平成廿二年歌会始の御題は光
ひそやかに
兵糧運ぶ
舟艇の
夜光の波は
美しかりき
頑として
圃場整備を
断わりし
古
田の堰に
蛍の光る
光覚は
かすかにあると
いふ人の
頬をささへて
月を見しむる
六月の
薄れ日光る
コロンビア河
大洋に入る
前のしづけさ
花ゆれて
朝つゆ光る
大賀はす
とほきいのちを
美濃にはぐくむ
オリオンに
光軸合ひて
この世でも
かの世でもない
世を覗きをり
山里の
日暮れは早し
移りゆく
光を追ひて
銀杏を干す
放射線
管理区域に
徹夜して
光明るき
廊下帰り 来
古
書をいたはると
光落し
展示されをり
定家直筆
懐かしき
昔のカメラ
手に取りて
露光決めむと
空を見上ぐる
霜光る
枕木踏みて
明日よりは
無人化となる
駅を見廻る
喫水の
深き漁船が
羽光る
鴎の群れを
まとひ帰り来
天測に
星の光を
手繰りては
遠洋漁業の
針路とりにき
車椅子を
手首で漕ぎて
子はつひに
朝の光の
窓に向きけり
試験前
必死になつて
読み返す
蛍光ペンを
引いた教科書
あんなにも
降り注ぎたる
光さへ
山を越えれば
木洩れ日となる
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