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先に、ライヴとは全然関係ない話なんだけど、昨日の夜、寝ようとしたら、ネコがプルプル(ゴロゴロ)いわせながら、私の腹に圧し掛かって来た。ネコのプルプルの振動と重さで、何だか急にお腹が痛くなって来てしまう。ネコをどかしても、まだ痛い。これは、トイレかな? と思ったんだけど、さらに、何だか吐き気もする。う、またなのか!!?? またウィルス性胃炎か??トイレに行くと、案の定、物凄い下痢(汚い話で済みません)。吐き気も凄い。寒気もする(っていうか、昨日は寒かった)。辛い。治まったところで、夫を起こして、またらしい、と告げる。「またなのか?」心配して、起きて来て、薬を持って来てくれる。腹痛の薬と、前回救急科で言われた、吐き気止めの薬。後者は座薬。座薬なんて、生まれて初めて。うう、気持ち悪い。とりあえず、今のところ、吐き気は落ち着いた。でもなんだか、胃が重たい。下痢も相変わらず。ああ、明日のお昼はもうすぐサルデーニャに帰ってしまうステの両親と(彼らはサルデーニャで隠居生活をしている)バーベキューの予定なのに。こんな調子じゃ肉なんて食べられそうにない。しかも、明日の夜は、夫の同僚マッテオの演奏を観に行くことになっている。演奏するのはパブなんだけど、タバコの煙が凄そうだな。辛いなぁ。ああ、せっかく久々にビール飲みに行けると思ったのに、それどころじゃなくなってしまった。とりあえず、そんな余計なことを考える前に、これ以上症状が悪くならないことを願おう。この話はどうでも良いとして、前回の続きを書こう。「皆、楽しんでる?」とティランティのMCが入る。もちろんだと答えるオーディエンス。「今日は来てくれて本当にありがとう。ここにいる僕たちの友達にも、ありがとう」と、彼、目の前を見下ろす。前の方に友達がいるらしい。「ワイルド・スティール!!」と、その友達を紹介。え? アンドレア? 前にいるの?夫に、前の方に彼がいたか訊ねると、「いたいた、最前列、ティランティの目の前に」。背伸びをしてその辺の様子を伺ってみると、確かに、青みがかった禿げ頭の横、アンドレアらしき頭が見える。一休さんのような青みがかった禿げ頭の方は、ヤクソン。いつのまに、彼ら、あんな前に陣取ったんだ?「まったく、最近はテレビでIl Grande Fratelloとか、La Fattoriaとか、同じ様な下らないことやってるけど、もう僕たちはうんざりなんだ!!」と叫ぶティランティ。あ、それ、確かに言えてる。どちらも、一つの環境に複数の男女を集めて閉じ込め、その模様をテレビで視聴者に見せて、視聴者が人気投票をして、票が少なかった人が毎週その場を去っていかなければならなく、一番最後に残った人が賞金をもらえるというもの。グランデ・フラテッロ、いちばん最初っから下らないなと思っていたんだけど、まあ、最初だけならまだ分かる。今年はもう開催3回目になる。「こんな下らないことやってるテレビなんて消しちゃおう!」でも、私、土曜日のUlisseは絶対観たい(笑)。昼間やってる、コナンも観たい(笑)。ちなみにたまにドラえもんも観ている(笑)。イタリアののび太の声優さんが、また、日本の声優さんに似たような感じで良い。ドラえもんはやっぱり大山信代さんでないとね。イタリアのドラえもんは何か声にドスがきいているような・・・。と、下らん私情を考えていたら、ティランティ、「テレビなんて消して、セックスしよう!!」って。おいおい。アニキたち、大喜び。『ヴィヴァ・ラ・フィーガ!!』コール。はしたないので、日本語訳は付けないでおこう。分かる方だけ、「何ていう下品な環境!」と思って下さい。中には、あなた、彼女いるんですか? と思えてしまうような相当濃いアニキも・・・。彼らは街角売春婦のところへ行けばいいのか。それじゃなくても、ディスコテカとか行くと、イタリア女は簡単に引っかかるから良いのか。でも、普通、メタラーはディスコテカには行かないだろう。メタルパブに行くだろう。だから、女の子との出会いがないアニキたちが多い。メタラーな彼女を見つけたアニキメタラーは、とっても運が良いらしい。イーゴル・ステ夫婦や私たち夫婦は、一緒にライヴに行けて、一緒に盛り上がれるなんて、と羨ましがられることがある。確かに私も、夫がリガブエとか聴いているような人だったらどうしようって感じ。誰とライヴに行きゃ良いんだ?「盛り上がったところで、次の曲行こう。ニューアルバムのオープニングの曲、『The Prophet』!!」と、ティランティ、曲紹介。そうか、さっきの発言は盛り上げるためか。ここでまたポーゴ開始。当然のごとく、イーゴルと夫は渦の中に消えて行った。隣を見ると、黙々と写真を撮るちべったさん・・・。そうだよね、予習していなかったから、あんまり曲って分からないもんね。CDお送りすればよかった。済みません。新しいアルバムには激しい曲が多くて良い。ニューアルバムを初めて聴いたのは、もちろんオープニングのこの曲。ノックアウトされた。前作はかなりしっとりとしてしまっていて、2nd発表後、雑誌のインタで「3rdは2ndよりも激しくなる」と言っていたので期待していた私は、がっかり。3rd発売後に行ったライヴでも、何だかポーゴなしにボーっと観ている人が多くて・・・。3rdで私が良いなと思ったのは、ドラムス。全体的にしっとりしてしまっているけど、ドラムスは良くなった、と思った。ドラマーのマッティア・スタンチョイウは、2ndからのメンバーだけど、2ndのレコーディングには参加していない。元LABYRINTH、現SHADOWS OF STEELのフランク・アンディヴァーがドラムスを叩いている。イタリア国内でのバンドの人間関係を考えると、あっちのバンドにもこっちのバンドにも関係しているっていう人が多い。現RHAPSODYのファビオ・リオーネだって、LABYRINTHにもATHENAにもVISION DIVINEにも関係している。どうでもいい話だけど、私はこの間、ファビオ・リオーネのことを、ファビオ・リモーネと言い間違えた(笑)。いや、レモンでも何か良さそうな気がするけどね。最初のころは、レオーネ(ライオン)、と間違えていたっけ、そういえば。アホで済みません。スタンチョイウ、若いのに凄い。4thではまたさらに良くなっている。そう思ったのが、このアルバムのオープニングを飾る曲『The Prophet』。パワーお決まりのドラムスじゃなくて、もっと幅がある。1回目のコーラスの途中、突然、全てが消えた。楽器の音も、声も、ライトまで。電力に負担がかかりすぎたため。やっぱり!! いつか起きると思ってた!!「おお------!! 何だよ!!」と、不機嫌なオーディエンス。そりゃそうだ。盛り上がっていたところだったのに。すぐにスタッフが動く。「ごめん。トラブル発生。マイク、OK? ギターは? そっちは?」と指揮を取るティランティ。「OK! ちょっとトラブルがあったけど、また最初っから」また最初から演奏再開。トラブル発生ながらも、メンバーの顔にいらつきは見られない。ティランティに至っては、笑ってる。めげない人たちだわ。トラブルの後は、『Neverending Rest』。この辺りでちょっとお休み。次なるは、『Chapter I』。リズム隊の始まりとともに、ティランティ、腕を振り上げ、客にこぶしを振り上げるとともに「ヘイ! ヘイ!」と叫ぶよう促す。LABYRINTHのライヴに慣れた客の反応は、早い。むしろ、ここはこうするところ、と知っている人が多いため、客の方から手拍子を入れたり、掛け声を入れたりするシーンも多く見られる。彼らの3rdアルバムのオープニングを飾るこの曲。前のツアーでは1曲めを飾っていた。あのころはまだ、オラフ(変換したら、「お裸婦」って出て来た/笑)がいたっけ。3rdの後、バンドのブレインだった彼が脱退したと聞いて、私など、LABYRINTHはもうお終いか、と思ったほど、このバンドに彼の存在は大きかった。それだけに、4thの出来の良さには驚かされた。2ndを初めて聴いたときとはまた違った意味で、でもあの時と同じくらいの衝撃を受けた。2度目のコーラスの後、アコースティックが入るところで、手の空いたベーシスト、ベルトッキが、手を高く挙げて、観客に手拍子を促す。この人、ベーシストながら、ステージ上では結構目立つ。キーボード・プレイヤーなのにシンガー以上に目立つSKYLARKのエディ・アントニー二ほどじゃないけど(笑)、ベルトッキは何かとオーディエンスのノリをチェックしたり、魅せてくれたり。ギタリスト二人よりは、ステージ上での存在感がある気がする。身体がデカイから余計になのかな(笑)?両手を振り上げながら曲を締めるティランティ。「Grazie!!!! 疲れたからちょっと静かな曲行こうか。次の曲でちょっと休もう。曲は、『Just Soldier (Stay Down)』!!」言葉とは裏腹に、4thアルバム中でいちばんスラッシーな曲を持って来る辺り(笑)。休むどころではない。すぐにポーゴの波が渦巻いているのが見える。この曲は、SLAYERを思わせるという人がいるけど、私はむしろ、この曲でChuck Schuldinerを思い出す。Schuldiner節が、あるように思える。彼のような曲を書くのは、そりゃ、相当大変だろうけど。速い曲だから恐れていたんだけど、案の定、また、電気が全て消えてしまった。何だ? 速くてツーバスが効いているとすぐにこれか?ちょうど、始ったばかりだったので、また最初から再開。この曲の途中、もう一度、電気、飛んだ。うーん、やっぱり駄目だな、このパブ。「何だよ、またかよ!! ビールおごれ!!」「また最初から!!」などと、オーディエンスから野次が飛ぶ。とりあえず、電気が戻って来るまで、アニメの声を真似て(何だったか分からなかったけど)、観客の笑いを取るティランティ。「まあまあ、また飛んじゃったけど、気にしない、気にしない。皆は気にしてる? 僕は全然! むしろ面白いよね」こういうあっけらかんとした辺り、素敵だ。ミュージシャンの中には気短な人もいて、こういうトラブルが起こると、気分を害することもある。それで観ているこっちまでイライラしちゃうことってあるけど、逆に演奏しているバンドに「全然気にしてない」と言われると、こっちまで何だか「まあ、良いか」みたいな気持ちになって来る。彼らも地元、友達や知り合いの前での公演になるので、あんまり気を張っていなかったのかな?ごめんなさい。今日は余計なことを最初に書いたため、長くなってしまったのでまた続きます。月曜日に。楽天の字数規定に引っかかってしまって。って、下らないことをウダウダ書いている私がいけないのか・・・。
Apr 30, 2004
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前座のバンドがようやく演奏し終えて、ステージを後にする。それと同時に、私たちは、ステージ前へ移動。ステージ前は物凄い人。会場自体が狭いから、人で埋まるのも早い。前座のバンドが演奏していたときのオーディエンスの様子を見る限り、ステージ前方は激しいバトルが繰り広げられていたため、女3人を含む私たちは、バトルゾーンを離れたちょっと後ろの方に陣取る。って言うか、前の方はすでに人がたくさんで、前方には進めなかった。バトルが始ったら、夫とイーゴルはバトルに紛れて前の方に進もうって魂胆。私も実は、昔は女ながらもバトルに参戦していた。日本のライヴで前の方で観るのに慣れていたから、当たり前のように、イタリアでも前の方に行っていた。ただし、イタリアでは前方でこのバトルがある。------バトルというと、今の私にはピンと来ない。イタリア語では、これ、動詞pogare、名詞pogo、をそれぞれ使う。以下、バトルをポーゴと言うことにする。ちなみにイタリア語勉強なさっている方、これ、辞書には載っていないと思います。ほら、イタリアに住んでいる人、よく、辞書には載っていないけど若者がよく使う言葉とかって聞くでしょう? これはあんな感じのメタラー言葉。私も女ながら、ポーゴに何度か参戦したことがある。でもさ、あれやってると自分のガードに夢中で音楽はちゃんと聴けないし、ステージ場が全然見えない。ポーゴの波に乗って、最前列まで行くことは可能なんだけど。またポーゴが始ると、後ろに引き戻されたりとかしちゃう。しかも、あれって危ない。私はあれで倒れそうになったりとか(もちろん倒れたら100kgくらいありそうな巨体のアニキとかに踏まれる覚悟が必要)、爪を折って流血したことがある(それでも手を振りまくっていたら、ペタっと、自分の血が顔に飛んで来たことが。きっと誰かに迷惑かけちゃっただろうな。ごめんなさい)。とっても危険なポーゴをしている人もいる。そういうわけで、夫やステに「お前は頭がおかしい。あんな中に飛び込んでいくなんて」と、禁止例を出された。夫も私を守るのに必死で楽しめない、と。たまに、女の子がポーゴしているのを見ると、ちょっと羨ましくなる。あんまりいないんだけど。私、もう歳。体力ない。昔はヘッドバンギング、物凄いしていたけど、今はもうあんまりしないし、ポーゴなんてもっての外。イタリア人はあんまりヘッドバンギングをしない。ヘドバンすると、周りが避ける。まるで、満員電車の中で吐いたときみたいに(いや、吐いたことないけど)、そこだけぽっかり穴が。実はこんなにスペースあったんかい、みたいな。私も最近はイタリア人化してきて、あんまりヘドバンしなくなってしまった。イタリア人って、結構大人しくライヴを観ている人が多いんだよね。特に女の子。手ぐらい挙げろ、って感じ。やっぱり日本みたいにアーティストがあんまり来日しないわけじゃないし、ライヴは日本ほど値段が高いわけじゃないから、なんとなく、で観に来る人も多いんだろうな。前方は凄いポーゴしてるのに、後ろの方では座って少しも動かずに観ている人とか結構いるし。あとは、何だか遠慮しているみたいで、ポーゴも自分からは始めないという場合が結構ある。いつも、うちの夫とイーゴルが始めて、初めて、参戦して来る、という感じ。もちろん、音楽にもよるんだけど。OVERKILLとかTESTAMENTとかMANOWARはもう、恐ろしいことになっていた。LABYRINTH辺りになると、大人しいオーディエンスが多い。さて、LABYRINTH、12月にミラノで観たばかりなんだけど、今回はジェノヴァで観ることに。LABYRINTHは好きなバンドだからもう一度観たい、というのもあったんだけど、何よりも、12月のミラノ公演、満足行かなかったから!! 以前この日記にも書いたけど、オーディエンスがふざけてた。すっごい寂しかった。ジェノヴァのメタラーは熱い、と噂に聞いていたので、ジェノヴァ公演に大きな期待をかけた。ティランティとデ・パオリの地元でもあるし。11時を回ったころ、会場のライトが消えて、イントロが流れて来た。映画音楽のような、イントロ(ターミネーターのテーマ/追記)。LABYRINTHのライヴでイントロって、初めて聞いたかもしれない。ステージ背後には、LABYRINTHの新しいロゴが入った垂れ幕。日本行きに向けて、用意したらしい。前回はこんな垂れ幕、なかった。イントロの途中、LABYRINTH、ステージ上に登場。しかも、ステージが低くて、メンバーが現れたのが全然見えない。背が高めのベーシスト、ベルトッキすら見えない。歓声で、メンバーが現れたんだということをった。観客の動きからして、シンガーのティランティだけまだステージの袖にいる様子。隠れるところもないものだから、丸見え。辺りの観客がそっちに向かって動いていた。イントロが終わり、デ・パオリのキーボードが入る。曲は、『Synthetic Paradise』。前回ミラノ公演では、『The Prophet』で始った。イントロを入れたりしている辺り、やっぱり日本行きを意識しているんだな。今回の公演は、日本行きの予行みたいなものだろう。『Synthetic』は夫の曲(夫が大好きな曲)。夫とイーゴルは、早速始ったポーゴの波に飛び込んで行った。前方は凄いことになっている。疾走感があるこの曲は、オープニングにぴったりだと思う。コーラスのメロディも、なかなかLABYRINTHらしさを醸し出している。LABYRINTHの最後の曲は『Thunder』がお決まりなのだけど、最後にも良いかもしれない、この曲、などと、オープニングから思ってしまう。それにしても、聞こえが悪い。前座のバンドのようにギターとヴォーカルが全然聞こえないわけじゃないんだけど、篭ったような音になっている。しかも、音量をセーブしているあたり、さすが、小さい会場。ふと気付くと、私たちの周り、静か。ちょっと後ろの方だから、静かに観たいという人が多いらしい。ステと二人で腕を振り上げ、ヘドバンして、歌って・・・。これで周りの人に避けられてしまうのは、悲しい。前方を見ると、楽しそう。うー、前行きたい。でも、オーディエンス、後ろの方でこれなら、まだ許せる。ミラノでは、2・3列めで、こんな状態だったんだもん。前にいた女の子たち、デ・パオリに焦がれて、身動きもしなかったし・・・。あんたたち、姿を観に来ただけかい? 状態で。間髪入れずに2曲め、『Livin' In A Maze』。この曲でも、すぐにポーゴが始る。この日のティランティ、声をセーブしないで歌っている。時に、声をかなりセーブして歌っていることがあるんだ、この人。高いところ、ほとんど歌わないで、トーンを低くして歌って。今回はCDのごとくパワフルに歌っていた。上手いよなぁ、しかし。DOMINEのMorbyほど恐ろしい声は出ないけど、この人の歌には味がある。この曲、CDではフェイドアウトなんだけど、ライヴでフェイドアウトなわけにはいかない。最後のコーラスを繰り返す部分、まだ終わらないのかい? と思ったほど何度も繰り返していた気がする。これが最後のコーラス、と思ったら、まだ繰り返していて、今度こそ、と思ったらまだ繰り返し。「Grazie!!!!」とフロントマン、ティランティ。「Prego!!!(どういたしまして)」と、馬鹿なことを叫んでいる奴がいるなと思ったら、案の定、夫。ここでMCが入る。何を言っていたか覚えていないけど(すみません)。ティランティはステージ場で笑いを取る事がとっても多い。軽快な口調で、冗談を飛ばしまくる。時に、それが、過ぎることもあり、「ティランティはステージ場で喋り過ぎだ。俺達はライヴを観に来たんであって、ティランティのお笑いを観に来たわけじゃない」と言う人もいる。フレンドリーで良いと思うんだけど、私は。確かに過ぎることがあるのは事実だけどさ。日本では英語でMCになるから、こういうこと、ないかもしれない。「さてと、次の曲は『Return』から。曲名は言わなくても分かるかな?」。このティランティの言葉にかぶさるようにして、小さく聞こえて来たメロディは、『Moonlight』。2ndアルバムでイタリア中にその名を知らしめたLABYRINTH。名盤である2ndアルバムを発売と同時に、全国で精力的に公演を行ったため。多くの地方のメタラーも、LABYRINTHを知る事になった。『Moonlight』を知らない人はほとんどいないだろう。さすがに大人しかった私の周りも、ちょっとだけ盛り上がる。ちょっとだけだけど。コーラスの部分は、オーディエンス、大合唱。ティランティ、歌わずに、オーディエンスにマイクを向けていた。この曲は、さすがに昔の曲というだけあって、楽器のアレンジが変わっているところがある。歌も、例えば、最後、トーンをさらに上げている。これは、ずいぶん前からこういうアレンジになっていたような。「次は、前の作品『Sons Of Thunder』から」、と言われてオーディエンスが期待するのは、きっとこの曲じゃないだろう。『Kathryn』。オープニングのギターのリフが入るところ、指揮を取って「オオオ、オ、オオオオ」とオーディエンスに歌わせるティランティ。先ほどの『Moonlight』での興奮が冷めたオーディエンス。夫とイーゴルも、ようやく後ろに帰って来る。この辺、寂しすぎる、と文句を彼らに言うと、「前、来る? ただし、見えないのはここと同じで、しかも、凄い熱気だから汗かくだけだけど」との返答。でも、せっかくだから、寂しく観るよりは、汗かいた方が良い。『Kathryn』の途中、私たちの前方のグループがそこから去って行って、ちゃっかりそこを陣取ってしまう。これで盛り上がりの波に入れて、少しは嬉しい。長いので続く。
Apr 29, 2004
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何だかまたハプニング発生で、今日はバタバタ。というのも、8月の日本行き、危うし!! なんだ。KLM、トリノ-アムステルダム便をキャンセルしちゃったから。おいおい、今更なのか? 8月のフライト、3月上旬にしてもうほぼ満席だったのに、今更どうすりゃいいのさ?運よくルフトハンザがまだ空席ありだったので、そっちをさっさと予約。現在KLMの返金が問題になっている。全額返ってこないかもしれない、って。冗談じゃないよ!! そっちが悪いのに!!さらに昨日歯医者にレントゲンを持って行ったんだけど、私の状態はかなり特殊な例だから、その手の作業にもっとプロフェッショナルな人に頼んだ方が良い、と言われ、お勧めされた歯医者さんに今日電話。予約が6月まで一杯って言われてしまった。時間外として、何とか診てもらうことにしたんだけど、その予約も1ヶ月先! 他の歯医者を探してみようかみまいか・・・。ってことで、今日はバタバタ。明日はLABYRINTHのコンサートのレポートを書けるといいな。じゃないともう来日しちゃうね、彼ら。
