シノコの勝手気ままワールド

【流産1】



【一度目の流産】


私の初めての妊娠は

結婚して半年が過ぎた頃でした。

そろそろ子供が欲しいなぁ~っと

思っていたタイミングの妊娠だったので、

嬉しかったのと同時に、母になることに

少々戸惑ったのを覚えています。



生理が遅れ、検査薬で陽性反応。

そして、初めていく産婦人科。

何もかもが初めてで、ドキドキでした。

最初の診察で胎嚢が確認され、

次の診察は二週間後と言われました。

次は赤ちゃんの心拍が確認できるからと言われ

次の診察が楽しみでした。




胎嚢が確認された事もあり、

この先は何もかもが順調に行くんだと

そう信じて疑いませんでした。

会社の仲間、お互いの両親や友人にも

妊娠報告をし、幸せな気分を味わっていました。



そして、やってきた次の健診。

なんの疑いもなくわが子の成長を信じていた私。

先生から言われた言葉をすぐには受け止める事が

出来ませんでした。



「胎芽が見えない、ダメかもしれません」



耳を疑いました。

目の前が真っ暗になりました。

先生は私の気持ちを察してか、

やさしくこういってくれました。



「お母さんのせいじゃないよ、自分を責めないで。」



そんな優しい言葉も耳に入らず

空っぽの胎嚢が写ったエコー写真を見つめ

ただただ泣くしかできませんでした。



看護師さんがティッシュを差し出してくれて

鼻をかみ、涙を拭いて、ようやく落ち着きました。

診察室に主人も呼び、二人で説明を聞きました。




流産は10人中3人に起こること。

初期の流産はどうしようもないこと。





自分のせいではないと言われても、

やっぱり納得できなくて、

悲しくて悲しくて辛くて、

待合室に戻っても涙が止まりませんでした。



そして、三週間、経過を見たのち、

胎嚢の発育が確認できず、

子宮内除去手術を受けました。




【次へ】
【TOPへ】







© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: