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そういえば、うちの両親、ラスベガスにも連れていきました。
(すごい親孝行なところをアピール・・・)
老夫婦のことご存知でない方は、 こちら
から。
さて、うちの父を飛行機の旅に連れて歩く時、
とても 困ること
があります。
おトイレが近い
ことと(がぶ飲みすな~)、
ギフトショップ
に目がないことも(もうほっとくで~)
団体行動の敵
ですが、
それより数倍困るのが、 父のポケット
です。
荷物を持つのが嫌いな父は、
何でもかんでも
ポケットに入れて持ち歩きます。
父はポケットのついてない洋服は絶対 買いません 。
しかもポケットの数が 多ければ多いほど
「好し」なんです。
ありとあらゆる物がポケットに入っています。
こんな物なんでいるん? と思うものが入っています。
ハンカチ、ちり紙はもちろん入っています。
半日
飛行機に乗るだけなのに、 小型爪切り
が入っています。
(足の爪切るんとちゃうやろなぁ~)
碁の対戦表 も入っています。(誰と対戦するんや?)
アメリカでの金額単位に慣れない父は、
財布が はちきれん
ばかりに 小銭
がはいっています。
(武器になりそうです。)
昨夜行った中華料理屋の
フォーチュンクッキー
もはいっています。
(クッキーだと知らんかっただけ)
で、どうしてこれが困るかと言うと、
飛行場の セキュリティーチェック
です。
ポケットの中身を 全部
出さなければならない父は、
金属探知機
をクリアーするのに、 20分
は軽く掛かります。
その間私たち3人は探知機の向こう側で、イライラ待ちします。
搭乗時間が迫っている時 など
ほって行こうか
と思います。
父のポケットには
以前何度も 痛い目
にあっているので、
今回は出発の前日に
父のポケットを 抜き打ち検査
しました。
すると
出てくる、出てくる・・・・
こうして 事前検査
をしたにもかかわらず、
容疑者
は出発直前にまた
ポケットいっぱいに 「ブツ」
を隠し持ちました。
私たち3人が金属探知機を難なく通り、後ろを振り返ってみると、
案の定、父は引っかかっております。
しかも イカツイ無愛想な黒人のおばさん
に捕まってます。
ポケットを指差して 中身を出せ
とジェスチャーなさいます。
父はズボンのポケットの中身を出して探知機をくぐります。
「ビー!」
黒人のおばさん、怖い顔で
今度はジャンパーのポケットを指差します。
ジャンパーのポケットを空にして、探知機をくぐります。
「ビー!」
こんなことを数回繰り返したもんですから、
おばさんもあきれ返ったのでしょう、
イカツかった
顔が緩んで、 みんなに聞こえる
大声
で、
「What are you? Houdini?」
(あんた、何者や?マジシャンか?)
Houdini = 1890年代に有名になったハンガリー生まれのマジシャン。
隣にいたおじさんも、
「Go ahead, pull your rabbit out too!」
(ほれ、ウサギも出しなはれ!)と 大笑い
。
自分が笑われているとも気がつかず、
まだ ビービー
探知機を鳴らす父。
それにしても、ちょっとおかしい・・・・
ポケット
も全部出したし、 ベルト
もはずしたし、 靴
も脱いでるのに、 まだ鳴る
。
黒人のおばさんも、
もうそろそろ他のお客さんも通してあげなければ、
と思ったのでしょう。
最後の手段
バトン
を取り出しました。
バトンで体中をなでられると、
父の胸の辺で 「ピーパラピー」
と鳴ります。
「ん?」 と皆思います。
「あ~、これかぁ~・・・」 と
ニタニタ顔 で、父がカッターシャツの胸ポケットから取り出した物は
金属製の櫛 でした。
ちょっと待ったァ~!!!
5本しかない毛に
櫛はいらんやろ~!!!
櫛は!!!