Apr 28, 2004
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そんなことで笑っていたら、アンドレアまた登場。「僕も来週サヴォーナでライヴやるんだ、ヤクソンと。MAIDENのカヴァーバンドで」。サヴォーナかぁ。簡単に、行く行く、とは言えない距離だな。そうして、何がきっかけになったのか、彼のアニメマシンガントークが始ってしまった!! 「ところでさ」って感じだったと思ったけど。彼は熱中すると、どんどん近寄って来る(笑)。ゴー・ナガイが何たらかんたら、坂本英三は最高、と言いながら迫って来る。おかげで私はどんどん後ろに下がっていかざるを得ない。ヤクソンが、そんな彼の肩を後ろから引っ張って、「おい、そんなにガンガン責めたらかわいそうじゃないか」と彼に、「コイツは中毒だから、気をつけなよ」と私に言った。「いやぁ、これでも昔よりは濃くなくなったんだけどなぁ」と、中毒な張本人。いや、今でも充分濃いって。あの作品は日本語で持っているとか、アニメタル前作品オリジナルで持っているとか、話がどんどん濃くなっていく。なにせ昔のロボットものの話が多いから、つ、着いて行けない。「ところで、北斗の拳の『愛をとりもどせ』、日本語で歌えるよ」と、歌いだしたり・・・。ちゃんと「YOU は SHOCK」って。酔ったオヤジのように物凄い大声で。こぶしまで回して。しかもさすがにシンガーだから、目茶苦茶上手くて笑える。そういえば、SHADOWS OF STEELのCDみたいには、声、ひっくり返してなかった。あれを、ひっくり返しながら歌ったらまたおかしなものになっていただろうに。ちべったさんと、「この人、宇宙戦艦ヤマトとか歌えそうじゃない?」とリクエストしてみると、それも歌ってくれた。ジーグも歌ってくれた。危なすぎる、この人。笑い過ぎて涙が出てきた。トリノのHIGHLORDのギタリストもアニメが好きだって知ってる? と訊ねると、「そうなんだ。彼のことは知らないけど、話合うかな?」と目を輝かせていた。彼らは前のアルバムにペガサス・ファンタジーを、今回のアルバムには北斗の拳2の歌を、それぞれ日本盤ボーナストラックとして入れているんだ、と言うと、「あ、それは知ってるけど、あれって英語で歌ってるじゃん。英語なんてダメダメ。日本語で歌ってくれなきゃ。やっぱり通は日本語だよ」と、また北斗の拳の『愛をとりもどせ』を歌いはじめる。もう、いいってば!!話を逸らそうと思って、ところで、普段の仕事は何をしているの? と、唐突に全然関係ない質問をしてみる(恐ろしい追求から逃れたい)。「鉄道で働いているんだ」鉄道なの? 電車で、ゴー!! とかやってるわけ? 車掌さんなの? 彼の制服姿を想像して、思わず笑う。あまりにムサくて似合わない。「いや、電車の整備の仕事。メカニックの方。やっぱりメタラーだから、鉄を扱う仕事じゃないと」面白い人だわ、この人。「もちろん俺達も鉄を扱った仕事」と夫とイーゴルも自慢。「メタラーはやっぱり鉄を扱う仕事をすべきだ」と、3人でわけの分からない論説を説いていた。ごめん、私は鉄を扱う仕事してないよ・・・。アンドレアのマニアックなアニメトークから逃れてほっとしていた矢先・・・「ところで、キャプテンハーロックなんだけど・・・」とまた話をそっちに振って来た!! 助けて~!! LABYRINTHの曲に『Save Me』という曲があるんだけど、思わずその曲が頭の中を過ぎる。「この人、とっても濃いですね。このまま新橋にでも連れて帰りたい・・・」とちべったさん。飲み屋に連れて行きたいんですか? でもさ、酔ったらもっとヤバそう。まだシラフでこんな感じだったから。私なら、物凄く濃いコミケに連れて行くね。喜びそう。「こういう場合の濃いってイタリア語で何て言うんだろう? デンソ?」いや、ちべったさん、デンソだと、まるで血が濃いような感じ。人間にデンソって言葉は使わないでしょう。こういう場合はマニアコって言うだけどじゃ。彼は体の中に流れている血まで濃そうだけど。そのマニアコでデンソなアンドレア、熱いトークをしていたら暑くなって来たらしく、セーターを脱いだ。中には赤いTシャツ。それが、まるでラクダのシャツのようだ、とちべったさん。言われてみるとそんな感じ。「これで股引とか履いてくれたら良い感じ」って。ちべったさん、彼はそこまでお年じゃないでしょう?ちべったさんはアンドレアのことが気に入った様子。「あの肩から漂う濃さが良い感じ」って。肩から漂う濃さ、って言うか・・・全身から濃さが漂っているでしょう、彼の場合。話を逸らそうと、音楽の話を始めてみた。最近、SHADOWS OF STELL、全然ライヴ活動していないみたいだけど、もう全然しないのか? と訊ねる。「ライヴ活動するにはお金が要るんだ。前のアルバムで各地に演奏しに行ったんだけど、旅費が高く付いて全然稼ぎにならなくてね。稼いだお金、全部旅費に食われちゃったんだ。だから、今は、CDが売れたら、その稼ぎで出来る限り各地に演奏しに行くことにしている。ところが去年発売されたアルバムは(Second Floorはイタリアでは昨年1月発売)売れなかったんだよね」苦労人だな。「ところで、去年発売されたアルバム持ってる?」持ってません。発売されたのは知っているけど、店頭に並んでるの見たことないんだよね。「そうかぁ。見付からなかったか。残念だな。今日、手元に持ってればよかったんだけど」じゃあ、今度会ったとき持って来てね。直接買うから。イタリアでは、CDって、店によって値段が違う。と言うのも、レコード会社は一定の値段で出荷するんだけど、定価というものがないから、CD屋はそのCD屋の方針に従った値段を付けて店頭に出す。だから、貧乏リスナーな私なんかは、CDを買う前に、幾つか店を回る。回って、値段を見比べて、安いところで買うようにしている。だってね、数ユーロ値段が違うことがあるんだもん。ある店で3.500円で売られているものが、違う店では3.000円で売られているとしたら、迷わず後者で買うでしょう?さらにイタリアで新譜を安く手に入れる方法は、これ。その一、バンドから直接購入。その二、レコード会社から直接購入。なので、バンドと知り合いの場合、会える場合は、CDを買いたいということを告げて、直接買う(郵送だと結局高く付く)。もしくは、ライヴ会場で、買う。レコード会社がライヴ会場でCDを売るときは、ついでに同じレコード会社所属の違うバンドのCDも沢山持って来てくれる。これで、店頭では19ユーロとかで売られているCDが、10ユーロとか13ユーロで入手できる。安く入手できる機会があるのなら、逃してはならない。そういうわけで、うちなんかは、いつもイーゴルたちと一緒に同じバンドのコンサートに行くから、毎回どちらかが店頭でCDを事前に入手。もう片方にそれをコピー。コンサートまで聴きまくる。コピーを入手した方は、コンサート会場でCDを購入、という手を取っている。そうこうしているうちに、前座のバンドの演奏が始った。カヴァーバンドらしく、突然、MAIDENの曲。それがまた、スカンダローザ。何だこりゃあ!? って感じ。ギターはどこ?? 家に忘れて来ちゃったの?とりあえず、こんなバンドには興味ないので、トイレに行っておこうと思い、地元のアンドレアにトイレはどこかと訊ねると、トイレ行きのガイドをしてくれた。トイレに入ってドアを閉めると、前座のバンドの音があんまり聞こえなくなった。ということで、アンドレア、またまたアニメトークを始める。おいおい、まだ話すのか? 私も半分ヤケ、半分面白がって、宇宙戦艦ヤマトとか一緒に歌う。「日本のアニメなら何でも知ってるよ。何か名前言ってみて。絶対知らないものないから」と強気な彼。ドラえもん、とか言ってみる。これを知らないはずはないか。最近またITALIA1でやってるしね。「知ってるけど好きじゃないな」好きじゃないの? 「やっぱりヒーローものじゃなきゃ」ドラえもんはヒーローじゃないのか(笑)!? 単なるボケたネコなのか?? ・・・のび太をヒーローと言うにはかなり無理があるしな・・・。彼はどうやら、愛と戦いものじゃないと受け付けないらしい。さすが、クサクサな曲を書く男。じゃあ、鬼神童子ZENKI、とか?「はあ?? 何??」知らないらしい。「いや、日本語のタイトルじゃ分からないよ。もう一度言って」ゆっくりと、ZENKI、と言うけど、反応は、「分からない」。何だ、やっぱり全部は知らないんじゃん、日本のアニメ。「でもそれって新しいやつじゃない? 新しいのは知らないよ」って言っても、10年くらい前のものだよ? あれは確かエヴァンゲリオンよりもちょっとだけ古いから、新しいとは言えないでしょう? 多分イタリアには入って来てないんだと思う、これ。トイレから出て、前座のバンドを観察。「また後でね」、とアンドレア、全く前座に興味を抱かずに、2階に上がって行ってしまった。このバンド、しかし、全くいけない。リズム隊の音が高すぎて、ギターと声がほとんど聞こえない。有名な曲も、最初、ギターが聞こえなくて、この曲は何だ? と思ってしまうほど。しかも、この会場、音の聞こえがとっても悪い。これは、LABYRINTHのライヴに良い音は期待できそうにない。続く。
Apr 27, 2004
