2005/02/01
XML
テーマ: 本日の1冊(3697)
カテゴリ: 読了本


第2弾が「遠ざかる祖国」

1941年12月から1942年12月までのスペインを舞台に繰り広げられるドイツ、イギリス、日本、そしてアメリカの諜報部員(スパイ)たち。
ドイツのカナリス総督、イギリスのヴァジニア、日本の北都昭平、アメリカのエディ・シャピロ

ドイツはフランスを制圧したが、ソ連との戦いに苦戦を強いられてくる。
中立を保っているスペイン。
ドイツはスペインを取り込みたい。
イギリスはそれを見張っていた。中立を保って欲しいと願い。
今ドイツはソ連との戦いに必死で、イギリスにとっては一息つけるときでもあった。

日独伊の三国同盟ができ、1941年12月は日本が真珠湾攻撃をしアメリカに宣戦布告をした時。
ルーズベルト大統領は前年「アメリカを戦争に巻き込まない」という公約の元に三選を果たしていた。
それゆえにチャーチル(英国)の再三の参戦要求にも首を縦に振れなかった。
ルーズベルトはチャーチルとともに、ドイツ・イタリア・日本を倒し、新しい世界秩序を作りたいと考えていた。
それを実現するには、まず日本に手を出させてアメリカ国民の怒りを掻き立て、戦争もやむなしという世論を醸成しなければならなかった。
そのために真珠湾に奇襲攻撃を受ける可能性があることを知っていながら知らぬふりをした。

日本国内での戦況報告ニュースは、いつも”日本軍大勝”
が、イギリスやアメリカの新聞は負けも勝ちも報道されていた。
最初は圧勝だった日本軍もガダルカナルでの敗戦。
そしてミッドウェイでの敗戦。
あきらかに暗号文は解読されていた。
資源だけでなく、あまりにも日本は情報能力にも欠けていた。

ドイツも反ナチスの動きもある。
ゲシュタポに捕らわれそうになるカナリス、ホクト、ヴァジニア。

日系二世のナオミは、純粋の日本人だがアメリカの市民権をもっている。
米貿易会社の社員としてスペインへ来た。
日本のスパイとしてアメリカの諜報部員シャピロに付けねらわれる。

そしてジブラルタルでのイギリスとドイツの諜報合戦。
フランス領モロッコ、スペイン領モロッコがある北アフリカ。
連合国の北アフリカ上陸作戦は、いつなのか?
果たして、本当に北アフリカなのか?南イタリアでは?
上陸作戦をスペインのフランコ総統に報告する為にスペイン外相を尋ねたアメリカ大使・・・夜中の緊張感!
情報が漏れては困るが、スペイン領があるモロッコのため、スペインをないがしろには出来ない。
怒りをかってドイツ軍になびかないとも限らないからだ。

***************************

ドイツとイギリス連合国に綱引きされるスペインの苦しい立場。
ドイツ、イギリス、日本、アメリカのスパイ合戦が面白いです。
二重スパイは当たり前の時代に、本当は誰が何処のスパイなのか?

なかでも女性のしたたかさ・・・・

           。
           。

第2弾の「遠ざかる祖国」を読まずに、この3弾から読んでしまって失敗ですが、でも大丈夫でした。
この本単独として読んでも面白い!
近いうちに2弾を読みます^^
それで、第4弾はまだなのかな~?と期待してます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/02/02 02:10:25 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カテゴリ

カテゴリ未分類

(11)

イギリス

(10)

DVD  ビデオ 映画

(16)

旅行記

(23)

読了本

(501)

本のあれこれ

(16)

英会話

(2)

ソフトバンクホークス

(0)

(1)

コメント新着

☆かよ @ よっしぃーさんへ お話を楽しみにしてますね。 写真もアッ…
よっしぃー119 @ サンフランシスコへ 娘と2人で行ってきます。 かよさんのよう…
☆かよ @ たっちゃんさんへ ドナウの旅人は、自分も一緒に旅してる感…
たっちょん @ ドナウの旅人 楽しそうな旅だったんですねー。 ドナウ…
☆かよ @ たっちょんさんへ お久しぶりで~す! どうされてましたか…

バックナンバー

2024/12
2024/11
2024/10
2024/09
2024/08
2024/07
2024/06
2024/05
2024/04
2024/03

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: