『追憶のかけら』・貫井徳郎さん

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140205

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2005/02/13

(4)

テーマ：ミステリはお好き？(1648)

カテゴリ：読了本

情けない日々をおくっていた松嶋の元に、５０年前に自殺した作家の未発表の手記が・・・
「これを学会誌に発表できれば・・！」と、その研究に意欲が湧いてくる。
持ち主からの依頼は、「その手記の作家の本当の自殺の原因を突き止めて欲しい」という。

手記を読み、５０年前の出来事を探り始める松嶋。
この作家は、善意からの人探しだったのに　どうしてこんなに恨まれなければいけないのか？
自分の周りに起る不幸の連続・・・
松嶋は、まるで自分の事のように思われてくる。
何をしても運の無い自分。。。
人を疑う事をせずに、人の良さだけが取り得のような自分。。。
ここまで、作家・佐脇を陥れるのは何故か？誰なのか？？？

そして、松嶋も陥れられた・・・・

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

”作家・佐脇の手記”の所は、読んでて何故？誰がここまで？？？
と考えます。
全く、善意の佐脇にどうしてここまでするのだろうか？と。
戦後すぐの時代の人の生き方、考え方・・・
佐脇は医師の叔父夫婦の元で暮らし、友人などもそれなりの生活が出来ていた。
が、混乱の時代を必死に生きている人たちには、追及されたくない過去もあるのだ。

松嶋に仕掛けられた罠。
松嶋には、人に恨まれる覚えが無い、何故？？？
２転３転の謎解き・・・
面白いのですが、あまりにも松嶋先生が思慮が浅いというか・・・
そこがちょっと引っかかるかな。

でも、読み応えのある作品でした。＾＾

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最終更新日 2005/02/14　03:41:27 PM
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■コメント

Re:『追憶のかけら』・貫井徳郎さん(02/13)

olive2004 さん

かよさんこんばんは、今日のコマントよんでいて、私の大学のときの教授を思いだしたわ。初恋の人の夫が亡くなって、生活に困るだろうと思い、それからズ～～と毎月金銭的な援助をしていたんだって、それも見返りなしでよ！そのことが亡くなってからわかってね。世の中には善意の固まりのような人がいるもんだって思ったのよ。 (2005/02/14　07:10:37 PM)

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後回し気味なのですが、

やし太郎さん

やし太郎です。こんにちは。
ぼくも、この本は気になっていて…買ったのですが、ついつい置い読いてます。
少し開いてみたら、二段組やら一段になっていたり、字が古いものだったりと読みにくそうな感じがありまして、ちょっと後回しにしていたのですが、他のところでの評判も上々ですし、改めて読んでみたいです。
(2005/02/14　10:05:04 PM)

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Re[1]:『追憶のかけら』・貫井徳郎さん(02/13)

☆かよさん

olive2004さんへ
＞世の中には善意の固まりのような人がいるもんだって思ったのよ。
-----
善意の塊のような人もいれば、悪意の塊のような人もいるんですよね～。
ただ善意が相手にとって、本当に善なら良いのですが・・・・
(2005/02/15　11:07:01 AM)

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Re:後回し気味なのですが、(02/13)

☆かよさん

やし太郎さんへ
＞少し開いてみたら、二段組やら一段になっていたり、字が古いものだったりと読みにくそうな感じがありまして、ちょっと後回しにしていたのですが、他のところでの評判も上々ですし、改めて読んでみたいです。
-----
一段の所が５０年前の手記で、二段の所が現在の松嶋の部分です。
中盤までは、ミステリーの要素は無いのですが、後半はどんでん返しの連続ですよ～。
作家の手記までがひきつけられるという人と、ミステリの部分が好きな人と分かれるかもですね。。。
結構分厚いので、私も後回しになってた本です＾＾
でも、読み始めると早かったですよ。
(2005/02/15　11:13:36 AM)

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