電話を入れたら、ようやく直しに来てくれた。理由は、「センターで誰かがお宅の電話線を間違えて切ってしまったようです」。そんな馬鹿な・・・。電話線が復活したと思ったら、ザーザー雑音が入って、相手の声が聞こえないことがあるほどだし、ネットが切れてしまうことも。7月に苦情を入れて・・・12月30日現在、いまだにこの苦情は解決してもらっていない。もう20回くらい苦情の電話入れたんだけど・・・。他にもテレコムイタリアに対する苦情はあるので、また今度まとめて書こう。長すぎて、今は書くエネルギーない。7月のある日、実家に電話をしたら、いつも出るはずの母が出ない。父が出た。どうしたのかと思ったら、軽い脳梗塞で倒れて病院に運ばれたと言う。ビックリした。自分の両親にもそういうことが起こる歳になって来たんだね・・・。結局、軽かったのでなんてことはなく、その後、母は普通に仕事してます。7月はマルケに旅もしたっけ。リグーリア、トスカーナ、ウンブリアを通って、いざ、チヴィタノーヴァマルケへ。ライコスの時、同じ日付にいくつか日記をまとめて書いたから、この楽天の日記の過去の記録には残っていないのだけど、ライヴを観に行ったんだよね、マルケまで。私の大好きなブラジルのバンドを。観客は少なかったけど、彼ら自身は良いライヴをした。私としてはそんな彼らを観られて満足。メタルのコンサートに慣れていない観客が熱くなかったから(南部の観客は、こう)、何だか寂しかったけど・・・。ブラジルからはるばる来てくれた彼らになんだか申し訳がなかった。ヴォーカリストはいつも通り、少なくて冷たい観客の前、気にせずプロフェッショナルだったけど、後ろで、ドラマーが怒っているのが見え見えだった。正直な人よ・・・。8月は熱かった。猛暑。いまだかつてない暑さで、老人が沢山亡くなった。義兄イヴァンもこの時期具合が悪くなり、ティツィアナのお父さんも、この時期、暑さのため、もう駄目という感じに。暑かったから、子供にあせもが出て来てしまった。一生懸命一日何度もシャワーをさせたり、オムツや服を頻繁に替えたりしているうちに、良くなったけど。1ヶ月と、せっかくの長い夏休みだったけど、家を買ったばかりでお金がなくてどこにも行けなかった。普段は夏休み、長くて3週間なのに。旅行好きな私としては悲しい。9月。ティツィアナのお父さんが、亡くなる。余命6ヶ月と宣告されてから、6ヶ月もたなかった。前後して、幼なじみのお母さんが亡くなったと報告を受けた。彼女は2月に余命6ヶ月と宣告されていたんだって。二人ともまだ若かったのに・・・。10月、何してたっけ? いつも通り育児かな。11月まで、山で栗拾いをして栗を沢山食べた覚えがある。別に大した事じゃないけど。12月、今年も終わり。クリスマスのパーティやら何やらと出かけていたら、年末に家族揃って風邪を引いてしまった。今も家族三人で鼻をズルズルさせている。明日はもう大晦日。ああ、日本の除夜の鐘が懐かしい。初詣が懐かしい。お年玉なんてもらっていた子供の頃が懐かしい!! 明日はとりあえず毎年恒例で、イーゴルとステと一緒に夕食食べて飲んで歌って喋って、年越しを過ごす予定。何食べようかなぁ、何飲もうかなぁ・・・って、まだ決まっていないんだけど・・・。明日の朝話し合って、買い物行かなきゃ。今年の我が家最大のニュースは、子供が家族に加わったこと。そして、家を買ったこと。バタバタしたまま過ぎてしまった一年だったけど、それなりに充実していたと思う。来年はどんなことがあるんだろうな・・・。皆さん、良いお年をお迎え下さいね!!!!来年2004年もよろしくお願いします。
Dec 30, 2003
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24日から昨日まで夫は会社が休みだった。イタリアは25日がクリスマスで休日。26日もサント・ステファノで休日。27日は土曜日、28日は日曜日、ということで、5連休になった。今日29日は、いつも通り仕事。明日も仕事だって。23日の夜は予定通り義母の誕生日パーティへ。義母、美容院へ行って、新しい服を調達して、準備万全。・・・51歳にもなってまだ自分の誕生日のためにそこまでするって、ある種羨ましい。私なんて20代にしてすでにちょっと女を捨ててるかも・・・。事前にアレが働く電気屋へカメラを買いに行った。69ユーロのカメラを、社割りにしてもらって、62ユーロに。新しいバッテリーまでつけてもらった。持つものは友達だねぇ。義母、受け取ったカメラを大層喜んでいた。でも、「ハイテクにはついていけないから、どう操作していいのか全然分からないわ」って。・・・ズームや赤目防止、これってハイテクなのか? 説明書を読んでも分からないらしい。うちの母もそうなんだけど、このくらいの年の人って、ちょっとしたハイテクについていけない人結構いるよね。私なんかもそのくらいの年になったらこうなっちゃうんだろうか??24日は今年、親戚が集まっての食事はなし。のんびりと家で過ごした。夫とスプマンテを開け、お菓子を食べまくり・・・。25日は親戚20人ほどで集まってのお昼ご飯。皆で一皿以上を持ちよっての豪華な食事。我が家は23日に話し合った結果、丸ごとの鶏を砂糖、酢、酒、醤油、生姜、アニス(八角)で煮込んだものを持って行くことにした。ちなみにクックパッドにこのレシピを載せているので、興味がある方はこちらへどうぞ→http://cookpad.com/recipe.cfm?RID=106004 。アンティパストを食べまくっていたら、すでにお腹はかなり満たされてしまって、これからどうしようという感じ。まだ前菜なのに!ラビオリをちょっとだけ食べて、次の肉に備える。「今年はアメリカみたいに」と丸ごとターキーのローストを持って来た叔父フランコ、ラムのローストを持って来た叔母ジーナ、豚のローストを持って来た叔母アルフォンシーナ、鶏を持って行った私。そういうわけで、今年は4種類の肉料理。丸ごとターキーを見て、「とうとうイタリアにも、アメリカ人みたいにする癖が出て来ちゃったんだ。クリスマスって言えば昔はバーベキューとかしてたのに、今年はターキーだなんて」と口々に親戚。でもさ、英国でもターキーを食べるって聞いたから、別にアメリカのものってわけでもないんじゃないの??4種類の肉のあとに、サラダ。そうして、お腹いっぱいなのに、ケーキやお菓子をガンガン勧められる。休憩しながら食べてたけど、胃がかなりもたれる。・・・相当食べたからな、私。お菓子を食べながら、プレゼント交換。ツリーのある家だと、ツリーの下にプレゼントを置いて、皆で開けるんだけど。今年のプレゼントは、ビール、チョコレート、栓抜き、離乳食用の小鍋、子供のよだれかけ、子供の服いろいろ、子供の靴下、子供のシャンプーや香水、石鹸、ペンダント、ぬいぐるみ、壁掛け、化粧品。子供のものが主だったな。私は壁掛けとかもらうよりは、実用的なシーツとかタオル、布巾、子供のものをもらう方が好きだからむしろ良かったけど。気がつくと、もう4時を過ぎていた。4時間近く、食べまくったなぁ。お腹が苦しいと言いながら車に乗り込む。これが毎年恒例のクリスマスの過ごし方。皆さんはどんなクリスマスを過ごされましたか?
Dec 29, 2003
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さて、明日はクリスマスイヴ。もう年末なんだなぁ。一年が過ぎるのって早いな。夫、明日から28日の日曜日まで仕事が休み。5日間の連休。事実上、これが彼のクリスマス休暇となる。普通の企業というか、早い企業だと、20日から1月6日までがクリスマス休暇。夫も今年は20日から6日までの長い休暇になるはずだったんだけど、毎年のごとく、急な仕事が入って、29日30日と出勤、新年の仕事始めも2日からということに。さて、昨日、仕事から帰って来た夫。いつもよりもちょっとだけ遅く帰って来たから、どうしたのかなと思ったら、大きな包みを二つ抱えていた。会社からのプレゼントだそう。ひとつは夫に、もうひとつは子供に。毎年仕事納めのときに、イタリアのクリスマスのケーキ・パネットーネとスプマンテが会社から支給されるんだけど、今年は夫には特別な包みをしてくれたそう。かごの中には、同じくクリスマスのケーキであるパンドーロ、スプマンテ、チョコレート各種、その他のお菓子が山のように入っていた。子供の包みには、触ると音楽が鳴るぬいぐるみ。「明日またいつも通りパンドーロとスプマンテもらって来るから」と夫。え? これが今年の支給じゃないの?「これは俺だけ特別に支給されたんだって。だから仕事が終わって皆帰った後にもらって来たんだ」ずいぶん良い扱いを受けていることで。そりゃそうだ。夫は会社の共同経営者並みのことをしているのに、普通の従業員の給料で働いているんだから、このくらいはしてもらいたい。そういうわけで、今日はまたパネットーネとスプマンテを持って帰って来るそう。ついでにボーナスも!イタリアの小さな企業は、普通、ボーナスは年一度だけ。12月に。夫の会社も年一度だけ。毎年仕事納めの日にボーナスが出る。今日は他の従業員にとっては仕事納めなので、ボーナスの日!このボーナスは、来年の夏日本に家族揃って里帰りするときのためのチケット代となる。ボーナスが出たから何を買いに行こうっていうことはしない。でもね、実は今、家具をオーダーしているところで、先日製造中の家具の見学に行ったんだけど、1月中旬くらいに出来上がるって話。1月中旬と言えば、オーダーしておいたソファーベッドも届く頃。うーん、出費が重なる。懐が寂しい1月になるな・・・。クリスマスの予定は、今年は25日だけが親戚揃っての食事だって。24日はなしだって。良かった。25日のお昼の食事に、何を持って行くか考えなきゃな。一家族一品持ちよるのが習慣だから。最初の年はプリン入りシュークリームを作って行った。次の年はキャビア寿司。去年は私、妊婦で、やる気なくて、夫がアンティパストを作ってくれた。今年は・・・? 毎年悩んでしまう。毎年悩んでしまうものと言えば、義母が今日23日、誕生日なんだけど、毎年プレゼントに悩む。去年は当てなしにショッピングセンターに買いに行って、うまい案が浮かんでこなくて夫と喧嘩になった。ただでさえショッピングセンターには最後のクリスマス前のプレゼントを求める人と、ボーナスで買い物しようという人と、クリスマスのご馳走のための買い物の人で目茶苦茶ごった返している23日に、プレゼントが決まらなくてウロウロしていると、イライラして来るのに。今年は、昨日話し合った結果、カメラを買おうということになった。いつもインスタントカメラ使ってるみたいだから、義母。電気屋で働いているアレのところに、今日買いに行って来る。良いカメラが見付かるといいな。皆さん、Merry Christmas!!