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金曜日、ちべったさんをお誘いして、イタリアのヘヴィメタルバンド・LABYRINTHのジェノヴァ公演に行ってきた。LABYRINTHは今後、5月上旬に2回の日本公演、その後台湾と中国での公演をすることになっている。この日は、日本来日前の、彼らの最後の公演。しかも、シンガーのロベルト・ティランティ、キーボードプレイヤーのアンドレア・デ・パオリはジェノヴァ出身。地元での公演ということになる。他のメンバーの出身地、私が知っているのは、あとベーシストのクリスティアーノ・ベルトッキがパドヴァ出身ということ(というか、メンバーそれぞれその地に今も住んでいる)。ジェノヴァ公演を観に行ったのは、いつものごとく、イーゴルとステ、夫と私、それから今回はちべったさんの5人。ちべったさん、コンサートというものは生まれて初めてとのこと。彼女の知らない世界に興味を抱いたらしい。いや、ホントにあなたの知らない世界を味わえる、と一押ししてみた。だって、本当にメタルのコンサートって、世界違うもん。日本ではサラリーマン風な人もライヴを観に来るけど、イタリアは、多くの人がメタルTに身を包んでいて、いかにも、なそのムサさが一種違う世界。私、ジェノヴァへ行くのはこれが初めて。何度か電車や車で通り過ぎたことはあるけど、目的地がジェノヴァっていうことは一度もない。・・・正確に言うと、今回のコンサートはジェノヴァじゃなかったけど。ジェノヴァ県のセッラ・リッコという小さな町にあるパブ『NEW BULLDOG』で行われた。でも、高速の出口はジェノヴァだったし、ま、ジェノヴァ近くだったということで。この日は高速ミラノ-ジェノヴァ線を走った。この高速は2斜線で、しかも山間をクネクネと走る高速で、ちっとも前に進まないから、トリノ-サヴォーナ線を取ってジェノヴァでジェノヴァ-ミラノ線に乗り換える、という手もあったんだけど、結局ミラノ-ジェノヴァ線を走った。この高速、前に一度走ったことがあるんだけど、2斜線で、クネクネで、恐ろしい。しかも、クネクネだから最高速度が確か80km。高速道路だよ? 普段は130kmで走るのが普通なのに、80kmで行っていたらちっとも着かないじゃん。おかげで、会場に着いたのは9時をとおに回っていた。それでも、会場がすぐに見付かったのは幸運だった。いつもは道に迷うのに。会場は、高速を降りて川沿いを走り、山を登ったところ。高速の出口から5kmくらい。車を降りると、川のせせらぎと水の匂いが、何とも言えない田舎感を醸し出す。のどかだぁ。イタリアでは、街中で夜演奏するにはかなりうるさい制限があって、ライヴ演奏付きのパブはこのように郊外にあることが多い。なので、ディスコテカも結構郊外だったりする。イタリア生活に車は必需品。でもさ、凄いと思うのが、飲み屋なのに駐車場があるんだよね。飲んだら乗るに決まっているのに、良いのかな? なので、もちろん、週末の夜の事故率は高く、これは社会問題にもなっている。この日のチケット代は10ユーロ、しかもワンドリンク付き。安い!! 安すぎる!! しかも、チケットには「10 EURI」って書いてある・・・。間違えてるよ、これ。誰が書いたんだ? イタリア語ではEuroは複数形でもEuroなのに、勝手に複数形にしてEuriとか書いている辺り・・・(笑)。イタリア人はこういう間違いしないと思うんだけど。中に入ってみると・・・狭い!! 物凄く狭い!! ステージが低くて狭くて、フロアは横に長い。ステージの横、右手奥にバーカウンターが。カウンターの横に階段があって、2階席へ行くことができるらしい。でも、2階席からコンサートを観るのは不可能。この日は2階席、メンバーの楽屋として使われていたみたい。ステージは、本当に狭くて、楽器や機材がところ狭しと置かれていた。これが、メンバーが移動するスペースもないよ、っていうほど狭かった。LABYRINTHがこんなせまいところでプレイするのか? 小さい会場でプレイするにあたって、心配なのが、電力。ショートして全部消えてしまうというハプニングが起こりがち。経験済み。起こらないで欲しいなぁ、と思いつつ、会場をフラフラ。こういうとき、私やちべったさん、日本人は注目を浴びる。いかにも東洋人な顔だから。「こんなところで何してるんだ?」という視線を一気に浴びる。動物園の猿状態。私はもう、毎回のことだから慣れてしまったけど、ちべったさん、「視線が痛い」って言っていた。ふと、こっちをじーっと観ている2人がいた。何をじーっと観ているのかと、夫がそちらを見る。と、夫もじーっと彼らを観だして・・・私も観てみたら、そうだ、どこかで観たことがある、この人たち。誰だっけ? 髪の長い男の人と、スキンヘッドの背の高い人と・・・。「Ciao!!どうしてこんなところに!!」と、髪の長い方と夫が叫んで、手をガッシリと組み合った。そう、観たことがある、この長髪の人。かなり話した覚えもある。そう、この人は、ジェノヴァのバンド・SHADOWS OF STEELのシンガー、ワイルド・スティールことアンドレアだわ!! そしてもうひとりのスキンヘッドは、ギタリストのヤクソン!!思わずハグとキスで感動の挨拶。昔の知り合いに会えた感動って、もの知れない。「もう何年も会ってないっけ!! 何年振り?」。3年? 4年? いや、4年振りだよ。4年も会っていないのにお互い変わってない。イーゴルや夫やヤクソンの髪が短くなったくらいで。SHADOWS OF STEELに会ったのは、4年前の4月。いつものように行き付けのメタルパブに彼らのライヴを観に行ったとき、「君はもしかして日本人?」とアンドレアに声をかけられたのがきっかけ。「日本人に実際に会えるだなんて素晴らしい!! 僕は日本のアニメが大好きで・・・」と話を始めた。どうやら彼は古き良き日本のロボものアニメが大好きらしい。古すぎて、私は話に付いていけなかった。「車の中にアニソンのCDがあるから聴きに行こう! 日本語で何て歌っているか教えて欲しいんだ」と、車に連れ込まれそうになり、夫に助けを求めようとしたら、ヤクソンが「気をつけなよ、彼はワイルドだから」と、アンドレアの芸名に引っかけた冗談を飛ばしたのは懐かしい思い出。その後結局ヤクソンも一緒に車まで着いて来て、何がどうなったか覚えていないけど、一緒にめぞん一刻の歌を歌わされた覚えもある。ライヴの後に話し込んだのが、キーボードプレイヤーのフランチェスコ。私と同じミュージシャンが大好きで目茶苦茶話が合った。今度そのミュージシャンがイタリアに来るときは一緒に観に行こうね、ジェノヴァに来るときは連絡くれ、と携帯の番号をくれたんだけど、それを預かったのが、夫の元親友で、その直後にゴタゴタがあって喧嘩別れ状態の人。なので、フランチェスコと会うことはもうなかった。ちょっとの間、アンドレアとはたまーにメールのやり取りをしていたんだけど、それもその後途絶えちゃって・・・。懐かしい話や近状を話していたら、アンドレアが、私たちの後ろに向かって、「Ciao、アンドレ!!」と手を挙げた。振り返ってみると、何とLABYRINTHのキーボードプレイヤー、アンドレア・デ・パオリ。凄い。アンドレア、彼と友達なの? いや、よくよく考えてみれば、デ・パオリはその昔、LABYRINTHに加入する前はSHADOWS OF STEELでプレイしていたんだっけ。友達で当たり前か。SHADOWS OF STEELのドラマーも元LABYRINTHのメンバーだったりする。「僕の友達を紹介するよ」と、キーボードプレイヤーに私たちのことを紹介しはじめた。「・・・っていうか、初めてじゃないよね? 君たちのこと、覚えているよ。特に、君。ずいぶん前から観に来てくれてるよね?」と、彼、夫を見た。女好きで有名なデ・パオリが夫のことをよく覚えているってどういうこと?せっかくだから日本行きについてききたかったんだけど、もたもたしていたら、デ・パオリ、去って行ってしまった。アンドレアとちょっと音楽の話や人生の話を続ける。去年2ndアルバムを出したけど、キーボードプレイヤーとベーシストはバンドを去ってしまったって。あのキーボードプレイヤーのフランチェスコ、もういないんだ、残念・・・。私たちは何か飲もうと言うことになり、また後で会おう、とアンドレアに別れを告げて、私たち、バーカウンターに向かう。ビールをチケットと引き換えてもらい、「いやー、ビックリしたね、まさかSHADOWS OF STEELに会おうとは」と話しながらビールを飲む。「この調子だと、NECRODEATHもジェノヴァのバンドだから、NECRODEATHもいそうじゃん?」と夫。言うが早いか、「ほら、ペソ、登場」。ドラマーのペソがカウンターでジュースをストローですすっている。近くにNECRODEATHのトサカ頭のベーシストもいる。「ちょっと行って来る」と、イーゴルと夫、目を輝かせてペソの元へ。彼らはペソを観ると目が輝く。イタリアンメタル界における、彼らのアイドルだから。ペソは伝説のシンフォニックデスメタルバンド・SADISTの黄金期時代のメンバーで、今は、ブラックヴォイスなスラッシュメタルバンド・NECRODEATHで活躍している。先月、私たち、このNECRODEATHのライヴで燃えて来たばかり。彼らがペソと話している間、私たち女3人はといえば、ステと私でちべったさんにスラングと方言を教え込んでいた(笑)。ちべったさんは、普段大学で勉強なさっているから、スラングを耳にすることがまずないんだって。この日は1年分くらいのスラングが聞けたでしょう。あんまり嬉しいことじゃないだろうけど。しばらくしてイーゴルと夫が帰って来た。フライヤーを携えて。何だろうと見たら、ペソがサイドでやっているバンド・RAZO DE ODIOのライヴの告知フライヤー。5月22日ジェノヴァにて。せっかくなのでちべったさんに一枚差し上げた。じっと読むちべったさん。「あのー、ここにex SADISTって書いてあるんですけど、ということは、今はマゾなんですか?」と(笑)。ちべったさん、ナイス。いや、昔SADISTだったけど、今はMASOCHISTじゃないんですよ。長いので続く。
Apr 26, 2004
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昨日、電話がかかってきて、いつものように「もしもし?」と受けた。日本って電話を受けると、「はい、藤原です」みたいに、ちゃんと自分の名前を言うのが普通だけど、イタリアでは個人の家庭にかけると、「もしもし?」しか言わないのが普通。さすがに会社なんかはちゃんと答えるけど(答えずに「もしもし?」だけのところもある)。「こんにちは!」と電話の向こう。何だか良く分からないけど挨拶されたので、こんにちは、と私が返している途中、あっちは「ジュゼッペ・なんとかです」と名を名乗った。・・・失礼な人だな。まだこっちが挨拶している途中なのにさ。とりあえず、はあ、と返事をしておく。「O月O日は選挙の日です」これは、私に選挙のお誘い?イタリアで、投票権持ってないから私には関係ないのに。しかし、ジュゼッペ、喋り方がちょっとおかしい・・・。かなりゆっくりとした喋り方で、・・・これはまるで、まるでじゃない、確かにそうだ、これはテープだ!! 何だよ!! 私はテープ相手に挨拶して相づちまで打っちゃったんか!?しかも、ジュゼッペ、自分の政党の方針を紹介しはじめたんだけど、何だよ、これ!! ファシズムの政党じゃんか!! 冗談じゃない!!とっても丁重に重たいスラングを飛ばして電話を切った。・・・うーん、すっかりイタリア人化してるなぁ、私。こういう風にテープに録音したものを使って電話で選挙活動、って初めて。日本にもあるのかな?? しちゃいけないのかな?でもさ、テープだと、何だかとってもふざけてると思わない??
