2005/03/24
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カテゴリ: 読了本


バチカン、モナコに続き世界で3番目に小さい国です。
さんご礁にアホウドリが大量の糞(ふん)をして、その糞が堆積してできた島です。この糞は長い年月を経て燐鉱石(肥料の原料になる)となり、この採掘、輸出がナウルの基幹産業でした。
これは、人口1万人程度の島国にはあまりあるほどの資源であり、ナウル国民は夢のような生活をしていたそうです。
税金はゼロ。教育、病院は無料。国民はみな仕事をしなくても生活できました。
労働は近隣諸国からの出稼ぎの人々が大半を占めていたそうです。
食堂も外国人が営業。自炊もほとんどしません。
だから各国の料理店が建ち並んでいたそうです。ところが異変が・・・。
燐鉱石が20世紀中には枯渇することが判明し、政府は対策を迫られました――。

本書はけっしてナウル共和国を笑いものにするものではありません。
資源に依存して富貴をむさぼり、枯渇間近になって対応策に走るナウル共和国の姿は、そう遠くない未来の中東やアメリカ合衆国の姿、ひいては地球全体の縮図なのかもしれないのですから。
国って何? 政治って何? 選挙って何?資源って何? 働くって何? 
ナウル共和国の物語は私たちにいろんなことを考えさせてくれるはずです。

************************

子供向けの絵本のような本ですが、チョット写真も載ってますし、物語のようで現実。
世界大戦中は日本の占領下にもなってますし、現在は経済破綻で情勢は不安定なのに、暗い本ではありません。
南の国のおおらかさというか大雑把さというかぁ~(笑)
薄くてパラパラッと数十分で読めます。
可愛いから手元に置いておきたい”おきにいり”の本です。







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最終更新日  2005/03/26 09:17:53 PM
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