Dec 23, 2003
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週末のことをざっと書くと、木曜日の夜は緊急入院したマニョーラのお見舞いに。彼女の妊娠はちょっと難しい状況下にあるので、ほぼ毎週検査を受けているのだけど、先週の検査で、羊水の量が減っていると言うことで、入院。本人は至って元気で、羊水が出たのにも気付かなかったって言ってた。その病院は、私が出産した病院。大きな病院で、産婦人科が3つある。私はA棟だったのだけど、マニョーラはB棟にいた。マニョーラの部屋には大きなお腹をした妊婦さんが3人。廊下には新生児を連れている人も。ちょうどマニョーラの部屋の前に前日生まれたばかりの子供を連れたお父さんお母さんがいた。生まれたばかりで、小さい。・・・って言うか、ホント、小さく生まれた子だった。2160g。妊娠27週にして生まれたんだって。うちの子供、小さな赤ちゃんをジーッと見ていた。やっぱり同じ子供として興味があるんだろうな。買い物とか行っても、ベビーカーの中にいる赤ちゃんとか、腕に抱かれた赤ちゃんとか、ジーッと見るんだよね。面会時間は夜9時まで。9時になったら、病院を出て、夫の叔父さんのところへ。誕生日のパーティをするからっていうことで。叔父さんのところには9時半過ぎに到着。半分以下の面子がいた。さすがにまだ早いんだな、9時半じゃ。皆が揃ったのは、10時をとっくにすぎていた。先日書いたとおり・・・。待っていましたとばかりの義母に子供を預け、私は従姉のパトリツィアやカルラと久々に笑談。パトリツィアは私と同じくらいの歳。カルラは37歳。私はどうも、もうひとりの従姉の22歳のアンナや、年下だけど義姉に当たる25歳のティツィアナと喋るよりは、年上の彼らといる方が落ち着くと言うか、話がスムーズ。その辺りからして老けてるんだな、私・・・。食べまくって食べまくって食べまくって、子供がもう眠くてどうしようもないとグズッてきた頃、帰途に着く。もちろん、他の人たちよりも早めに。他の人たちは12時くらいまでいたみたい。これも先日書いたとおりでしょ?金曜日は、一日、ちょっと忙しかった。夜、ミラノにLABYRINTHのコンサートに行くことになっていたから、自分の支度したり、子供を義母に預けるための支度もして・・・夫が仕事から帰って来たら、すぐに出発。メンバーは、いつもの通り。義兄イーゴルとステ、私たち夫婦、友人マヌエーレ。イーゴルとマヌエーレは義母の家の近くの会社で一緒に働いている。なので、義母の家で落ち合うことに。子供を義母に預けたらすぐに出発。ステを途中で拾って、高速入り。8時20分に会場のミラノ・トランシルヴァニアに到着。入ろうとしたら、スタッフにストップをかけられてしまった。どうして? と思ったら、「9時に開場」だって。急いでやって来たのに、あと40分も待たないとならない・・・。仕方なく、寒いので車に戻る。この間OVERKILLのために同じ会場に来たときは、8時過ぎに到着したらすぐに入場できて、すぐにオープニングのバンドが演奏始めたのに・・・。LABYRINTHはイタリアのバンド。さすがにイタリアのバンドと言うだけあって、私は4回観たことがある。バンド自体は日本でもCDを出していて、その筋が好きな人には人気がある。私はその筋が好きだったので(今でも好きだけど)、日本にいた頃からこのバンドのことを知っている。正確には、97年に知り合った、この間書いたジョルジョが彼らの1stアルバムのコピーを日本に送ってくれて、その存在を知った。そのアルバムは日本で発売されていなかったから。実は、日本で私は、欧米、特にヨーロッパのアンダーグラウンドバンドを漁っていたマニアックな奴だった。西新宿の輸入CD屋、通いまくっていた。どうせ職場の近くだったしね。仕事帰りに、しょっちゅう寄っていた。2ndアルバムが日本でも発売されることになって、買ってみたら、これが大当たり。99年に初めて彼らのライヴを観て以来、すっかりファンになってしまった。3rdアルバムはかなりまったりとしてしまっていて、全体としてはあんまり好きじゃないんだけど。良い曲もあるけどさ。今年出た4thアルバムは、当たり。2ndに優るとも劣らない出来。なので、今回のライヴは楽しみにしていた。9時に入場。入った途端、ヴォーカリスト発見。日本のコンサート会場ではこんな光景って見られないけど、イタリアではこういう光景、良く見る。メンバーが会場をウロウロしているんだ。キーボード・プレイヤーやドラマーもいる。日本では、セキュリティが絶対にミュージシャンには近づけてくれないんだよね。何て扱いの違いだか・・・。オープニングのバンド、聴くに耐えられないバンドだった。早く終わって欲しいと願うばかり・・・。反応のないオーディエンスを前に、結局6曲もプレイしてた。最後にMETALLICAのOneをプレイしてたんだけど、これにすらオーディエンスは反応を見せない。オカシイよ。だって、普通ならMETALLICAの過去の曲をカヴァーすると、皆古き良き時代を思い出して熱が上がるものなのに。彼らの演奏がひどすぎたな。特にヴォーカル。これ以上に下手なヴォーカリストはいないだろう・・・。待望のLABYRINTHの演奏が始まろうというころ、辺りを見ると、人が少ない!! 500人くらいしかいなかったんだと思う。まあ、少なくても盛り上がればいいか、なんて思っていたのに、演奏が始ったら、盛り上がらない!! オーディエンス、かなり寂しい!! LABYRINTHのライヴでこの盛り下がりようは、初めて見る。彼ら自体はかなり良い演奏をしているのに。私は3列目にいたんだけど、私の前、ぼんやり観ている人たちがっかり。後ろを振り返っても同じ事。私たち5人だけ熱く燃えていたら、後ろの方から、数人、私たちのように熱く燃えている男の子たちが私たちのグループに加わった。この辺一帯しか盛り上がっていないって悲しいけど、少なくともこの辺一帯は盛り上がっているからまだ救えるかな。私たちが燃えていたから、前にいた眼鏡の男の子とその友達が後ろに下がった。落ち着いて観たかったんだろうな。でもさ、前から2列目で落ち着いて観るなんて不可能だよ、普通。塗り壁がいなくなって、良く見えるようになって喜んでいたのもつかの間。新たなる男二人がそこへ入り込んで来た。しかも無理矢理にだよ。一番前を陣取っていた女の子二人の彼氏らしいんだけど、この人たちにはコンサートなんて全然関係ないって感じで、男2人して、話している。そのうち、タバコを吸い出した。しかも、ひとりがビールを買って来て、その場で飲んでいたり。メタルのコンサートなので、2列目なんて普通は激しく圧されて痣だらけになって家に帰るのが普通。なのに、3列目の私たちがジャンプしたりしていたら、「ビールがこぼれる!」とか文句を言ってきた。「メタルのコンサートなんだよ?」と夫が言うと、「そんなの分かってる」。分かってないじゃん。相変わらずステージ上なんてどうでも良いって顔。こういうのが目の前にいると頭に来る。バンド自体はとっても良い演奏をした。良いライヴだった。なのにこんなのが目の前にいて、気分を害された。最後に、ヴォーカリストが投げたCD剥奪のためもみくちゃになったとき、知らん振りして殴ってやりました、ハイ。こういうオーディエンスが寂しいライヴを観ると、ああ、メタルシーンは落ちたなって思う。数年前にはもっと盛り上がっていたのに。土曜日は昼間で寝たかったのに、10時半に子供が起きちゃって、私たちも起きる。お昼頃マニョーラから電話があって、会うことになった。前の日に退院したそうで、しばらく様子を見るということに。一緒に子供の靴を買いに行って、靴屋の近くの電気屋で働いている友人アレのところへ寄る。ボーナスシーズンということで、電気屋、お客さんが山のよう。レジには長蛇の列。物凄いことになっていた。そんな中、働いているアレを発見。一度に2人のお客さんを接客している。忙しそう・・・。この間彼女のエリカが、「アレはいつも疲れていて、夜一緒に出かけられない・・・」って言っていたけど、これじゃ、夜出かける気も失せるよ。一日中この調子じゃね。土曜日は結局2時ごろまでペッピーノとマニョーラが家にいたから、寝る時間も当然遅くなって、日曜日はまた遅起き。いえをちょっと片づけている間に一日が終わってしまった。今週は、24日か25日から28日まで夫が仕事、休み。この連休は有意義に活用したいな。って言っても、25日は親戚集まってクリスマスの食事なんだけど。
Dec 22, 2003