Apr 22, 2004
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この間、遅めの私の誕生日のプレゼントとして、義母がハンドミキサーをプレゼントしてくれた。実は持っていなかったんだ、ハンドミキサーって。だから、泡立てが面倒で面倒でならなかった。ずっと、買いたい買いたい、って言ってたんだけど、毎日使うものでもないし・・・ただでさえ家が狭いから余計なものは買わないにこしたことはないな、と思いつつ買わないでいた。私が欲しいなぁ、欲しいなぁ、と言っていたのが、このハンドミキサーとヨーグルトメイカー。義母は前者をプレゼントしてくれた。じゃあ、来年はヨーグルトメイカー欲しいなぁ、って誕生日近くに言ってたら、買ってくれたりして(笑)。義母にありがちな話だな。その前に自分で買えればいいけど。で、ハンドミキサーを手に入れたからには、やっぱり泡立てまくりたい!! 早速泡立てが沢山必要なケーキを焼こう、と意気込んでいたら、先先週末、義母からもらったラザニアを温めようとオーブンを付けたとき、オーブンから煙がモウモウと立ちはじめた!オーブンの上部のヒーター(?)から煙が出ている。壊れてしまった。卒業はしていないけど、4年間高校で(高校は5年間)電気技術を学んだ夫、オーブンを分解して、電流を調べる。完全にショートしていた。5年間使ったからなぁ、このオーブン。こちらのガス台には、普通、日本のガス台の下に魚用グリルが付いているように、下にオーブンが付いている。なので、オーブンが壊れたら、下手したらガス台ごと修理に持っていかなければならない。私が独り暮らししていたら、そうしていたか、電気屋さんに来てもらっていただろう。けど、どこが壊れたか分かっているこういう場合、壊れた部品だけを電気屋さんに持って行って、その部品だけ買うことももちろん出来る。ただ、私みたいな電気関係には弱い人間にそんなことしろって言っても、無理。分解だなんて・・・。こういうとき、夫がいてよかった。夫、何事もないかのように分解して、電気屋さんで部品を買ってきてくれた。そういうわけで、オーブン復活。昨日、早速、ハンドミキサーを活用してケーキを焼いた。泡立て、で真っ先に頭に思い浮かんだのが、シフォンケーキ。あれは卵白を沢山泡立てるでしょう? だから。ものすっごく久々に焼いたシフォンケーキ、なかなか美味しくできた。今度は何作ろうかなぁ。カステラなんて食べたいなぁ。あれもハンドミキサーでの泡立てが必要だもんね。せっかくハンドミキサーを手に入れたんだから、使いまくるんだ!プレゼントしてくれた義母も、私がプレゼントを活用していたら喜んでくれるよね。心配しなくても、使いまくるからね、義母。今まで卵白の泡立てが面倒で作らなかったケーキも、これからは簡単に作れるし。オーブンも復活したことだし。ただし、甘いものを食べ過ぎて、太らないように注意しなきゃね・・・。
Apr 20, 2004
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復活しました!!今週からまたいつものような毎日だな。先週の日曜日は復活祭だったんだけど、イタリアは翌日の月曜日が祭日。この日は、お弁当を持って草原とか山にピクニックに出かけるという全国的な習慣がある。復活祭、親戚の家で食べまくり、翌日も山にてバーベキュー=食べまくり。家に帰ってきたら、何だか吐き気。気持ち悪いなー、と思いながら子供を寝かしつけていると、吐き気がどんどん強くなって来る。こりゃ、もう、吐く、とトイレに駆け込むけど、吐けない。胃がムカムカ。起きていても横になっていてもムカムカ。しばらく寝不足な日々が続いていたので物凄い眠いんだけど、ムカムカして寝付けもしない。そのうち、ようやく吐いた。吐いたらスッキリ。そう、吐いたらスッキリしたんだ。もう大丈夫、さあ、これで安心して眠れる、なんて思っていたら、甘かった。5分後にまた吐き気。30分後にまた吐いた。今度こそスッキリ、と思ったらまた五分後に・・・。そんなことを繰り返すこと4回。もう、出すものもないし、今度こそスッキリだろう、と思ったものの、また吐き気!またなの!? いつになったら終わるわけ!?5回目に吐いたのは胃液だけ。これはおかしいと思って、夜中の3時、夫をたたき起こして救急科に連れて行ってくれと頼む。「全部吐いたら楽になるかもしれないからちょっと待て」と夫。いや、もう全部吐いたんだよ。胃液しか吐けないんだよ。これってオカシイよ。「でも、俺も2日間くらい胃がムカムカして沢山吐いたことがあるけど、放っておいたら自然に良くなったし」こんな状態で2日間もいるのは嫌だからさっさと救急科に連れて行ってくれと頼んで、そういうことになった。ビニール袋を持って車に乗ろうとしたら、激しい吐き気。道端で吐いちゃったけど、完全に胃液だけ。さすがに6回も吐くと、もう、体力も気力もなくなってくる。眠いし。しかも胃液だけ吐くって辛い。冷たい土の上に横たわってしまった私を見て、夫、「お前、そんなに気分が悪いのか? 急いで救急科へ行こう!」。いや、だから気分が悪いから救急科行こうって言ってたじゃん・・・。分かってくれていなかったの?どうやら夫は普通の胃もたれみたいなものだと思っていたらしい。私は、こんなに吐くのはおかしい、きっと食中毒か何かなんだ、と思っていた。病院に着いたら早速検査。焼けるように痛い胃の痛みと吐き気を取るようにって、点滴を打ってもらった。でも途中、吐き気がしてトイレに行くと、吐きはしなかったけど、代わりに凄い下痢・・・。しかも熱っぽいと言われて熱を計ってみると、38度。下痢だけじゃなくて熱まで出てきた。熱の薬をもらったんだけど、次にレントゲンのためベッドから起き上がったら、全部吐いちゃった。何時間も何にも飲んでないし食べてもいないのに、出るわ出るわ。面白いように液体だけ出てきてた。具合が悪いのにその量の多さに笑ってしまったくらい。この熱もなかなか下がらなくて、厄介だった。結局、症状は、胃の痛み、嘔吐、吐き気、熱、下痢。腸に来るインフルエンザの一種で、ウィルス性胃炎ですって言われた。レントゲンを撮ったら、陰が。これはウィルスのせいだと思うって言われた。処方箋を書くから、薬を服用して15日後にまたレントゲンを撮って陰がなくなったかどうか確認するよう、指示。病院を出たのが、夜7時。薬局は普通7時か7時半まで営業している。と言うことは早速薬を買わなければ・・・と思ったら、医師が書いた処方箋がない。紙に書いてはあるけど、これは処方箋ではない。指示された更生物質は医師の処方箋がないと絶対に買えないものだから、薬局に行くには絶対に通用する処方箋が必要。病院を出るとき救急科の先生にそのことを訊ねると、保険局に登録している私の主治医に書いてもらうか、もしくは8時まで待てるようなら、緊急のときに家まで訪問診察しに来てくれるグアルディア・メディカの科が病院内にあるから、そこで書いてもらうことも出来るって。8時までなんて待っていられない。薬なしで家に帰って寝ることに。具合が悪いとき、小さい子供がいると大変。ましてやこのウィルスは空気感染するという話だったから、子供は義母に見てもらうことにした。夜、仕事の後に家に来てもらって、そのまま泊り込みでお願い。翌日は、私の主治医、午前中に開いていた。早速義母に処方箋を書いてもらって来るようお願い。帰りに街の薬局で薬を買ってきてもらおうかと思ったら、閉まっていた・・・。唯一近くの薬局が。もう一軒は5kmくらい先にある。車も免許もない義母が行けるはずもなく、夫に仕事帰りに買ってきてもらうことに。結局私が薬を飲んだのはこの日の夜。その間、胃が痛くて痛くて・・・。具合が悪い人間にすぐに薬を与えないこういうまどろっこしいイタリアのシステム、どうかしている。これだからイタリアは、と思うことって多々あるけど、こういう時は特に強く痛感。夕方薬を持って帰ってきた夫、おかしなことに、いつもより早く帰ってきた。どうしてかな、とベッドの中で思っていたら、「胃が痛い、吐く」と夫が言っているのが聞こえてきた。これは仕事を早退してきたわけだ。夫よ、ウィルスが移ってしまったか・・・。私のように救急科に行くよう言うと、行きたくない、って。夫の症状は、胃痛、腹痛、嘔吐、吐き気、熱。私のように下痢はなく、私のように7回吐くこともなく2回で済んだ。ちょっと軽めだから救急科には行きたくないって。代わりにグアルディア・メディカに指示を仰ぐ。彼らは訪問診断はほとんどしてくれなくて、なるべく電話対応で薬を指示して終わりにしたがると分かっているから、どうすればいいのかだけ訊ねて。夫の症状を告げると、「それは今流行っている腸に来るウィルス性のものですね」。私のが移ったんだもんね。ここで心配なのが、子供。念のためグアルディア・メディカに訊ねると、子供にも移る可能性、大だとか。そういうわけで、私、具合まだ良くないし、夫、具合悪いし、子供を見るなんてとってもできないし、移ると困るので、義母の家に子供も連れて帰ってもらった。翌朝、夫の症状はあんまり回復していなく、夫は仕事を休む。私はもう結構回復してきていたけど、やっぱり食べられなくて(食べていると吐き気がして来る)、体力全然なし。義母に電話をしてみたら、子供、朝突然吐いたって。移っちゃったかな・・・。でも、元気に遊んでいるから心配ないって。翌日帰ってきた子供。早速、下痢。でも、熱はなかったし、様子見。3日後の今もまだ便はゆるい。たまに、お腹が痛そうな感じがあるけど、それ以外は良く寝て良く遊んでいるから心配はないかな。今日から夫は仕事復帰。ようやく普通の日々が戻ってきた。子供はいまだに様子見だけど。早く良くなると良いなぁ。イタリアの皆さんもこのウィルスには充分お気をつけて! 私の場合は疲れが溜まっていたから余計に付け込まれたんじゃないかと思うんだけど・・・。
