2003/12/28
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カテゴリ: 読了本
太平洋の薔薇が面白かったので・・・
18回サントリーミステリー大賞受賞作品。
私立探偵の茜沢に癌に侵され余命いくばくも無い老人から、35年前に生まれてすぐに手放した息子の消息を捜して欲しいという依頼が。
35年前、老人の妻は、その出産後にすぐ死亡し老人は医師に殴りかかりケガを負わせ、生まれたての我が子を抱いて逃走。
その時、公園で優しい女性に声をかけられ、前途を悲観した老人は(当時は、まだ若かったが・)お互い名乗りあう事も無く赤ん坊を女性に渡してしまった。
手がかりは、”要町で「金龍」という居酒屋をして、売れない絵描きの亭主が居て、練馬に住んでいる”と言った女性の言葉の記憶だけ。
茜沢も35歳・・・・自分と同じ年頃で、こんな運命を背負った人間も居るのだと人事ではなくなる。
茜沢は、3年前に強盗殺人の犯人が逃走中の車に、妻と息子をひき逃げされていた。そして、警察をやめた。
その事件は、未だに犯人が見つかっていない。

殺された夫婦が手に握りしめていた毛髪は、息子の昭伸の物とDNAが親子関係を表さない。
実子ではないか、別人の犯行という事になる。

喧嘩ぱやくて極道だった若き日の老人は、その後 事業に成功し多額の財産があり、それを赤ん坊の時に手放した息子を探し出して遺産を相続させたい・・・・
赤ん坊を渡した女性ユキちゃんの足取りを追ううちに複雑な人生を送った事が解かり始める。
別の事件だと思っていた、強盗殺人とひき逃げの犯人の第一容疑者、駒沢昭伸とリンクしてくる・・・
妻と息子に死なれて生きる希望をなくしていた茜沢・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どんでん返し、どんでん返しで すぐに解かる人間関係では無かったです。
それぞれの複雑な運命や人生。

ペンションの由香里ちゃんの言葉
都会は”水圧”の中で、殻を持たないと押しつぶされてしまう。


このあたりの行は、良かったです。
ページをめくりなおして、ちゃんと書けばよいのでしょうが。。






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最終更新日  2005/06/02 02:04:21 AM
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