火消しのヒント(2)


ちょっと難しそうですが大切な話なので、まあ読んでやって下さい。

何か物が燃えるためには、3つの条件があります。
1つは「燃えるもの」。木や紙、油、火がつくと燃えるガスなどがそうです。
2つめは「酸素」です。ものが燃えるためには燃えるのを助ける酸素が必要です。
3つめは「熱」です。普段燃えるものと酸素があるだけでは火は起こらないし、燃えたりしませんよね。
酸素の中で、燃えるものがあって、燃えるものに反応させて火がつくくらいの「熱」が必要になってくるわけです。

これら「燃えるもの」「酸素」「熱」のものが燃える3つの条件のことを「燃焼の三要素」といって、この組み合わせがあってはじめてものは燃え、または燃え続けるのです。
ということは、逆の言い方をするとこの3要素のうちの一つがかけたら火は燃え続けることが出来ないというわけです。
よって「燃えることの中身」を知るということで、火を消す方法を同時に知ることになるわけです。
もう少しだけ「燃焼の三要素」について詳しく見てみたいと思います。

①燃えるもの~燃えるものは「物質」ですから、「気体・液体・固体」の状態で存在するのです。(理科で習った方もいらっしゃるでしょ?思い出しました?)
気体の状態ではその気体が燃えるくらいの濃度(濃さ)があって、それが空気と混ざることで燃えやすくなります。
液体の状態では、そのものが燃えるのではなくて、その液体がその物質自体の性質や熱の影響などで、ガス(気化するとも言う)となった後に燃えやすくなります。
例えばガソリンとかはそうです。
ガソリンスタンドに行くとガソリンのにおいがするでしょう?
私はどうも好きになれませんが、あれはガソリンが空気に触れてガスになって漂っているからです。

②酸素~空気中の21パーセントの割合で入っている成分です。
空気の中で一番多くの割合を占めるのは窒素ですが、この窒素はものが燃えることには直接関与しません。ものが燃えるのに関わるのは酸素です。
しかし空気中の割合が16パーセント以下になると炎も消えてしまいます。

③熱~熱はものが燃えるのに最も必要な要素です。
先ほども書いたとおり「燃えるもの」と「酸素」があるだけでは、火は起こりません。考えてみたら当たり前です。
燃えるものと酸素で火が付くとなると、地球上のあちこちで自然発火して、至る所火事ばかりになってしまいます。
ものが燃え始めるのもものが燃え続けるのも「熱」が必要です。
火が付く温度には二つの言い方があります。「発火点」と「引火点」の二つです。
「発火点」とは「ここまであたためると、火を近づけなくても火が付いてしまう温度」のことをいい、「引火点」とは「そのままの温度で火を近づけると火が付いてしまう」温度のことをいいます。

例えば天ぷら油だと発火点は446度です。引火点は163度です。
ですから天ぷらを揚げているときとかに、天ぷら鍋から目を離したすきに、天ぷら油が446度まで熱せられて鍋から炎が上がるということになるわけです。

もっとおもしろいというより怖いのは「ガソリン」です。
ガソリンの引火点はなんと『マイナス43度』です。
ということは、もしもガソリンの近くで火を使うと、簡単に火が付いてしまうことになります。
だからガソリンスタンドに行くと給油する場所では赤の看板で「火気厳禁」とか、黄色の看板で「給油中エンジン停止」とか書いてあるわけです。
日本中のどこに行っても、マイナス43度以下になるところはないので、日本中どこでもガソリンには要注意ということなのです。

ものが燃えることについて、だいたいわかっていただけましたでしょうか。
最初で書いたとおり、ものが燃えるのには三つの条件が必要で、そのうちの一つを除いてしまうと、ものは燃えることも燃え続けることも出来なくなります。
そのことは、火の消し方にとても関係してくるということです。

結構な字数になりましたので、続きは次ページへ持ち越しです。

次回は「燃えることと火を消す方法・後編」ということでお届けしましょう。



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