PR
キーワードサーチ
カレンダー
フリーページ
ちょうど 「会員制デート」
3回目の更新
のお知らせ書が届いた頃(うそ)、
ブレちゃんの就職が決まりました。
夢にまで見た 一流航空会社
です。
欲のない
ブレちゃんは、今考えると、
破格な
額のお給料を鵜呑み的に受け入れました。
たぶん清掃員のおじさんより、100ドル多かっただけ。
でもやっぱりうれしくて、足は地につかづ、
引越しの心配
をします。
「ハンガー、ハンガーがいるで、ハンガー」
と
何に取り付かれたのか、
明けても暮れても 「ハンガー」
の心配ばっかりしています。(アホ)
私はというと、コレも何かの 運
でしょうか、ほぼ同時に、
実家から私の旅行保険が切れる、という連絡がありました。
両親にすると 、
「保険も切れるよって帰ってきなはれ」
というところでした。
うちの両親はブレちゃんに一度会って、
なかなか気に入っていましたが、
まさか
結婚するとは思ってなかったようです。
で、私はブレちゃんに言いました。
「保険切れんねんて」
と、ブレちゃんは 、 「じゃ、こうしよう」
私: (出た出た、またか・・・・・話なごなるな・・・・)
と思いきや、
ことも アッサリ
ブレ: 「結婚して僕の社員保険に入ればいいやん」
私: 「はぁ~~~~???」
こ、これがいままで長年夢にまで見た、 白馬の王子のプロポーズ ってヤツですか?
しかも今回は 的をついてた ・・・・
ので ちょっと驚いた
・・・・
ので 聞き直しました 。
私: 「ブレちゃん、それって 結婚 してくれ っていうプロポーズ?」
ブレ: 「おー、したい?してもいいよ。」
どうも ハンガー
のことで頭がいっぱいで、
なにを聞いても 生返事
です。
というわけで、結局私たちは 健康保険の為に
結婚することになりました。
数日後、二人でお役所まで 結婚届の提出 に出かけました。
待合室でイチャついている若いカップルを 横目
に、
順番待ちします。
私たちの順になり、書類を持ってカウンターまで歩み寄りました。
お役所の女性も 「おめでとうございます」
と言ってくださいました。
私はその祝辞にはじめて 酔いました
。
小さいことですが、 幸せな一瞬
です・・・・・
と、そのとき、お役所の女性が
「25ドルです」
と言わはりました。
これで私の 幸せな瞬間
は吹っ飛びました。
ブレちゃん、待合室に響き渡る 大声 で、
「え゛ーーーーーー!
結婚すんのに
お金いんのーーーー?」
と言いました。
(お、おまえなぁ・・・・・なめとんかー!)
キャーーーー恥ずかしいーーー!
確かに私も 25ドル
いるとは知らんかったけど、
そんなに 大声
ださんでも・・・・
そして今度は 私に向かって 、続きます・・・
「5ドルしか持ってないでー!どうする?」
ど、どうするって言われても・・・・・
ちょ、ちょっと声落としてよ・・・・
しかも、その 5ドル
は
私が払ったデート費用からの へそくり
と見た。
こうして私は・・・・・
ブレちゃんの 就職を担保 に・・・・・
25ドル をブレちゃんに渡し・・・・・・・
ブレちゃんはその25ドルを お役所 にはらい・・・・・・
私たちは 晴れて結婚 しました。
で、晴れて結婚したので(?)
ブレちゃんはお役所からの帰り、
スーパーで へそくりの5ドル
をはたいて
ハンガーを50本
買いました。
めでたし、めでたし。
<番外編>
この後、 見かねた両親
が結婚式を挙げてくれたのですが、
結婚式の当日も、
私 : 「ブレちゃん、結婚指輪は?」
ブレ : 「知らん」
私: 「知らんことないやろー、昨日渡したやん」
ブレ: 「アー、アレ?大切なもんやっていうから、ホテルの金庫に入れてきたでぇ~」
こうして私たちは、 母の指輪
と 写真屋さんの指輪
を借りて、
末長い結婚生活
を誓ったのでした。
アホーーーー!!!
(おわり)