Apr 19, 2004
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体調を崩してしまったのでちょっとの間、日記、お休みします。何だか最近流行のウィルスに感染してしまったみたいで、胃が痛いし、吐きまくりだし、下痢がヒドイし、という状態です。一昨日の夜吐き出してからまともに食べていない・・・。っていうか食べられない。食べるとすぐに吐いちゃうから。これは痩せる良いチャンスかも(笑)。なんて言ってる場合じゃなくて、ホント、苦しいですぅ。回復したらまた書きますね。
Apr 14, 2004
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今日も良いお天気。風がないから外で子供を遊ばせることが出来る。この時期、野原で屈んで何かを摘んでいる人を見掛けることが多い。初めて私がイタリアで迎えた春、あの人たちは一体何を摘んでいるのかなぁ、と疑問に思った。ふと、長野の祖母がイナゴを取りに行っていたのを思い出した。作ってくれたっけなぁ、イナゴの佃煮。父が小学校へ行っていた頃、学校では勉強の時間を一時間割いて、生徒・教師皆でイナゴを取ったとか。給食のおばちゃんが、それで佃煮を作ってくれる。さすが長野だよなぁ、と思ってしまう。しかも父の実家は山の中。冬は山の麓の学校までスキーで行ったって言うくらい(帰りはさぞかし大変だっただろう)。イナゴの佃煮って日本全国で食べられているものじゃないよね。しかも、学校給食で出てきちゃう辺りが長野。今はもうそんなこともないのかな。私は祖母が長野に住んでいたから、イナゴの佃煮を初めて食べたのがいつだか覚えていない。気が付いたときには、もう、そのグロテスクなものを普通に食べていた。でもさ、思えばあれはグロテスクだよね。イナゴの姿そのままの形で佃煮になってるんだもん。実際に、イタリアに来て、イナゴの佃煮は美味しいと平気な顔を言うと、「ゲテモノだ」って言われる。いや、あんたたちだってカタツムリを煮たのを食べてるじゃないか、平気な顔して。しかもしかも、ウサギまで食べてるじゃん。ああ、肉屋で売られているウサギ・・・、まるでネコに見えて心苦しい。うちのネコが寝そべって寝ている姿にそっくりなんだ・・・。イタリア人はそういうのを平気な顔して買っていくんだ。どういう神経しているんだか。と、言うと、「日本人はイナゴを食べるくせに、鯨を食べるくせに」と文句が飛んで来るのが普通。何よう、カタツムリやカエルまで食べるくせに、と、言いはじめると終わらないのでやめておこう。ちなみにイタリア人の農家、ウサギを家で飼っている場合が多い。肥やして食べようって魂胆。信じられない・・・。ウサギってペットだよ、私にとっては。義兄イーゴルが前住んでいた家の裏にはウサギ小屋があって、時々ウサギがイーゴルの庭に出てきてはイーゴルのネコと遊んでいた。何とも微笑ましい光景。だけど、あれ、実は食用ウサギ。今ごろあのウサギたちどうしているんだろう・・・。考えると切なくなって来る。ウサギと言えば、家の辺には野生のウサギが結構沢山いる。イタチとか、針ねずみも沢山。おかげで夜道を車で走っていると、挽きそうになって恐い。この間も間一髪だった。どうして彼らはよりにもよって車が通るときに飛び出して来るのか??さて、野原で摘んでいるもの、なんだけど、もちろんイナゴじゃない。ウサギでもない。私的にはイナゴとかヨモギとかが頭に浮かんだんだけど、いや、そんなはずはない。タンポポを摘んでいるのが主。タンポポの葉っぱを摘んで、サラダにして食べる。ちょっと苦いから、私は茹で卵とマヨネーズを和えて食べるんだけど、これがなかなかイケる。タンポポの他にも、いろいろな食べられる野草があって、詳しい人は摘んで行くんだけど、私は詳しくないから、摘むのはタンポポのみ。タンポポの根は削って干してお茶にして。胃に良いんだ、これ。この間山に行ったとき、夫がひとりで家の前で仕事をしている間、私は子供とお散歩。その山に住んでいる今年多分もう94歳になるエルネスタおばあちゃんが、野原で何かを摘み終わったのを見かけ、挨拶ついでに何を摘んでいたのか訊ねると、「ジラソーレ」って。ジラソーレ? って、ヒマワリのことだよ。ヒマワリにはまだ時期が早いだろうに。籠の中を見ると、タンポポ。なるほど、この辺ではタンポポのことをヒマワリって呼んだりするんだ。それともエルネスタおばあちゃんがボケた?? まだ元気そうだけど。後で夫に確認すると、古い人たちはタンポポのことをヒマワリって呼ぶんだって。タンポポがヒマワリねぇ。確かに上の方、太陽の方を向いて咲いてるな。
Apr 8, 2004
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ステファノのバンドのサイトを見たら、ライヴをやるというニュースがあった。日付は4月9日。金曜日だし、行けそうだなと思って、ライヴをやる場所の住所と時間を訊ねるメールを出した。早速返ってきた彼からのメール。場所はVia Nizza,37、21時半から開始、彼らのバンドの前に違うバンドが演奏するんだということが書いてあった。Via Nizza!!?? Via Nizzaって、あのVia Nizza!? 危ない区域じゃん。日中でも危ないそんな区域に夜行くのは、どうなんだろう?夫にVia Nizzaだって、と知らせると、「Via Nizzaでも、位置によってはそれほど危なくもない」とのこと。番号は37だって、と告げると、「う、それは、駅の近く・・・正しく怪しい区域じゃんか」。車、一体どこに停めればいいんだろう? 下手に停めると、簡単に盗まれる。夫曰く、プロは爪楊枝で車の鍵を開けちゃうって。いや、本当に爪楊枝を使うわけじゃないんだけど、そのくらい簡単に車を盗むってこと。車を遠くに停めたら、今度はそんな怪しい区域を歩かなきゃならない・・・。それもそれで危ない。そんな時間に。Via Nizzaって、昼間に通っても、いかにもドラッグ中毒者や、あとはモロッコ人など外国人が多い。モロッコ人とかアルバニア人って、犯罪を犯す人が多い。その上、その地域にわざわざいるとなると、何だか信用ならない。いや、別にすべてのモロッコ人やアルバニア人が犯罪を犯すわけじゃないんだけど、彼らの犯罪をあまりに多く耳にするため、普通の人はどうも警戒態勢に入ってしまう。きちんと生きているモロッコ人やアルバニア人の手前、これって公正じゃないけど、世間てそんなもの。アルバニア人と言えば、この間の日曜日、マニョーラ(アルバニア人)の家へ遊びに行ったとき、彼女の従姉イダもいた。彼女とは、マニョーラが出産したときに病院で会ったことがある。この日はアルバニア人二人が揃ったということで、話題がどうもアルバニアの話になっていってしまった。マニョーラとイダって似てないんだ。従姉妹なんだけど。そこから話がアルバニアの話に。両方とも金髪だけど、両方とも見事に染めていて、イダは黒に近いダークヘア、マニョーラは明るめの茶色。顔立ちや目の色や肌の色も、彼女たちは違う。マニョーラは色素が薄くて、イダは濃い。ということから、小さいアルバニアだけど、マニョーラは北部、イダは南部の人間なんじゃないかということが予想できる。実際に、マニョーラはコソボ近く、イダはギリシャに近い方の出身。同じアルバニア人なんだけど、イタリア語を話すときの発音まで違う。イダのイタリア語には英語っぽい訛りがある。特にR。マニョーラはもう十何年も祖国を後にしているけど、イダは結構最近まで住んでいたみたい。イダの話によると、アルバニアは貧乏貧乏って言われるけど、国民は皆ちゃんと食べているからルーマニア人よりも良い暮らしをしているって。彼女がルーマニアに行ったときは、お金がなくて食べるものもなくて親や兄弟のお金を盗んだりしている人がいたって。この話は聞いたことがある。ルーマニア人、食べられないという話は聞いたことがないけど、肉親のお金を盗む癖があるとういのは聞いたことがある。それも、一度や二度じゃない。4人ほど、ルーマニア人と話したことのあるんだけど、誰も彼も、肉親がお金を盗んだ、もしくはその人が肉親のお金を盗んだって言っていた。・・・じゃあ、アルバニア人ってイタリアに何しに来るんだろう? と思ってしまう。本国で食べられるんだったらそれで良いじゃん。イダ曰く、「アルバニアで食べられなかった人たちは多くが見切りをつけて外に出てしまった。だから、本国はそれほど悪くない生活」。そうかな? じゃあ、今もなお、ゴムボートで遥かアルバニアからイタリアに密入国しようとしている人がこうも沢山いるわけ?まあ、どちらにせよ、アルバニアは昔ほどは生活は悪くないみたい。それにしても、本国で食べられなかった人たちが近くのイタリアに揃って来てしまったというのはそんなに良いことじゃない。おかげでイタリアでのアルバニア人の犯罪のニュースが絶えない。よって、イタリア人はアルバニア人に良い印象を持っていない。マニョーラがアルバニア人というだけで人々から辛い目に遭わされているという話は書いたことがあるけど、イダもやっぱり同じだって。話が逸れてしまった。ステファノに、行けるかどうか分からないけど行きたい、ってメールを流すと、数日後に、「金曜日のライヴだけど、入場料1ユーロだって主催側から連絡が来た」という返事。1ユーロ!? 入場料が!?当初ワンドリンク込みで6.5ユーロだったところが、入場料1ユーロで、ドリンクは別料金になったんだって。