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夫の会社に19歳の男の子が入社してきた。それが、真っ黒、なんだって。ご飯を食べながら、「あの黒い鍋よりも黒い」って夫。そんなに黒いのか?もちろん、日焼けしてるんじゃなくて、地肌が黒い。「あんなに黒い黒人は見たことがない。ナイジェリアとかそういう黒さじゃなくて、中央アフリカって感じの黒さ」なんだって。こっちの高校に3年間通ったそうなんだけど(高校は5年制なので卒業はしていない)、高校での成績はいつもクラストップ。・・・ってことは、イタリア語、ちゃんと話すんでしょう?「普通に話してた。でも、生まれはBumbaっていうところなんだって。書類に書いてあった。Bumbaってどこ?」知らないよ、ブンバなんて地名は。チャドの首都がンジャメナってことくらいしか覚えていない。全然関係ないけどさ。「カラブリア出身のイタリア人の同僚よりもちゃんとしたイタリア語を話していた」そうなんだ。そのカラブリア出身の人、イタリア語の文法が目茶苦茶。これはイタリア語学習者向けの話だけど、gliというはずのところにloを付けたり、mossoがmovutoになったり。夫のシチリアのおばあちゃんも同じ様な間違いするっけな。lo facesse qualcunoを、gli facessero qualcunoって言った。antipaticiをantipatichiって言ったり。義母も、piemonteって言えなくて、piAmonteって言うし、ubriacoをなぜかumbriacoって言うし、eucaliptoって言えないで、eu、eu・・・あの植物、って言う。そういえば、彼女は外国語に限らず、言えない単語が多いな。私も小さい頃ヘリコプターって言えなかったけど。今思えばどうしてそんな簡単なことが言えなかったんだろうって思う。へリがヘレになっちゃってたような気がするけど・・・。外国人の私は、冠詞をよく間違えるんだよね。eで終わる単語の、女性形と男性形を取り違えてしまう。まあ、それはどうでも良いとして、黒人の男の子は、イタリア語、ちゃんと喋ってたって。ただ、ちょっとシャイみたいであんまり喋らないって。とにかく、ちゃんとイタリア語を喋って、その年で高校に3年間通ったんだったら、小さい頃からイタリアにいるんだろう、という話にまとまった。ただ、どこの国の出かを知りたいって夫に言われた。Bumbaなんて、だから知らないってば。・・・そういえば、ブラジルの日本語雑誌の名前が『Bumba』って言わなかったっけ? なんて思い出したら、「そうか。ブラジル生まれってことも有り得る!」と夫。謎が謎を呼んで・・・(?)、結局どこの生まれか分からないまま・・・。まあさ、そのうち本人に直接きいてちょうだいってことで話がまとまった。結局はそうするのが一番だよね。
Dec 18, 2003
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昨日の夜、頼まれ事についてイヴァンと電話で話していたんだけど、電話だと埒が明かない。明日にでもうちに来て、と言ったら、「明日は先約が入っているから無理」。じゃあ、木曜日でもいいよ。「木曜日と言えば、もう聞いた?」。何を? 「フランコ叔父さんが誕生日のパーティやるって。行くだろう? その時会ってジックリ話そう」。フランコ叔父さんがパーティやるって? 木曜日に? ・・・あんまり行きたくないな・・・。これが、私の本音。誕生日のパーティ自体は良いんだ。お世話になっている叔父さんのパーティだから、そりゃ行くさ。ただね、毎回毎回この手のパーティに行くと、なかなか帰してくれない。おばあちゃんの誕生日だとか従妹の誕生日だとか叔父さんの誕生日だとか、この手の親戚が集まって開かれるパーティは、「いつも夜ご飯の後に来てね」、と言われる。うちの夜ご飯は6時半とか7時に開始。片づけをして、子供と遊んで、9時半とか10時とか10時半にはもう寝ちゃう。特に夫はいつも仕事で疲れていて、9時くらいに寝ちゃうこともある。なので、私の夜ご飯の後という感覚は、8時半頃相手の家に着くくらい。10時とか、遅くとも10時半にはおいとましたい。ところが普通、皆、7時半ごろに夜ご飯を食べはじめて、片づけをして、それから出かける支度をして・・・てな感じだから、9時半とか10時くらいに到着。義母も仕事の関係上、到着するのは10時。こんな調子で人が集まるので、パーティが始るのは、10時過ぎが当たり前。始ったばっかり、10時半くらいに、もうそろそろ帰ろうかと言うと、「このケーキだけは食べていけ」「このスプマンテだけは飲んでいけ」「もうちょっといろ、若いんだから」「久々に会うんだから、もうちょっといろ」って何だかんだ言われて引き止められる。夫は疲れていてすっかり眠そう。子供も眠くてグズグズ言いはじめる。11時くらいには絶対に引き上げるようにしてるんだけど、ひどいときは12時過ぎまで引き止められる。まあ、12時過ぎまで引き止められていた頃は子供がまだいなかったから、まあ、1日くらい良いかということでいたんだけど、今は子供がいるから、早くに引き上げるようにしている。彼らは良いんだ。年金生活しているから。一日中仕事しているわけじゃなしにのんびり過ごしている。眠ければいつでも眠れる。彼らだって以前は一日中仕事していて、今やっと年金生活に入ったんだから、良いじゃないか、と思われるかもしれない。ところがそうじゃないんだ。フランコ叔父さんは、15年以上仕事に行かないで給料だけもらっていた。税金を先にまとめて納めたから、年金生活にも、普通よりも早くに入った。奥さんのルチアも税金をまとめて先に払ってしまったから、まだ若いのに年金生活、もう結構長い。もうひとりの叔父さんヴァルテルも、50歳を目前にして年金生活を始めた。奥さんのアルフォンシーナは働いたことがない。こんな4人がいつもパーティの主だから、皆、夜はのんびりしている。こっちは早く帰りたくてたまらないのに。全然分かってもらえないんだよね。義母の家に行くときもそう。彼女は老人の介護の仕事をしているんだけど、そこで働いているのは、3人。3勤交代制で、朝の人と午後の人と夜の人がいる。義母は、午後の人。午後3時から9時まで仕事。人が足りないから、全然休みが取れない。夜の人なんて、2ヶ月間休みなしで働くのが普通なんだって! 義母も、2週間に1日くらいしか休みが取れない。正規の雇用契約をしていないから、雇い主には何にも言えない。だから、まさか夫が仕事をしている午前中に義母のところへ行くわけにも行かないから、仕事が終わった夜に彼女のところへ遊びに行くしかない。ただし、職場が遠いので、帰って来るのが10時5分前。10時半には帰りたいって夫が言い出すと、「あと5分だけ」と引き止める。5分経ったら帰ると言い出すと、「まだ5分経ってない。あともうちょっとだけ」。そうして5分後にはまた、もうちょっと、っていうことになって、結局いつも11時過ぎに帰途へつくことになる。帰り道は、「なんでうちのマンマの仕事はこうも変な時間なだ! 休みは取れないし! おかげで遊びに行く気が失せる」と文句を言う夫とグズる子供。車の中はすっかり不機嫌モード。私は日本で暮らしていた頃、いつも夜更かししていた。仕事から帰って来るのは10時過ぎ、それからテレビ観たり、ビデオ観たり、本を読んだり、手紙を書いたり・・・。いつも2時とか3時くらいに寝るという生活をしていた。夫と暮らすようになって、すっかり夫の早寝ペースに巻き込まれちゃって、今じゃ私も10時過ぎると眠い。昔はその頃に家に帰ってたんだと考えると、嘘みたい。・・・それとも単に歳なのかな? あの頃は若かったのかな?はあ、とくにかく明日は叔父さんの家へ行ってこよう。プレゼント、何か買わなきゃなぁ。何にしようかなぁ・・・。ああ、もうすぐ義母の誕生日でもあるんだ。そっちのプレゼントも考えなきゃ。考えてるんだけど、なかなか良いプレゼントが思い浮かばない・・・。・・・何か今日は愚痴ってしまった。
Dec 17, 2003
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夫の高校時代の友人ジュゼッペから、「今夜行ってもいいかな?」と電話があった。久しく会っていないジュゼッペとその彼女ジュズィ。彼らは3年前から付き合っている。付き合ったきっかけは、ジュズィのお母さん。ジュズィのお母さんはジュゼッペが管理している部所で働いているのだけど、前の彼女と別れたばかりで暗かったジュゼッペに、「私の娘も前の彼氏と別れたばかりで辛い思いしているから、良かったら一緒に出かけてお互い励ましあったら?」と持ち掛けた。2回、3回と一緒に出かけているうちに、最初はお互いを励まし合っていただけだけど、恋が芽生えた。私もね、母がきっかけで出かけた男の子がいる。母の会社の、私より一歳年上の男の子。紹介して紹介して、と彼は母に言っていたそうなんだけど、私はあんまり興味なし。「仕事を真面目にする良い子なのよ」って母。仕事人間なんて興味ないよ。面白そうじゃないし。だいたい私はメタラーだから普通の男の子と趣味が合ったためしがない。音楽の話いっぱいしたいのに、自分の彼氏とそれができないとなると、私は辛い。彼の写真を見せられて、いつ紹介してくれるの? って思わず母に言ってしまった(笑)。文句なしにカッコイイ。長身。その後母の会社でバイトを募集しているということで、バイトに行った私。その彼を知ったわけだ。「俺のことお母さんから聞いてるよね? 一緒に遊びに行こうよ」って始った。けどさ、彼、仕事はほんとに一生懸命するし、カッコイイし、ちょっと面白いんだけど・・・、でもさ、アホなんだよ。頭が悪い。頭の回転が速いから笑わせてくれるんじゃなくて、頭の回転が悪いから、それが面白いって感じ。クレジットカードとキャッシュカードと取り違えたり、エアメールとダイレクトメールと取り違えたり。エアメールって言うのは、家に届く広告の手紙のことだよね? って言うから、それはダイレクトメール、と突っ込みを入れると、ああ、あれはエアメールじゃないんだ、ダイレクトメールって言うんだ、で、そのダイレクトメールがどうしたの? って振る。いや、ダイレクトメールじゃなくて、私、エアメールの話ししてたんですけど・・・ってそんな調子。この人の頭の中は一体どうなってるんだ? って思うことがしばしば。そんな調子なので、音楽の話どころじゃなくて、・・・基本的なところから何か違う。自然消滅。付き合ってもいなかったから自然消滅とは言わないのか。人間、顔だけじゃやっぱり駄目なんだ、と悟った17歳の冬だった。それ以降、私は人間、中身を見るようにしている。