倒れている人を見つけたら


 人が倒れているという状況ってやっぱり「これはただ事じゃない」と感じずにはいられません。

 さて「倒れた人を見かけた場合」あなたならどうしますか?わき目も振らずに一目散にかけ寄る。『ブブ~ッ』おしい~っ!少し違います。
 答えは同じかけ寄るにしても「まわりの状況を見ながら」かけ寄るのが正解です。
「なんでだろう?」それは倒れている人のいる場所が、もしかして危ない場所かもしれないからです。危ない場所は例えばこんな場所です。

 ※車の行き来が激しい道路、あるいはスピードが出ている高速道路
 ※上から物や岩などが落ちてきそうなところ
 ※火事でまわりが火の海たっだりするところ
 ※夜に起こった事故(暗くてよく見えない)
 ※感電事故(電気を切る、または電源から離さないと救助も危険)
 ※くずれた建物のそば(再びくずれる恐れありのため。)
 ※土砂崩れの現場(またくずれる恐れあり。ほぼ上記と同じ)
 ※有毒ガスが充満した室内
 ※暑さ寒さのひどいところ
 ※雨や風が強い、あるいは雪の中

 倒れている人を助けるのは、もちろん大切なことですが、助けるあなた自身の安全も大切なことです。二重事故(二次災害)を防ぐことも大事です。
 もし周囲の状況が悪いとき、倒れている人や救助者であるあなた自身の安全を確保して、しかも十分な応急手当をするために、安全なところまで移動させることも考えなければいけません。

 ここで蛇足ですが、もしあなたが女性で、倒れている人が見知らぬ男性だったら『不用心に近づかない』ほうがいい場合もあります。
 今の世の中何かと物騒な時代です。あなたは善意のつもりでも、倒れている人は「女性の敵」かも知れないわけです。
 もしこういった状況に出くわした場合は、周囲の人・近くの家の人に応援を頼み、ついてきてもらって下さい。いずれにしても後で倒れている人を観察した結果、意識がなければ119番通報をしたり、手当を手伝ってもらうために他の人にいろいろお願いすることになるので、救助者が女性の場合は「他の人にも手伝ってもらうように」して下さい。

 次回は、手当をするのに大切な事「倒れている人の観察」についてです。


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