1ユーロって誰が儲かるわけ? それで・・・。どうしてかきかないでくれって、ステファノ。彼もどういうことか分からないって。・・・うーん、バンド活動だけで食べていけない中途半端なバンドっていうのは大変なんだねぇ。彼はまだ大学生だけど、将来はバンド活動に影響がないような職を探さないとならないんでしょう?私の義兄イーゴルもかつてセリエCの(1だか2だか知らないけど)サッカーのチームに所属していたんだって。ただし、サッカーだけではほとんど稼げなくて他にパートをしないとならなかったし、どちらの仕事でも労働手帳ももらえないので年金も納められず、このままでは将来年金をもらえないという心配があったから、サッカー辞めたんだって。かつてJUVEに所属していたトリチェッリ、セリエCでプレイして家具屋でバイトしていた26歳のときにJUVEに見つけられて一躍セリエAデビュー。確かその年、JUVEはスクデットを取った。家具屋でバイトしていた選手が一躍スクデットだなんて凄い。人生って分からないね。そうかと思えば、バンド活動をしている私のアメリカ人の友人ニールは、バンド活動に響かないようにもうずっと、10年以上もプールの監視員の仕事をしているよ。空き時間にコツコツとバンド活動して。プロモでどこかに行かなきゃならないときは監視員の仕事休んで。彼は夢追いのこの不安定な生活が原因で、前の彼女と別れた。今の彼女とはもう4年くらい一緒にいるけど、うまく行っているみたい。夢を追いかけるのは素晴らしいことだけど、いろいろ大変だよね。夫なんかは、夢を追うよりもきちんとした安定な生活をしたい、夢を追ってみたい気持ちがないことはないけどって。金曜日の1ユーロのライヴ、結局行けないや。いや、Via Nizzaのせいじゃなくて。ベルガモに行かないとならないから。ごめんね、ステファノ。うう、観たかったなぁ、久々に。
Apr 7, 2004
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日曜日、出かける前にスーパーでちょっと買い物をしようと、車で中心街を通り過ぎた。中心街にはイタリアの国旗が沢山下がっている。4月4日・・・今日は何の日? と考えても分からなくて、夫に訊ねる。「今日は、ドイツ人がこの町の人間44人を殺した日だろう?」あ、そういえば、この間ポストに入っていた町の広報に書いてあったっけ。何か、祭典をするらしい。中心街を過ぎた辺りに警察が沢山。ここが殺された場所。ここから行列が、中心街の教会まで行く。私の住む町には、第二次世界大戦中、パルチザンが沢山いた。パルチザンは、第二次世界大戦中、イタリアがドイツと組んだことに反発していたイタリア人たち。この辺一体にはパルチザンがそれは沢山いた。山間に隠れて、活動していた。この辺にはあらゆるところに記念碑がある。小道を沿って山に入ると、突然、たいそうな記念碑が立っていたりする。見ると、「何年何月何日、誰誰、ここに没」と書いてある。年を見ればその人がパルチザンだったというのは一目瞭然。彼らは町にやって来るドイツ人にこういう山の中で奇襲をかけていた。この町の44人が、ドイツ人にパルチザンであるということがバレて、ドイツ人は見せしめに全員を殺した。中には女性もいれば、17歳の少年もいた。イタリアをドイツの束縛から逃れさせようと努力したパルチザンは、ここでは英雄。道行く人を見ると、誰も彼もが手にオリーブの枝を持っている。死者に捧げるために。オリーブは平和の象徴。平和を願って。もう二度と、こんな残酷なことは起こって欲しくない。残念ながら世界では今でも残酷なことが起こるけど・・・。繰り返しては行けない。オリーブの枝を持って道行く彼らを見て、もっとちゃんとこの町のパルチザンのストーリーを知りたいなと思った。先日広報と一緒にこの町のパルチザンのストーリーが書かれた小冊子も配布されてたっけ。暇なときにでも読んで勉強しよう。
Apr 6, 2004
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土曜日は夫、一日中仕事。12時で帰れる予定だったのに、違う部所の仕事を頼まれて、結局残ることに。6時まで働いた。夫ってばいつもこうなんだ。決して「嫌だ」と言えない彼のせいじゃないんだけど(ちゃんと嫌と言う)、夫以外にその手の仕事が出来る人がいなくて納期が迫っていると、どうしても嫌とは言えない。今回も、ルノーのクリオの新作(車ね)を各地のモーターショウで紹介するために、クリオの新作のガソリンのタンク60個を至急作らなきゃ行けないとお客さんから言われて、それを作る機械を、夫の会社で作ることになった。他の人がそれを担当してデザインを開始、作りはじめてみたんだけど、出来上がった金曜日、それが上手く動かない! 納期は月曜日で、フランスのルノー工場まで届けないとならないのに。そういうことで、土曜日、夫が駆り出された。自分の部所の仕事じゃないのに。デザインを観ると全然駄目。結局夫がデザインからやり直して、6時に無事制作まで終了。お客さんのところに届け、無事フランスに送った。夫、ご苦労様。そういうわけで、土曜日の午後は出かける予定だったのに、キャンセル。ご飯の支度の前、夫と一緒に子供をベランダで遊ばせていたら、とうとう本格的に独りでトコトコ歩くようになった。ベランダの手すりに掴まりながら歩いていたら自信が付いたみたいで、手放しでトコトコ、トコトコ、ベランダを行ったり来たり。嬉しかったみたいで、ゲラゲラ笑いながらの歩行。笑ってバランスを崩して転びやしないかと、ちょっと不安だったほど。笑うと酔っ払いみたいな千鳥足になりつつあって。夕食を食べた後、家の中、狭いリビングで歩かせる。本当は、9時からテレビで『Ulisse』というとっても楽しみにしていた番組を観たかったんだけど。この番組、歴史を取り上げたカルチャー番組で、何が起きたか、当時の人々はどんな考えを持ってどんな暮らしをしていたか、どういう技術を持っていたか、などをとっても分かりやすく説明してくれる。土曜日は私が好きなインカの話。これは観たい、と思っていたんだけど、子供が歩きたがっていたから、インカは半聞き流し。いや、それにしても面白いように歩く歩く。11ヶ月のころからひとりで数歩は歩いていたんだけど、14ヶ月を目前にしてようやくひとりで歩く自信がついた。本人も面白くて、歩き回る。2時間以上、ずっと歩いていた。その姿が、まるでペンギン・・・(笑)。しかも、この子ってば、片手に赤い歯ブラシをしっかり握っているから笑える。この赤い歯ブラシ、元々夫のもの。使い古して、新しいのに替えて捨てようと思って手に持っていたら、子供が欲しい、と手を伸ばしたのが、それを上げたきっかけ。以来(って、まだ4日くらいだけど)、まるで魔法のスティックのように振り回したり、それで差したり・・・。取ると怒る。触るだけでも怒る。寝るときもシッカリ握ってる。おかげで買い物のときも、お散歩のときも、歯ブラシをしっかり手に握っている。日本人顔な子供はかなり目立つので、いつも注目の的なんだけど、「歯ブラシ握ってどうしたの?」ってきかれることが多い。昨日は買い物に行ったとき、レジのお姉さんがじっとそれを観ていた。いや、盗んだものじゃないんです。ほら、良く見て下さい。使い古した歯ブラシだから。昨日の日曜日は山に行ったんだけど、夫が壁を作っている側で、子供、砂が入った箱を歯ブラシで引っ掻き回していた。相当楽しかったみたいで、1時間くらいずーっと引っ掻き回したり、砂を掴んで投げてみたり、土の上に落ちた砂を掴んで箱の中に戻してみたりしていた。うちの庭にも同じように砂を入れた箱を置こうかな。こうすれば、子供、ずっと熱中して遊んでてくれるから、私、好きなこと出来る。でも、子供って目を離すと何するか分からなくて危ないから、結局熱中して遊んでいてくれても、目は離せないんだよね。手間のかかる時期だけど、今しかこんなに構わせてくれない時期でもあるんだろうから、頑張ろう。
Apr 5, 2004
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先日テレビでイタリアでは薬が高いという話を聞いた。しかも、2002年にユーロが導入されてから、どんどん値段が上がっている。そういえばそうなんだ。私が妊娠中に飲んでいたビタミン剤、2003年になった途端、2ユーロくらい値上がりしていた。それまで10ユーロだったものが12ユーロに、って、凄い値上がり。日本的感覚にすると、2000円のものが2500円に値上がりした感じかな? 一気に500円も値上がりしたら驚くでしょう?テレビでは、他のEUの国で売られている同じ薬の値段の比較をしていた。観ていたら、どれもイタリアでの値段は他の国に比べてかなり高い。中にはフランスの倍以上の値段で売られている薬もある(しかも、メイド・イン・イタリーの薬)。薬だよ? 病気のときに必要な薬が他のEU諸国に比べてこんなに高いんだよ? これって公正じゃないよ。薬だけじゃなくて、一般的にイタリアのユーロ便乗値上げは、他のフランスやドイツよりもヒドイみたい。ドイツと言えば、ただいま妊娠中の友人マリア、彼女のお姉さんは結婚してドイツに住んでいるんだけど、お姉さん曰く、イタリアのオムツは高い。同じ商品がドイツよりもかなり高い値段で売られているんだそう。今度マリアのお兄さんがそのお姉さんのところに遊びに行くから、マリア、お兄さんにオムツをまとめ買いしてきてもらおうって思ってるって。スーパーとかに行くとある、コインを入れて動く子供の乗り物、ユーロ導入前は一回500リラだったのに、ユーロに変わった途端、一回50セントになったという話には驚いたけど(1ユーロ=1936.27リラなので、50セントはその半分)、それだけじゃない。