外見なんてどうせ、年取れば皆しぼんでしまうんだ。人間、大切なのは中身なんだ。私の話はどうでも良いとして、ジュゼッペの話。彼らの場合は、恋が芽生えた。数ヶ月後に、いつかは結婚しようっていう話になったんだって。ただ2人ともまだ若いから、少しづつ準備をすることに。電話をかけて来て、夜にやって来た彼ら。「2005年の6月に結婚することにしたから、準備してね」とのこと。おめでとう!! でも、2005年の6月て、あと1年半後だよ? ずいぶん先の話だね。でも、2005年6月に結婚することに決めたには何かあるんでしょう?「実はね、買う家を見つけたの。だから」結婚も決めたんだって。家まで見つけたの? おめでとう!!彼らは前から、結婚するときに家を買ってしまいたいって言っていた。イタリアの、実家に住んでいる多くの若い人は、結婚するときに家を買う。賃貸だと、家賃を毎月払わないとならないけど、それって結局ローンを払うのと同じくらいの金額だから、どうせなら買っちゃった方が良いし、一度賃貸に住むとなかなかお金が貯まらなくて、いつまで経っても家を買えないということになる。だから、実家に残ってお金を貯めて、それから結婚するのが、確かにベストな方法。うちの夫みたいに、21歳で独り暮らしをするなんていうのは、ちょっと希な例。地方から仕事を求めて出て来た人以外の場合。うちの夫の場合は、両親が離婚したから。ジュゼッペたちは、お互いの実家の近くに家を見つけた。購入は、来年7月予定。いろいろ詳しく家の話を聞いた後、教会での結婚準備には時間が必要だから、1年くらい前から準備しないと駄目って話も聞いて、ふと、浮かんだ疑問。じゃあ、7月に購入して、次の年の6月まで約一年時間があるけど、同棲しに行くの? それともまさか結婚当日まで入居を待つの? 私だったら購入したらすぐに入居しちゃうけど。「結婚当日まで待つのよ」とジュズィ。さすが、シチリアーニ。ジュゼッペは両親がシチリア出身、ジュズィはお父さんだけシチリア人。お母さんはモリーゼ出身らしいけど、見かけは全然シチリア人。結婚当日まで入居を待つだなんてさ。言ってしまうけど、ジュゼッペは、前の彼女と別れたとき、22歳だったんだけど、「この歳だから将来に向けて結婚も考えたいけど、結婚相手はバージンじゃないと嫌だ。この歳でバージンの女の子を見つけるなんて難しい」って言った。夫や私が、そんなことにこだわってどうする、お前だってすでに彼女がいたから、もうバージンじゃないじゃないか。自分がそうじゃないのに相手にそれを求めるのは虫が好すぎる、って説得しようとしても、全然駄目。自分はシチリア人だから、とか言って。結局見つけたジュズィは、全然バージンじゃなかった。って自分で言っていた。ジュゼッペ、それについては何も言ってなかったから、結局はそんなこだわり、捨てたみたいだけど。・・・シチリアに住むシチリア人はいまだにそういうこと考える人が多いのかな? 実は、義兄イヴァンもそういうこだわりがあったっけ。彼も半分はシチリア人だからね。まあ、そういうわけで、約1年間、家を空にしておくらしいんだけど、このコンドミニオは、セントラルヒーティング。なので、1年間、無駄に暖房費、それからコンドミニオの管理費を払うんだって。・・・何か、ただそうやって払うのって馬鹿馬鹿しいよね。私だったら絶対にさっさと入居しちゃうけど。皆さんならどうしますか?
Dec 16, 2003
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昨日はペッピーノとマニョーラから夕食のお呼びがかかったので、彼らの家へ。2時半・3時以降くらいにだったらいつでも家にいるから、来て、ということだった。子供をお風呂に入れたり(いつもは5時くらい、夕食の前に入れる)、何だかんだとしていたら、結局家を出たのが3時20分。彼らの家に着いたのが、時計は見ていないけど、多分3時40分くらい。インターホンを鳴らしたら、応答なし。聞こえなかったのかな、と思ってもう一度思いっきり押したけど、やっぱり応答なし。おかしいな、と思って携帯に電話してみたのに、こちらも応答なし。電話は鳴るのに、全然出る気配なし。3度ほど電話してみたんだけど、ぜーんぜん出ない。さて、困った。家にいない、携帯に出ない、ということになると、途方に暮れてしまう。2時半・3時以降ならいつでも家にいるから来てね、と言われたのにさ。モスカートと子供の離乳食セットを持って他人のアパートの前でフラフラしてるのも何だから・・・ということで、一旦車に戻ってみる。遠くの方から音楽が聞こえる。道のずっと向こう、色とりどりの風船がいっぱい飾ってある方から音楽が聞こえて来ている。「何かフェスタやってるみたいだから、あれでも見に行くか・・・」と提案する夫。そんなフェスタなんて見に行ってどうするの? と、訊いてみると、「ほら、ペッピーノのことだから、家の近所でフェスタしてるからって、ちょっとフェスタにでも行ってるってことが有り得るし、こんなところでじっとしてるのもなんだから」。それもそうだね。フェスタは、何だかわけの分からないフェスタだった。歌うたいがいて、ちょっとした出店がポツンポツンと出ていて・・・。商店街のフェスタみたいだった。日曜日なのにその通りの店が全部開いていたから。クリスマス前の商戦でもあるのかな、これ。雑踏の中、フラフラフラフラ進んでいると、いたよ、やっぱり。ペッピーノとマニョーラ。夫の予想通り、フラフラしていた。さすがに、20年来の付き合いがある友達の性格は良く分かっているわけだ。「こんなところで何してんだ?」とペッピーノ。何してんだ? じゃないよ、携帯に電話したのに出なかったのは誰さ。私たちを見るなり、飛んで来て、子供を夫の腕から取り上げるように抱きしめるマニョーラ。彼女は子供が、ことの他うちの子供が大好き。「何で携帯に電話しなかったの?」したのに全然出なかったよ。携帯家に忘れて来たんじゃないでしょうね? 「携帯? 電話したの?」ダウンコートのポケットに手を突っ込んで、携帯をチェックするペッピーノ。ああ、冬だからね、モコモコのコートのポケットに入ってて、しかも騒がしいフェスタの中にいたら絶対に聞こえないよね。まあ、良いか。ちゃんと会えたんだし。夕食は羊の肉。私はよく鍋でローストにして食べる。よく、でもないか。1ヶ月に一度くらいだから。肉のかたまりを洗ってちょっと切り目を入れて、火で両面乾かして、塩を振って鍋の中へ。オリーヴ油で両面こんがりやいたら、白ワインを100ccくらい加えて、肉をひっくり返しながらワインを蒸発させる。あ、ちなみに絶えず弱火。できる限りの弱火で調理する。ワインが蒸発するころ、ローズマリーを追加。ワインが蒸発したら、水を大さじ1杯加え、蓋をする(中が見えるよう、透明の蓋だと良い)。たまに肉をひっくり返し、水が蒸発したらまた大さじ1杯加える、というのを1時間くらい繰り返して出来上がり。私はほうれん草をほんの少しの塩で茹でたものを付け合わせにするのが好き。肉の汁をすっかり吸いとってくれる。肉の味がして、美味い。一方ペッピーノは、オーブンでロースとすると美味しいと言う。彼の調理法を見たら、小さく切ったセロリとにんじんとねぎ、それから適当な大きさに千切ったローリエを肉と一緒に鉄板に敷き詰め、上から塩、オリーブオイル、赤ワインを振って、アルミホイルで蓋をして、たまにひっくり返しながらオーブンで1時間焼くというもの。これって、私が牛肉のかたまりをロースとするときの調理法に似ている。私は牛肉のロースト、まずは塩を振った肉をオリーヴオイルを敷いた鍋で両面こんがり焼いて、一旦鍋から出す。油を捨てて、同じ鍋に小さく切ったにんじんと玉ねぎ、セロリ、ローリエ、パセリを敷いて、上に肉を戻す。できる限りの弱火で20分くらい(肉の大きさにもよるんだろうけど)、肉をひっくり返しながら焼く。その後肉を出して、肉にはアルミホイルの蓋を被せておいて、残った野菜にコンソメとお湯を加えて、煮る。後でそれを肉のソースにして食べる。材料が似ているでしょう? ペッピーノのに。唯一違うのは、彼の玉ねぎが私はねぎだということと、彼はパセリを加えないということ。パセリは加えないのかと訊ねると、「パセリは肉には加えない。魚料理に使う」。魚料理というと、私はパセリも使うけど、同時にタイムも結構使う。・・・パセリ、私はもうどこにでも使っているという感じ。ペッピーノのローストの付け合わせに、マニョーラはベイクドポテトを用意することに。準備していたマニョーラ、「あ、例のもの、また準備しておいたから忘れないようにね」。例のもの、というのは、彼女の祖国アルバニアの漬物。まだ青いうちにトマトを収穫して漬け込んだものなんだけど、何だか粕漬けみたいな、懐かしい味がする。これをアルバニアでは、お祝いのときにビールのつまみにして食べるんだって。この間タッパーいっぱいにもらったばかりなんだけど、どうせペッピーノはそれ、嫌いだから、またくれるってこの間会ったときに言っていた。今度は同じように漬けたきゅうりもくれるって。またまたタッパーに2つも・・・。ところで、アルバニアの料理ってどんなものがあるの? と訊ねてみると、「イタリアと似たようなもの食べてるのよね。ただ、スープものとか煮たものが多いわね。それと一緒にパンを食べるの」。「イタリアのプリモに当たるものは何?」と夫。プリモはつまり、パスタとかリゾット。その後のセコンドが、肉とか魚。「プリモ、セコンドなんてものは、ないの」。そうだよね。日本にもプリモ、セコンドなんてないよ。あるのはイタリアとフランスぐらいじゃないの? と私。最初の頃、イタリアでイタリア人に日本料理を作るとき、困惑した。彼らはプリモ、セコンドが欲しいんだ。日本だったら、今夜は牛丼だけね、っていうことになっても別に文句言う人はいないよね。ところが彼らは、スパゲッティ・ミートソースだけじゃ文句を言う。これでお終い? って言われる。なので、プリモに牛丼、セコンドに天ぷら、そうしてイタリア的にサラダを出して・・・なんてしたことが何度あるか。・・・そんなに食うなよ、って思ってしまう。セコンドといえば、私は日本の煮物類、お好み焼きまでセコンドに仕立て上げてしまう。肉の代わり。お好み焼きって、ピザみたいにそれだけを食べるものなのに。もう、何でもあり状態。マニョーラ、今度、アルバニアの食卓を再現してくれるって。私も日本の食卓を再現するってことになった。箸も持ってもらいましょうか?ようやく出来上がったロースト、美味しかった。ベイクドポテトと食べるのがまた美味しい。でも、やっぱり私の調理法の方が肉は柔らかくできるな。興味がある方は両方試してみてくださいね。
