『旅をする裸の眼』・多和田葉子さん

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2005/03/01

(4)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91912)

カテゴリ：読了本

「視力自身が裂け目なんです。だからまさにそこが見えないんです」
さまざまな＜境＞を越えて、わたしはあなたを見つめる。
社会主義国のベトナムから、東ベルリンへと向かう少女。
ふとしたきっかけで、彼女は西ドイツ・ボーフムへと連れ去られてしまう。
ボーフムから逃げ出した少女は、やがてパリへとたどり着く。
言語、国家、政治体制、さまざまな＜境＞を越え移動する少女は、行く先々で、カトリーヌ・ドヌーヴの映画と出会う。
境界の向こう側に見えるものを生理的感覚で捉えた長編小説。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

鉄のブラウスを着た優等生と言われた少女が、東ベルリンの青年大会に招かれる。
そして西ドイツへ連れ去られ、逃げ出した彼女はパリへ。。。
ビザもない不法入国、不法滞在。
出会う人々。
いつも映画ばかり観ている彼女・・・同じ映画を何度も何度も。
それもカトリーヌ・ドヌーブの出演する映画ばかりを・・・。
幻想的な不思議な本でした。
この本を読むきっかけは、新聞の本の紹介からでした。

この本の出てくるドイツの写真を付けてみます。
ただし、写真は南ドイツ・フュッセンです。

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最終更新日 2005/03/01　09:54:39 AM
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■コメント

Re:『旅をする裸の眼』・多和田葉子さん(03/01)

はなびらさん

いつも読まれた本にコメントできなくて<(_ _)>昨日は夕刊にこのミステリーが面白いですか?本の紹介がありました。新しい作家さんの名前がどんどん出てきていますね。 (2005/03/01　10:50:41 AM)

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Re[1]:『旅をする裸の眼』・多和田葉子さん(03/01)

☆かよさん

はなびらさんへ
私の方こそ、映画にも興味が有るのですが、なかなか観れなくてコメントできずにいます。
今日から、日記３件書けるから、コメントできる事柄がありますよね～、きっと！＾＾
(2005/03/01　02:02:01 PM)

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Re:『旅をする裸の眼』・多和田葉子さん(03/01)

orita_yutaka さん

この本、私も読んだのですが、映画の知識が乏しくて、書評を断念しました。
小説の中のドヌーブの映画を見ていれば、小説の印象もまったく違ってくるような気がして…。
哲さんぐらいの知識があったら、この小説、もっと面白く読めたかもしれません。
「ユリイカ」によると、この作品、日本語とドイツ語で同時に書かれたとのこと。
「同時通訳」ならぬ、「同時翻訳」。
多和田葉子、畏るべし。 (2005/03/01　04:28:08 PM)

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Re[1]:『旅をする裸の眼』・多和田葉子さん(03/01)

☆かよさん

orita_yutakaさんへ
＞小説の中のドヌーブの映画を見ていれば、小説の印象もまったく違ってくるような気がして…。
-----
本当にこの本は、古い映画の知識が無いと解かりませんよね～。
だから私には、”ただ不思議な本”。。。とだけの印象に終わりました。
(2005/03/02　05:23:08 AM)

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