『月の見える窓』・新野剛志さん

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2004/02/07

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100448)

カテゴリ：読了本

新宿アルタ前を縄張りにするスカウトマンの多田晶彦。
死んだ妹の夫だった川尻健二と一緒に仕事をしている。
妹の奈緒子と晶彦は母親に捨てられ、保護施設で育った。
兄として奈緒子の面倒をみてきた。
その奈緒子は臨月近くに切迫流産で子供と共に死んだ。
奈緒子が死ぬ間際に、「健二をお願い」と言って死んでいった。
だから、弟のように健二の事を面倒をみてきた。
あるとき、スカウトしたキャバクラの女の子の麻衣が子供を健二にみさせて行方不明に。。。。
麻衣と健二は何も関係は無いのに何故？

麻衣は、自分で何処かに行ったのか？それとも事件？事故？
捜査を始める晶彦と健二。
そんな時、麻衣の常連客の一人である江端。その江端の腎臓透析をしている子供が誘拐されたらしい。
以前に麻衣と江端がデートの途中、白昼に包丁を持った異常者に老婆が刺し殺されるという通り魔事件を二人は目撃していた。
通行人が多く見ている中で・・・・
何故、日本はこんなにも人に無関心になってしまったのか・・・
早く皆が１１０番通報していてくれたら未然に防げたかもしれないのに・・・
老婆の夫である白石老人はマスコミにうったえる。

”人を信じる強さがなければ心が不安定になる。
月の光に騙されて、裏側が真っ暗なことに気付けなくなる。

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本当の不幸を知らない不幸ぶった者。
人の為に生きてるようで、それが支えの人生。

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