Dec 15, 2003
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もうすぐクリスマスの今の時期は、クリスマスの準備、特にプレゼント選びに悩まされる時期。友人エリカも、彼氏のアレへのプレゼントをどうしようかと悩みまくっている。「今年は親指にはめる指輪を贈りたいんだけど、これってデザインがなくて・・・。いろいろ店を見てまわったんだけど、見付からないよー。どうしよう!!」って。どうしよう、って言われてもさ・・・。エリカは、「こういう指輪が欲しい!」と意気込んで選びに行ったみたいなんだけど、そう言う風にこれって希望デザインが決まってると、なかなか良いのが見付からないものだよね。私も、もう3年前から時計を探しているけど、いまだに見付からない。5年前の大事なアポがあった日に、たまたま時計を忘れて出かけてしまって、とりあえずその辺の店で安物の時計を買った。青い時計盤とマットなシルバーの鎖のベルトがとっても素敵で物凄く気に入ってしまって、その後もいつもはめていたんだけど、4年半前に、なくしてしまった。どうやってなくしたか覚えていないんだけど、多分、飛行機の中に落っことしてきてしまったんだと思う。それ以来、同じような時計を探しているんだけど、似たものがあっても、ブランドもので激高だったりする。そんなの庶民の私には買えない。夫は毎年、私の誕生日プレゼントにその時計があったら買ってくれるって言うんだけど、これってデザインがはっきり頭の中に描かれているから、全然見付からない。そんなこんなで3年が過ぎてしまった。青い時計盤のものはあるんだけど、鎖が太すぎたり大きすぎたり、シルバーの感じが違ったり、鎖の形が私のイメージする形と違ったり・・・。何となく時計が欲しい、と時計を選びに行くのと、こんなデザインの時計が欲しい、と選びに行くのでは、恐ろしく違う。後者の場合は選ぶのが物凄く難しい。だから、エリカも、苦労してるみたい。気に入った指輪が見付かるといいけど・・・。テレビを観ていると、クリスマスプレゼントのアイデアを沢山視聴者に与えている。昨日、テレビニュースで「お洒落に気を使う女の子にはこんなプレゼントはいかが?」といろいろ見せているのを観ていたら、白黒映画の中で女優が身につけていたようなレトロなコートを紹介していた。大人の女性のコートみたいだなぁ、とのほほんと思っていた私。その値段を聞いて耳を疑った。何と、380ユーロ。380ユーロだよ!!?? たかが10歳くらいの女の子にだよ!? どうせすぐに大きくなって着れなくなっちゃうのにさ。380ユーロって言ったら、一ヶ月の家賃くらいの値段だよ!? 10歳の女の子に誰がそんなの買うのさ!? 捨てる金があるほどの金持ちさ!! そんな金があるなら、私にくれなんて図々しいことは言わないけど、ユニセフにでも寄付しろ!! 世のため人のために使え!!思わず、「まったく、何だよ、畜生(子供にそんな高いプレゼントが要るかい!?)」という意味合いで、「マ、ヴァッファンクーロ」と子供を腕に抱えながらも、ジェスチャー付きでテレビに向かってスラングを飛ばしてしまった。そしたら、子供、私の顔を見て、「まっばっ、くー」って、私の真似。しまったぁ!!!! スラングを子供に真似されてしまったぁ!!! そろそろ大人の言ってることを真似する年頃だもんね。注意しなきゃ、と深く反省・・・。子供には覚えて欲しくないもんね、こんな言葉。
Dec 13, 2003
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「こんにちは。奥様でらっしゃいますか?」電話を取った途端、電話の向こうからこんな声。「OOさんでらっしゃいますか?」と言わず、単に「奥様」と言うあたり、すでに、セールスの気配。そうですけど、と生返事。面倒くさい。何のセールスだか知らないけど、興味ないよ。さっさと、興味ないです、って言いたいんだけど、相手が何を売ってるのかも言わないうちからそう言うのも失礼かなと思って、区切りの良いところで断るようにしている。義母とか、凄いんだ。セールスの電話がかかって来ると、逐一聞いてしまう。ぜーんぶ説明させた上で、やっぱり時間がないからとか、あんまり興味はない、って言って断る。そこまでセールスの人に時間を裂かせるのも悪いような気がするけど、私・・・。「本日は、イタリア人の美意識に対するアンケートとエステティックサロンの割引のお知らせをさせていただきたいんですが、お時間ありますでしょうか?」その言葉を聞いて私が思ったこと↓。其の①、私はイタリア人じゃありません。其の②、ただいま料理中で時間はありません。其の③、エステに興味はありません。単に、興味ありません、と素っ気無く断った。「ご協力して頂けませんか? お年だけでもお聞かせ下さい」歳は29ですが、エステに興味はありませんし、ただいま料理中で、鍋を火にかけたままですので時間もありません。「後日おかけ直ししても宜しいでしょうか?」いいえ、エステには興味がありませんので、と一点張りの私に、「じゃあ、失礼します」と電話を切ってくれた先方。エステからの電話って、結構かかって来る。前の家にいたときも結構かかってきた。興味ないって言っても、粘る人は粘る。自分の身体が完璧だと思っている女性はあんまりいないだろうから、興味ないはずはないんだよね、大抵の場合。私はとりあえず、幸運にも自分のスタイルにコンプレックスを持っていない。欲を言えば、もうちょっと胸が欲しいけどさ。学生時代は、スタイル、気にしてたな。もっと真っ直ぐな長い脚が欲しい、とか。でも、そのうち、自分はこうで良いか、って思うようになった。自分が完璧なんて思ってる人ってまずいないよね。比の打ち所のないようなスーパーモデルでも、もっとこうだったら、っていう願いはあるそうだから。逆に自分が完璧って思ってる人って羨ましいな。ナルシストで、そういう人って周りからは嫌われそうだけど、それだけ自分のことが好きってことでしょう? それって羨ましい。とにかく、私、痩せると言うことに対しては、興味は持っていない。だから、エステの勧誘で痩身に興味はないかってきかれても、はっきりないと言える。脱毛、これはいつも格闘しているけど、まあ、自分で何とか出来るもの。他のことも、私の義姉ステはエステティシャンだから、何かあったら彼女に頼む。結果的にエステの勧誘には興味なし。女だからね、キレイになることに興味がないはずがないんだけど、そういう理由で、エステには興味なし。・・・どうでも良いんだけど、今日のタイトルを書こうと、入力変換したら、「エステの勧誘男割り」って出てきちゃった。「おことわり」って入力したはずだったのに、「おとこわり」って入力してしまった。変換された文字を見て、間違えたと考える前に一瞬、男を斧で割ろうと、斧を振り上げる黒いレザーの衣装に身をまとった女王様の姿を想像してしまった。我ながら、自分の思考回路の変さには呆れる・・・。
Dec 12, 2003
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昨日、市の広報が届いた。広報って言うのはオカシイかな。市の広報は別にある。昨日届いたのは、2004年に向けて、どういう計画があって、予算はどうで、ってことがズラズラと書き綴ってあるだけ。改善計画と予算会計、なのかな?前の市は、こういう市民へのお知らせってあんまりちゃんとしてなかったのに、この市はこの辺しっかりしている。3ヶ月後とにこのお知らせと広報とが届く。一応、この市の新しい住人として、どんなことをしているのか興味があるので、一通り目を通す。最後のページに来て、太字で間を空けて、知らない言葉が書き綴ってあった。何だこりゃ、と思ってざっと目を通すと、英語とかスペイン語、ポルトガル語などで「Merry Christmas and Happy New Year」とそれぞれ書いてある。日本語もないかな、あるはずないか、なんて、興味本意で見てみると、何とあった!! 「Shinnen omedetou,Kurisumasu omedetou」って書いてあった!!「ご存知ですか?」というタイトルのそのコラムの内容を読んでみると、こう書いてあった。「10月末日時点で、我が市に住民登録された市民は7115人。うち外国籍所有者が145人。世界30カ国、20の異なる言語を母国語としている彼らのために、Buon Natale e Buon Anno(イタリア語でのMerry Christmas and Happy New Year)」。この後に20カ国語で書かれている。中に、日本語!! これって、私のためだけなんだよね。この市で唯一の日本人だから。私のためだけに探しに行ったってことだよね、「新年おめでとう、クリスマスおめでとう」って言葉を(何か変だけど)。何だか嬉しい。この市に住む外国人、フランス人とペルー人とフィリピン人とモロッコ人はすでに見かけたことがある。書いてあった言葉を見ると、他にも、ポーランド人とルーマニア人とドイツ人と、ポルトガル語が書いてあったけどあれは多分ポルトガル人じゃなくてブラジル人、アルゼンチンの市と姉妹都市になっているから、きっとアルゼンチンの人もいるんだろう。あ、でも、ペルーと同じでスペイン語か。英語もあったってことは、英語圏の人もいるんだ。きっと学校の英語教師だろう。あと、ノルウェー語だかスウェーデン語だか、という言語でも書いてあった。そっちの方から来ている人もいるんだ・・・。残りの言語は、お手上げ。どこの国の言葉だかさっぱり分からない。今度マニョーラに彼女の国の言葉で何て言うのかきいてみよう。もしかしたらアルバニア語でも書いてあるのかもしれない。思わぬところに日本語のメッセージがあって、ちょっと嬉しかった。
