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あれから数日が過ぎ、 せっかくのお誘い
断ったのを
流石の私もちょっと 後悔
し出しました。
日本でいう結婚適齢期など、
とっくの昔
に別れを告げていましたから、
全くあせらない、というと うそ
になります。
かといって、古い人間ですから、
自分からお誘いするのには、ちょっと抵抗を感じるんです。
難儀やな~・・・
私は美智子さんに相談してみました。
私と美智子さんは何でも話せる仲でしたし、
美智子さんは心の底から、
年増の友人の将来を心配してくれてはりました。
美: 「OOさん、 テレビ に お嫁 にもろてもらうんですかっー?」 と叱られました。
私: 「そ、そやけど、2時間の特番で・・・」
美 「また、 コマーシャル ちゃうから、とかいうて、 居留守 つこたんでしょー?」
私: 「ぐ・・・・」
美っちゃん、流石によくご存知・・・
で、美っちゃんが 自分にまかしときなはれ
、
とおっしゃってくださるので、
私はアパートに帰って テレビ
を見ました。
(反省の色無し)
それから数日後、美っちゃんから連絡がありました。
どういう手はずを取って下さったのかは知りませんが、
美っちゃんと2人で行くことになっていたミュージカルに、
ストーカーとその友人も誘ってくれたらしい。
美っちゃんほんとに良いお友達です。
デートに挑むに当って、アドバイスもくださいました。
美: 「OOさん、これがチャンスですよ!まずは 怖い顔をしない !」
(ふむ、ふむ、メモ、メモ)
美: 「その次は、 トゲ のある話し方はしない!」
(ふむ、ふむ、メモ、メモ)
美: 「もうちょっと ヘニョヘニョ ってしてください!」
私: 「?・・・・・」
美: 「それは グニョグニョ です。」
私: 「こ、こんなん?」
美: 「それは ヘラヘラ です。」
私: 「こ、こう?」
美:
「もういいです。最後のは 忘れてください
。
(--;)」
私: 「な~んや、簡単、簡単、 朝飯前 やん。 ニコニコ 笑って、 歯に衣 かぶせたようなお世辞、 連発 しといたらええねんやろ?」
美: 「だ、だから、それが トゲトゲしい って・・・もういいです。聞かへんかったことにしといてください。」
全然 把握できてません。
私: 「ところで、美っちゃん、ストーカーのお名前は何?」
美: 「さぁ・・・・・・・」
私: 「ん?美っちゃん お名前 知らんの?」
美: 「知らんわ・・・・・・たぶん 『OOXX雄さん』 やったような・・・・・・」
で、今になってこそ笑えますが、
美智子さんがこの時言った名前は、
例えば日本語に訳すと、
「絞屋牛雄さん」
とか、
「米屋刈男くん」
とか、もっとひどいところで
「水物助平さん」
に類似したもので、
とても口には出せるような名前ではなく、
それから 1ヶ月以上
もの間、「名前無男くん」は
私たち二人から 「You」
という代名詞で呼ばれるのでした。
ブレちゃんの苦労は絶えません・・・・・
(つづく)