ユーロ便乗値上げは至るところにある。しかも、年が変わるに連れてまた値上がりしたものが多い。そういえば、4年前に私が初めて郵便局に公共料金の振り込みをしに行ったとき、手数料が1.200リラだったんだけど、翌年にはそれが1.500リラになり、去年からはそれが1ユーロに(1936.27リラ)。これだけ見ても、かなりの値上げが見える。同じ商品がお値段据え置き、なんて書いてあるものもあるけど、よくよく見ると、中身の量が減っている。例えばカルフールの子供のお尻ふき、去年まで80枚入りだったパッケージが、今年は72枚入りになっている。全体的に価格が上がってきているけど、給料はほぼ据え置き。これってどういうことよ? おかげで家計が苦しい。値段だけ見ると、日本人感覚からしたらユーロで買うものは安いでしょうけど、現地で稼いで生活している人間にしたら、生活は苦しい。特にうちみたいに働き手は若僧な夫ひとり、しかも小さい子供持ちだとね。うちの場合は、夫、26歳という年齢にしたら稼いでいる方だからまだ良いけど、これが普通のイタリア人の26歳の月給だとしたら、到底、やっていけない。しかも、子供にはお金がかかる。子供のものをちょっと買うだけで、80ユーロとか、ポーンと出て行ってしまう。中学時代の友人に、「いいなぁー、katiaは。イタリアに住んでるんだったらブランドのものとか安く手に入るじゃん」って言われたけど、お金持ちの日本人のようには買えません。別に興味ないし。ブランドのお店になんて、庶民の私は入れない。この間ミラノのモンテナポレオーネ通りにちべったさんと行ったとき凄く場違いな感じがしたなぁ。だから、イタリアに住んでいるからといって別に良くも何ともないんだ、友よ。お金持ちだったら話は別だろうけど。私は薬買うのに、高い高い、と文句を言うような生活をしているんだから。ああ、薬を買うときに値段を言われてもビックリしないような生活をしたい・・・。錠剤2個に18ユーロと言われてビックリしないような生活・・・。
Apr 3, 2004
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最近の子供はよく人の真似をする。真似して自分も出来るのが楽しいみたい。前は真似するのにちょっと時間がかかったけど、最近はすっかり、反応が素早くなって、こちらが動作を変えると、素早く子供も動作を変える。今週子供が物凄くはまっていたのが、ストローのついたコップを自分で持って自分で飲むということ。今までもしてはいたんだけど、飲み終わった後コップを振り回して遊び出すから、私がさりげなく取り上げていた。コップにはちゃんと蓋もついているんだけど、吸収力調節の空気穴から水が漏れるので、放っておくと水が辺りに飛び散る。ストローに蓋もついているんだけど、子供、ストローの蓋、自分で開けちゃう。被害覚悟で、今週は子供に飲みたいだけ飲ませることに。子供、コップを振り回すものだから、水が飛び散る飛び散る。中身が水で良かったよ。床がタイルで良かったよ。拭くだけで済むから。コップの水をストローで吸えば自分で水が飲めるのが楽しいらしくて、どんどん吸う。最初のうちはちゃんと飲んでくれるから良い。本当に喉が渇いてたから。喉の渇きが潤うと、もう飲まない。何をするかというと、水を吸っては、口から全部でろーっと出してしまう、嬉しそうに。で、また水を吸って、でろーって・・・。いちいち嬉しそう。おかげでよだれかけは水浸し。すぐに変えるはめに。自分で飲めるっていうのが嬉しいんだね。でも、飲んでないじゃん・・・。吸ってるだけだよ・・・。そうか、自分で吸うのが楽しいのか。吸った真似だけして喜んでいることもあるし。私が子供のストローを吸う真似をすると、躍起になって自分も吸い出す。大人と同じことしてるのが嬉しいんだね。でもね、毎回パパにビールをねだるのはやめてね。「うーうー」って一生懸命ビールの瓶に手を伸ばす。ビールはキレイな色をしてるから、大好きみたい。かなり小さい頃からこうだったんだ。ビールを見ると目の色変わるの。夫は飲み終わったビールの瓶の口をなめさせたりして楽しんでいる。子供、好きなんだ、これが。そうして、「もっともっと」とでも言いたいように、「ううー!」って・・・。おいおい、君にはまだ早い。今度子供のために、アルコールの入っていないビールのような飲み物(名前忘れた)を買ってみよう。今週の真似で笑えたのが、「おいしい」。人差し指だけを立てて、その人差し指をほっぺたに当ててグリグリ。おいしい、の仕種。そのグリグリが、先週は完璧に出来ていたのに、今週は子供、人差し指を穴に突っ込んでグリグリに変わってしまった。その穴とは、大抵が耳の穴・・・。たまに口に入れてグリグリしたり(これはまだ良い)、鼻の穴に入れてグリグリ。ただし、鼻の穴は日本人らしく小さいので(夫もあんまり鼻高くないけど)、あんまりお気に入りじゃない。お気に入りはやっぱり耳の穴。それがね、グリグリしているから、耳をほじってるみたいで嫌なの・・・。そこじゃなくて、ほっぺた、と教えると、最初はほっぺたかこめかみをグリグリなんだけど、そのうち指を移動して行って、耳の穴をホジホジ・・・。これ、何とかやめてもらいたい・・・。でも、ニコニコして嬉しそうに耳をホジホジしている子供を見ていると、どうも笑えてしょうがない。そういえば、「Ciao ciao(ばいばい)」も、最初はそれらしく手を広げて横に振ってたけど、最近すっかり上下に手を振ってるな。・・・何かが違う。でも逆に、子供にとってはこういう自分モードが好きなのかな??
Apr 2, 2004
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昨日主治医のところから帰ってきた後、お昼に夫に会ったとき、主治医のところはこんな感じで混んでいた、と告げたら、「それはヒドイ」と言われてしまった。考えてみるとそうなんだ。前にこの主治医のところに初めて夫と一緒に行ったとき(夫の用で)、午後5時から7時までという診療時間のところ、私たちは6時に到着した。そのとき、すでにたくさんの人が待合室で待っていて、「もう番号札ないよ」と言われたので、最後に待っていた人は誰かをきいて、大人しく待っていた。待つこと2時間、ようやく主治医と話が出来たのは8時。そこの診療所は、子供の小児科の主治医も兼用していて、大きな待合室が一つと、診療室が2つある。子供のために初めて行ったときは、ちょうど待合室に夫の小学校のときの同級生がいて、ここは番号を取って待つ、番号さえあれば一旦家に帰ることもできるというシステムだよと教えてくれた。2回目以降は、子供が小さいから予約をして診てもらうようにしているけど、一度、あせもがたくさんできてしまって急遽検診してもらいに行ったときは、また番号を取って待った。熱がある子供のみ、番号札を取らなくてもそのまま優先して検診してもらえるそう。で、昨日はたくさんの人が待合室で待っている中、私は番号札を取りに行った。18番。最後のナンバー。でも、何かおかしい。待合室で待っている人たち、どう見ても17人以上いる。側にいたおじいさんに、番号札を取らなきゃいけないんですよね? と訊ねると、「検診かい?」と問われた。そうだと答えると、じゃあ、「番号札を持って待っていなさい」。大人しく待っていると、次から次から来る人たち、「リクエストの最後の人は誰ですか?」って訊ねている。そのうち、側から、「まだ今日は検診始っていないのよ。もう10時過ぎだっていうのに」という話が聞こえてきた。検診が始っていないってどういうこと? どんどん人が診療室に入って行ってるのはどういうこと?「まだリクエストの人何人いるの?」という声が聞こえてきて、何かが違うと確信。前の主治医のところでは、来た人順に検診を受けていたけど(リクエストだけの人も含む)、ここはどうも方針が違うみたい。リクエストの人だけ先に通してしまって(リクエストを書くだけで短く済むから、そういう人たちを長く待たせないためだろう)、それから検診が始るみたい。そこで始めて、私もリクエストでーす、と手を挙げてみた。初めて来るのでどういうシステムか分からないんですけど、と言うと、私が思った通りのことだと近くにいたおばさんが教えてくれた。で、一体私は誰の次? 「さあねぇ。あなた、いつ来たの?」「私の後じゃない?」「いや、あなたよりも前からいたわよ」「ということは私の後?」などと残りのリクエストを待っている人たち同士で話し合ってくれ、私の順番が分かった。私の順番、多分、30番目くらいだったと思う。私の後ろにまだ何人かリクエストの人がいて、それが終わってようやく番号札1番からの検診が始るということ。そんな話をしたら、夫が「それはヒドイ」って。そうなんだ。ヒドイよ。そんなに待たされるってどうかしている。前の主治医は、最高でも前に6・7人待っている程度で、診療所が開く時間ぴったりに行くと、そんなに待たないで済んだ。30分くらいかな?夫、「主治医のところに行くようがないことを祈ろう」って。そうだよね。こんなに混んでいたんじゃ、行くのヤダよ。待たされる時間長すぎるもん。番号札を取っておけば待たずに済むけど、その番号札取るにも、診療所が開く時間よりかなり前から並んでないと行けないってことでしょう? 結局待つんだ。主治医は悪くないけど、毎回こんなに待たされるのは嫌だなぁ。主治医変えたい・・・。
Apr 1, 2004
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