Dec 11, 2003
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我が家の子供、昨日で10ヶ月を迎えた。9ヶ月まで全然歯が生えてこなかったのに、9ヶ月を過ぎた途端、一気に歯が生え出してきて、今、下2本、上4本、計6本の歯が覗いている。先月、歯が生えてきたという話を書いたんだけど、実は、下の歯じゃなくて、上の歯が先に生えてきた。普通は下の歯が先なはずなんだけど。下の歯が生えるのを待たずに、上の歯は4本目が顔を出していた。下の歯がちゃんと生えてきたのは、その後。歯がちゃんと生えてきたから、母乳のとき、ちょっと痛いことがある。噛むってわけじゃなくて、飲むのを休んでいるとき、口をきゅっと閉じる。今までは歯がなかったから良いけど、今は歯があるからそうされると痛い。行動の方は、相変わらず、はいはいとつかまり立ち、伝い歩き。最近、ちょっとの間だけ、手放しで立っていられるようになった。すぐにバランスを崩してしまうのだけど。9ヶ月の頃から、人差し指を延ばして何かを差したり触ったりする行動が出てきたんだけど、最近は何かって言うとその行動を取る。興味があるものには何でも触ってみたい。抱っこしているとき、人の着ている服のボタンとか、人差し指を延ばして、まず押してみる。触ってみる。引っ張ってみる。喋ってる人の口を触ってみる。動いてるからね。触るだけなら良いんだけど、人の唇、掴んでねじるのは止めてね。痛いから。そんな調子で、この間、スーパーで知らないお姉さんのお尻を触っていた(恥)。ベビーカーの横に立ったお姉さんのお尻を、なでなで・・・。レストランで、隣の席に座ったお姉さんの髪の毛を引っ張っていた。そのお姉さん、アメリカ人らしかったのだけど、英語で子供にいろいろ話し掛けていた。分かったようにニコニコして「エンゲー」と、そのお姉さんに答えていた子供。英語が分かるの??笑えるのが、ブラシを触るとき。子供用の決めの細かいブラシって、ちょっと先がチクチクしているんだけど、そのチクチクした部分を触ると、嫌そーうに眉毛をしかめる。離すと元の顔に戻るんだけど、興味が湧いてまた触ってみる。そうすると、また嫌そうに眉毛をしかめ・・・。嫌なら触んなきゃ良いのに、って大人の私は思うんだけど。子供はそれが一体何なのか、触って理解したいんだね。大好きなものは、相変わらず、携帯電話、リモコン。ボタンがいっぱいある携帯電話やリモコンを見かけると、例え遠くからでも見かけると、目の色を変えて物凄いスピードでそちらに移動しはじめる。そして、見事にそれらを捕まえると、飽きずにいつまでもいじって遊んでいられる。良いんだけどさー。壊さない程度にしてね。床に叩き付けるから、壊れちゃうんじゃないかって心配。ご飯の方は、すっかり受動態。自分で食べ物を掴んでも、口に持って行こうとしない。例えば煮リンゴとか、クリーム状のものとか、グチャっと掴むんだけど、手にベタベタくっ付くから、嫌そうな顔をする。いかにも不快そう。手を開いたり閉じたりして、それを取ろうとするんだけど取れないものだから、そのうち、手を開いて素早く振り出す。トイレに入った後の猫みたいに。指の間に砂が挟まってしまったからそれを取るために足を振るじゃないか。あれみたいに。おかげで、そこいら中に飛び散る。ああ、掃除するのがまた大変だ、と思っていると、たまに猫が通り過ぎて、床に落ちたものをキレイに拾い食べてくれることがある(笑)。律義に床をキレーに舐めて。掃除が助かる。でもさ、さすがに猫だから、自分の好きなものしか拾ってくれない。どうせなら全部食べてくれてもいいのに・・・。いろいろ、手掴みさせてるんだけど、口に持って行ってくれない。グチャグチャと遊んで叩きつけて床に落として、の繰り返し。いつまでも、私が口の前に食べ物を持って行ってあげるのを待っている。食事中は、私が子供に離乳食をあげるのに使っているのとお揃いのスプーンを持たせて、自由にさせているんだけど、そのスプーンでトレーを叩いたり、人差し指で触るみたいに食べ物をツンツン突ついてみたり。そのうち自分から食べ物を口に持って行くようになるのかな? 気長に頑張るしかないのかな・・・?もう10ヶ月。あと2ヶ月で1歳か。思えばあっという間だったよなぁ、この10ヶ月。2ヶ月もあっという間だろうな。あっという間に1歳になっちゃうんだろうな・・・。
Dec 10, 2003
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昨日の8日は祭日だった。土曜日から月曜日まで3連休なはずだったんだけど、夫は土日と仕事。なので、月曜日のみ休み。日曜日に冷たーい風が吹き始めたと思ったら、気温が一気に下がって、とうとう氷点下の日々が始ってしまった。今日も太陽が出て良いお天気なのに、朝方の気温がマイナス3度とか、そういう世界。寒い。昨日はどうしてもバーベキューしたいという夫の要望に応え、肉を抱えて、山へ。ペッピーノとマニョーラを誘って。山小屋に入ると、外よりもかなり温かい。家の中の気温は5度。ってことは、外はかなり寒いってこと。外は寒いので、暖炉とストーブをつけて、暖炉で肉を焼いて、食べまくった。山に行く途中、道が凍っているのに気付いた。車から降りたら、土がカチカチに凍ってる!! これは、水道管、凍っちゃってるなと思ったら、案の定、水が出ない。ああ、春まで水道管、凍ったままになっちゃうんだな。1980年代まで、この辺には人が暮らしていたそうだけど、一体どんな暮らししていたんだろう、こんなに寒くて、って思う。でも、こんな寒さなんてどうってことないくらい、もっと寒いところで暮らしている人もいるんだよね、世界には。そういう人たちよりは恵まれているんだから、寒い、寒い、と、文句言ってる場合じゃないかな。でも、寒い。ああ、コタツが恋しい。コタツに入ってテレビの前でミカンを食べるという、日本では何てことない普段の日本の冬が恋しい。
Dec 9, 2003
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私の母は、子供が生まれたときにイタリアにやって来た。子供が生まれる前日から、ちょうど三週間。土曜日の夜にこっちに着いて、その日は疲れてそのまま寝たところ、私が産気付いて、翌日出産、私はそのまま入院。おかげで母はこっちの勝手が分からないまま、夫と二人で家に残された。母が、イタリア語が分かればとまでは言わないけど、少しでも英語が分かればまだ良かった。母は、Yes、Noの他に、Thank youと、I don’t knowくらいしか分からない。夫は、英語、一応学校で勉強したらしくて、しかも学校では英語が得意だったと威張っていたけど、英検3級、怪しいかもと思うことがあるくらいの英語力。「未来形にはwillを付ければいいんだよな? 俺って英語分かるじゃん」とか威張っていたことがあった。そんなの基本中の基本だろうが。いや、でも、中学生の英語くらいの学力はあるから、英語を喋る人とだったら、何とか意志の疎通は出来る。イタリア人だから、ジェスチャー得意だし。イタリア人て、ジェスチャー大得意なんだよね。私もイタリア語がほとんど分からなかったとき、彼らのジェスチャーにかなり助けられた。 夫の日本語は、言うまでもない。知ってる単語もあるけど、意志の疎通をするのは、かなり大変。まあ、そういうわけで、二人取り残されたときは、意志の疎通にかなり大変な思いをしたみたい(想像できるでしょう? 言葉の通じない二人が一緒に生活するって)。日本に帰った母、何かと小さい頃に見た孫の顔を思い浮かべては、父に、孫の顔を見に行こうよと持ち掛けていたらしい。父も、もうずーっと前から早く孫の顔を見たい見たいって、私が結婚するよりもずっとずっと前から言っていたから、きっと見たくてしょうがないんだろうな。あんな鉄の塊が空を飛ぶなんておかしい、とへ理屈を付けて飛行機大嫌いな父、一大決心して、2月の初孫の誕生日に、夫婦揃ってイタリアにやって来ることにした。私たちが春に購入した新居と、2年前に購入した山小屋も見たいから、ということで。2月7日から一週間だけの滞在だけど、その間存分に孫を楽しんでもらおう。私も久々に両親に会えるから嬉しい。日本のもの、いっぱい持ってきてもらわなきゃ(これ、かなり楽しみ)。家で日本語ばっかりが飛び交ったら、夫もちょっとは日本語の勉強になるよね。今から楽しみ!!!!
Dec 7, 2003
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今日は夫、土曜日なのに一日中出先で仕事。なのでお弁当を持たせた。いつもはお昼ご飯を食べに、家に帰って来る。高校時代からの友達に、「Katiんとこは良いね。お昼にご飯食べに帰って来るだなんて。さすがイタリアって感じ。うちのダンナなんて、残業残業で、夜、職場で寝ることもあるくらい。だからお昼ご飯のために家に帰って来るなんて絶対ない」って言われたんだけど、全然イタリアって感じじゃないんだ、これ。夫が家にご飯を食べに帰って来るのは、昼休みが長いからじゃなくて、単に職場が家から近いから。夫の昼休みは、12時半から1時半まで。1時間。12時半まで仕事して、それから手を洗って、工場からすべての従業員が出るのを見計らって、工場の鍵を閉め、車に乗って家に向かう。家までは車で5分くらい。だから、12時40分過ぎに家に帰って来る。ご飯を食べて、1時10分過ぎくらいにトイレに行ったり歯を磨いたり、行く支度。15分に家を出て、また工場の鍵を開けて、仕事開始。だから、あんまり家でのんびりしていられない。私の母も、以前は職場が近くて、お昼ご飯を家に食べに帰ってきていた。やっぱりバタバタしていて、全然落ち着いてなんていなかったな。昔、日本のテレビで、イタリアの紹介をしていたとき、イタリア人はお昼休みが長いから、家にごはんを食べに帰る、って言っていた。これって、ある種、間違ってはいない。だってね、イタリアに来たことのある人は分かるだろうけど、イタリアのお店って、12時半とか1時になると、どこも閉まってしまう(大きなスーパーはいつも開いているけど)。再開店は3時半とか、4時。ずいぶん長いお昼休みだよね。これは、家に帰ってご飯、食べるでしょう。家にごはんを食べに帰る場合が他にもある。夫のように、職場が家に近くて、家にご飯を用意してくれる誰かがいる場合。もしくは職場が近くて家に誰もいないけど、職場で同僚とご飯を食べたくない場合。基本的に、イタリアの職場では日本のように交通費支給にはならない。交通費は自分持ち。だったら、あんまり家から遠いところに仕事しに行きたいとは思わないでしょう。損だから。なるべく家の近くに職を探すのが普通。毎日出来立ての暖かいお昼ご飯を家で食べている夫。お弁当となると、嫌だなー、と言う。イタリアのお弁当はと言うと、家で食べるのと同じ。パスタ、肉、付け合わせ、サラダ。でもさ、パスタって冷めるとマズイんだよね。やっぱりパスタはアルデンテじゃないと。冷めたらブヨブヨになってしまう。冷めても美味しいお米とは違う。それが嫌で、普段はサンドウィッチをお弁当として夫に持たせている。手がかからなくて、簡単。パンに、ハムとか野菜を挟むだけだから。今日は、パンもハムもなかったから、久しぶりにご飯を炊いて、おにぎりを作った。三角のじゃなくて、俵の。三角のおにぎりって、私、どうも上手くできない。三角には三角なんだけど、丸っぽくなってしまうんだ。母が作るおにぎりは、いつも角がしっかりした三角だったっけ。やっぱり母は偉大なんだな・・・。私は母になったのに、まだちゃんとした三角のおにぎりを掬べない。いつかうちの母みたいに偉大になれるんだろうか? いや、別におにぎりを三角に掬べなくても違う面で偉大になりゃ良いのか・・・。
Dec 6, 2003
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私には、サルデーニャ島に友達がいる。コルシカ島の下の海が奇麗な島に。サルデーニャのジョルジョとは、97年に知り合った。以来、2年間、コマメにずっと連絡を取り続けていて、99年、私は彼のところに遊びに行った。彼とは、音楽の趣味が一緒。同じマウンテンバイカーということで、話は更に盛り上がったっけ。そんなジョルジョには、96年から付き合っている彼女ダニエラがいる。99年に彼らのところに遊びに行ったとき、私はダニエラの家にお世話になった。小さな一軒家に家族6人で暮らしているダニエラ一家。小さなダニエラの部屋に仮設ベッドを置いて、ダニエラと一緒に寝た。ダニエラはとっても良い子だった。1週間一緒にいて、すっかり仲良しになって、サルデーニャから出発の際、何よりもダニエラと別れるのが辛かった。空港で、2人して抱き合って泣いたっけ。彼女とは、夜、二人きりでいっぱい話をした。ダニエラは、「ジョルジョと結婚したいけど、ジョルジョはあんまりその気ないみたい。まだそういうの考えるのは早いって。でも私たちはもう3年付き合ってお互いのこと分かるし、ずっと一緒にいたいってお互い思っている。私は確かなものが欲しい」という相談を私に持ち掛けてきていた。私がサルデーニャに滞在している間、そんな二人、私の前で結婚を約束した。二人ともまだ大学生だからいつになるか分からないけど、いつかきっと、って。「katiaは証人だからね。結婚のときにも証人として日本から呼ぶから、ちゃんと来てね」と、ダニエラに念を押された。絶対来るから、と私も約束。「どうせだから、サルデーニャに彼氏を作って、こっちに住んでよ。シングルの男の子紹介してあげる!」と、私がサルデーニャに滞在中、傷心だった私に友達をどんどん紹介してきた。全然覚えてないんだけど、どんな男の子たちだったかって。だって、数時間づつ、新しい男の子を紹介されたんだもん。印象もなにもない。唯一印象に残っているのは、毛むくじゃらのアレッシオ。サルデーニャの田舎から、ジョルジョたちの住むカリアリの大学に来ていた男の子で、激しいメタラー。皆で海に行く際、アレッシオの実家に寄ったんだけど、これが、大草原の大きな家だった。物凄い豪邸!! 家の中を案内されたんだけど、昔の領主様みたいな家で、しかもモデルハウスみたい。すっごい素敵だった。アレッシオのお母さんも素敵で、手作りのサルデーニャのお菓子でもてなしてくれた。こんな素敵なお母さんからどうしてこんなに毛むくじゃらの子供が出て来るかな、と不思議に思ったっけ。まあ、お父さんを見て、納得だったんだけど。後で話を聞いたら、あの辺は辺鄙な田舎で、土地も相当安いんだって。だからああいう豪邸を建てるのも夢じゃないって。うーん、確かに、周りに何にもなかったよな。仕事とか買い物とかどうするんだろうと思ってしまった。半径数十キロ、何にもないようなところ。あるのは家と畑と道だけ。アレッシオの両親はもう年金生活だから、自分の家で自給自足しているんだって。仕事をしていた頃は町に住んでいたけど。隠居生活ってやつだな。サルデーニャの男の子でもうひとり覚えているのが、ステファノ。ダニエラの妹ラウラの彼氏だったんだけど(もう別れた)、カッコ良かった!!!! でも、友達の妹の彼氏じゃどうしようもないでしょう。あれから4年半。ジョルジョとダニエラはまだちゃんと付き合っている。ダニエラは大学中退して、土地観測技量士の事務所に就職。ジョルジョは1年前、ようやく大学を卒業して、この夏にカリアリに職を見つけたそう。99年に、彼ら、「私たちはカリアリが大好きだ。この地に職はあんまりないのは分かっているけど、この地を離れたくない」って言っていた。カリアリで職を見つけて、お金が貯まったら二人で暮らしに行こうって話だった。ジョルジョもカリアリに職を見つけたと聞いて、その第一歩が踏めてたんだ、と私も嬉しかった。夏以来、私たちは連絡を取っていなかった。この間、ジョルジョにメールしなきゃ、と思って、近状を報告するメールを送ったら、「例の職場はすぐに辞めた。残業が多すぎて、月に300ユーロしかくれない。しかも上司とうまく行かなくて・・・」とすぐに返事が。最近はもうサルデーニャでは仕事は見付からないと諦めていて、ナポリやミラノにも面接に行ったとか。そのことを夫に言ったら、「大学では何を勉強したんだ?」。技術技師、と答えると、「だったら、職はある」。何でも、夫の取引先のエンジニアが来年、新しい工場を仕切りに行くんだけど、その際、10人ほど新しい人を雇う必要があるんだって。技術技師、も雇うつもりらしい。ジョルジョはサルデーニャから出ても良いって言ってたし、と彼にその話を持ち掛けてみたら、すっかり乗り気。今、夫が夫の会社の社長と話をしているところなんだけど(社長とそのエンジニアが友達だから、社長から話を持って行ってもらう予定)、ふと、ダニエラのことを思った。ダニエラはカリアリに職を持っている。ジョルジョがこっちに住むことになったら、ダニエラだってすぐにはこっちに来られない。彼女にも仕事があるし、こっちですぐに仕事が見付かるわけじゃないし。ジョルジョだって最初はあんまり稼ぎがないだろうから、こっちでダニエラを養っていけないかもしれない・・・。だから、しばらくは遠距離恋愛なんだろうな。8年近くも毎日会っている彼らが、今後遠距離恋愛だなんて・・・。夫の話からすると、ジョルジョ、職は、ほぼ確実に得られる。って言うことは、サルデーニャに何もかもを残して、ジョルジョ、こっちに引っ越してこないとならない。ダニエラのことを思うと、何か複雑・・・。
Dec 5, 2003
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イタリアに来たての頃、電気屋をよく巡った覚えがある。ステレオを買うために。店内を巡ると、大体日本の電気屋と似たような雰囲気。コンピュータのコーナーがあって、テレビやステレオのコーナーがあって、カメラのコーナーがあって、冷蔵庫や洗濯機が並んでいるコーナーがあって・・・。主婦が使う電気製品のコーナーに来ると、日本とイタリアの違いを感じる。洗濯機は横穴式。日本みたいに上にじゃなくて、正面に丸い窓がある。そしてこの洗濯機、時間がかかる。日本では40分くらいで洗い終わっていたような気がするけど、イタリアでは2時間近く延々と洗濯機がゴトゴト回っている。そしてこの洗濯機、うるさい。その上脱水しても、あんまりきちんと水気が取れていない。日本の洗濯機万歳!!掃除機は、日本みたいに箱型の掃除機じゃない場合が多い。「電気ホウキ」(直訳)と言う、ホウキのような形をしたスリムな掃除機が主流。確かにこれ、優れもの。ホウキのようにスリムだから、掃除機を片手で持ちながら階段掃除をする必要がない。ただ、ボディがスリムだから、埃を溜める袋が小さくて、すぐにいっぱいになってしまう。店内、日本にはあまりないエスプレッソマシーンがズラリと並ぶ。この辺、イタリアだね。ジェラートマシーンがあったり、パスタマシーンがあったり、電気チーズおろし器があったり、この辺もイタリア。さて、私がこちらである電気製品を見て、これは一体なんだろうと不思議に思ったものがある。コーナーは主婦のコーナー。見かけ、炊飯器。形はいろいろだけど、炊飯器よりももうちょっと四角っぽいものが多かった気がする。でも、上部に炊飯器のような蓋が付いている。イタリアで炊飯器が売られているはずがない。ご飯を炊くということを知らない人種だから。イタリアでのお米の調理法といえば、リゾットにしたり(炒めて茹でる)、パスタのように沸騰した塩水に放り込んでアルデンテに茹で上げ、ザルにあけたり。お米を磨いで炊く、なんて調理法があることさえ知らない。まあ、もちろん、彼らの使うお米の種類が違うから調理法も違って然り、なんだけど。日本の米は粘り気があって、お米同士がくっ付く、と言ったら、「粘り気? くっ付く? それってイタリアでは、茹ですぎな病人用のご飯よ。マズイじゃない」と返って来たことがある。お米の種類が違うからね。そんなわけで、謎の電気製品が炊飯器であるはずがなかった。興味が湧いて、何だろうと、その炊飯器もどきの蓋を開けてみた。中に、大きな金ザルが・・・。やっぱり炊飯器のはずがない。ザルなんてどうするんだ。商品名を見てみると、「フリットなんとか」と書いてあった。フリット、つまり、揚げた、ってこと。説明書を読んでみると、これって、油を使わないフライドポテト揚げ機。これは想像しなかったな。炊飯器は日本人にとって毎日使う大切な電気製品だけど、油を使わないフライドポテト揚げ機なんて、あんまり需要がないだろう。こういう電気製品って、最初のうちは毎日のように使うんだけど、そのうち飽きて、戸棚の奥に眠るようになっちゃうんだろうな。うちの母の餅つき機「餅っ子」なんて良い例だ。皆さんも、そういう電気製品って、ありませんか?
Dec 4, 2003
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あと一週間で10ヶ月になる子供。最近、すっかり髪が長くなってしまって、前髪なんて鼻にかかるほどの長さ。女の子だったら、ピンで留めたりできるんだけど、なんせ男の子だからそうするわけにも行かず、そんな長い前髪を、単に横に流しているだけ。切らなきゃな・・・。子供の髪って、いつぐらいに初めて切るものなんだろう??生まれたばかりや、生後数ヶ月までは、子供の髪、まるで私の髪のようだった。私の髪は、かなりシッカリした髪。私の父も母も兄2人も癖っ毛なだけあって、私の髪は直毛じゃない。ほとんど分からないような、ちょっとだけ癖のある直毛に近い髪。かなりシッカリ、と言うのも、痛いんだよね、私の髪。切ったとき、先っぽが肌に刺さるんだ(笑)。いや、笑い事じゃなくて。この間も、髪の毛を触っていたら、指にチクっと来た。針で指を刺したときのような感じで。慌てて指を見ると、案の定、髪の毛が刺さってる。引き抜いたら、血が出てきた・・・。凶器になるな、この髪。子供の髪も、前はシッカリした髪だった。私のほどじゃないけど、子供にしてはシッカリとした濃い髪。なのに、生後髪が生え変わってきたら、夫の髪に!夫の髪は、手の付けようがないモアモア髪。日本でも、ヒドイ癖っ毛の人っているよね? 猫っ毛の。触ってる分には柔らかくて気持ちが良いんだけど、セットするとなると、手がかかりまくる、そんな髪。夫、髪が長かったとき、自然に縦ロールが出来た。私はそれを、「マリー・アントワネット」とか言ってからかってたんだけど、どうやら子供も縦ロールになりそうで・・・これは笑い事じゃない。夫が、「これだけは自分に似てもらいたくない」と言っていたものが、まんまと似てしまったのだから。子供、正面から見ると、結構直毛に見える。前髪には、生まれたときに生えていた髪の毛が結構沢山残っているから。問題は横と後ろ。クルクルと、外ハネしてる。髪の色も、夫は子供のとき、金髪で、今は栗色なんだけど、まんまと子供の髪も明るい栗色に変化してきた。まあ、この辺は、今は針のように固くて(切ると)鋭い私の髪も、昔は赤毛だったから。高校で天然の赤毛であるという証明書を出してもらったくらい。風紀の先生に引っかかったら、それを見せればいいというわけ。私立の学校らしいな、これって。とにかく、子供の髪の毛を見ると、劣性遺伝子が思いっきり出てきちゃったな、とすぐに分かる。他は結構日本人なのに。私の遺伝子が相当強いみたいで。
Dec 3, 2003
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日本に住んでいると、人から呼ばれるときって、大抵名前かニックネームで呼ばれるもの。鈴木さん、とか、綾子、とか。イタリアでは、名前以外にも、呼び方がいろいろある。英語でも「ハニー」とか「ダーリン」とかあるよね。あれみたいに。私の夫は、私のことを「アモーレ」と呼ぶ。いつもじゃなくて、名前とあともうひとつのニックネームと混ぜて、「アモーレ」とも呼ぶ。ご存知な方はご存知でしょう、この「アモーレ」の意味。「愛」という意味で、大切な人を呼ぶときの呼びかけ。だから、恋人同士とか、夫婦同士、親が子供のことを呼ぶときに使う。私も最初の頃は夫のことを「アモーレ」などと呼んでみたことがあるんだけど(単にあっちが呼びはじめたからという理由で)、日本人の私にはちょっとシックリ行かなかったからすぐに止めちゃった。夫のことは、いつも名前で呼んでいる。私のことを「アモーレ」と呼ぶ人がもうひとり。夫のおばあちゃん。可愛がってもらっていて、「アモーレ」と呼ばれている。語学学校の先生には、「テゾーロ」と呼ばれていたっけ。これも親しい人への呼びかけで、元々は「宝物」という意味。「カーラ」、これは、英語の「dear」。親愛なる、という意味だけど、人と話しているとたまに、「だから私があらかじめそう言ったじゃない、カーラ」なんて感じで出て来る。「シニョーラ」、これは、「ご夫人」「婦人」「奥さん」という感じの呼びかけ。既婚者だからね、私も、もう。買い物してたりすると「お客様」って意味にもなるね。たまに「シニョリーナ」って言ってもらえると嬉しいあたり、私も歳だな・・・。アレとエリカは私のことを「ジョイア」と呼ぶ。「喜び」っていう意味なんだけど、これも呼びかけの言葉。マニョーラは、「ピッコラ」と呼ぶ。「小さい」の意味。同じ歳なのに。私の方が背が高いのに。なぜか私の方がピッコラ。今度彼女にそう呼ばれたら、反意語で呼び返してみよう。どういう反応示すかな。「ベッラ」、これも「カーラ」のような感じで一般的だな。「美しい」という意味だけど、美しくない人にも使われるから(笑)。いろんな呼ばれ方があって、面白いなーって思いません?うちの子供は、たまに「パタータ」と呼ばれることがあるんだけど、これは「ポテト」という意味。でも、「かわいい」という意味で使われる。ポテトのどこがかわいいんだ? と不思議に思うのだけど・・・。
Dec 2, 2003
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「ルッフィアーナさんですか?」と間違い電話。違います、と答えたら、「でも、この電話番号だから、OO市にお住まいですよね?」。その通りなので、そうですけど、と返事をすると、「じゃあ、あなたでも結構です」。何が結構なんだ? と思いきや、冷凍食品のセールスだった。私どもの商品が何たらかんたらと説明し出すおばちゃん。早口で、延々と。冷凍食品って使わないから興味ないんだけどなぁ、と、すでに私は思っていたから、興味ないです、と一言言いたかったのだけど、なんせおばちゃん、よく喋る。合間を置かずにベラベラ喋り続けているものだから、こちらに発言させてくれない。要するに、彼らが扱っている冷凍食品のカタログをあげるから、興味があるものがあれば試してみて。カタログを見て、興味がなかったらなかったで結構です、って。でもさ、そういうのって、カタログもらったりしたら、しつこく電話がかかって来るんだよね。初めっから興味ないって言っといた方が良い。「・・・なんですけどいかがでしょうか?」と、ようやく話をまとめてくれたおばちゃん。すかさず、冷凍食品はほとんど使わないので興味ありません、と言うと、「使われないんですか? 冷凍のグリーンピースも? 冷凍ほうれん草も? 冷凍の魚の切り身も?」。答えは、いいえ。本当は、最近使うんだけど。子供の離乳食に、欲しいだけ使える冷凍グリーンピースとか、キューブで冷凍されているほうれん草はとっても重宝する。ちょっとしか使わないから。でも、普段は冷凍食品って使わないんだよね、私。いつも家にいるから、できるだけ手作りしている。現に、今、我が家の冷凍庫を開けると、氷とパイシート、冷凍保存している肉、それから子供用に冷凍グリーンピースとほうれん草があるだけ。コロッケとかハンバーグとか、温めるだけでできるっていうものがない。パイ生地も、普段、時間があるときは自分で作っていた。今は育児に追われていてなかなか作れないから、冷凍パイシートをストックしておく。キッシュはこれで作ってしまうと、とっても楽。「冷凍のピザも?」ピザは自分で作ります。私は専業主婦で、料理が好きなので、冷凍食品は買いません。いろいろ冷凍食品を挙げた後、おばちゃん、「ジェラートも買われないんですか?」。ジェラートは、買います、そういえば。ようやく接点を発見したおばちゃん、「私どもは自然の素材を生かした美味しいジェラートも扱っています」。でも、あんまり興味はありません。「なぜ? スーパーで買うジェラートとは違う味を家庭で試してみたいと思いませんか?」だって、基本的に、ジェラートってスーパーで買わないんですよ。友達がジェラート屋をやってまして、自然素材を生かした保存料なしのとっても美味しいジェラートを原価で食べさせてくれるんですね。しかも、うちにジェラートマシーンがあるので、好きなときに家で好きな素材で作れますし。←本当の話。この人はもう駄目だ、という感じで引き下がったおばちゃん。残念だったね。相手が悪かったよ。私はね、この手のセールスに一度も引っかかったことがないんだ。以前、掃除機を売りに来たおじちゃんに30分以上粘られたけど、断り通したら、「相当頑固な方ですね」と言われた。そう、頑固に断り続けないと、こういうセールスって断れないでしょう。皆さんはセールス、どう断ってますか?
Dec 1, 2003
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