『叛アメリカ史』・豊浦志郎さん

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2005/05/23

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テーマ：本日の１冊(3697)

カテゴリ：読了本

現代史の同伴者たらんとする著者の、フロンティアスピリット神話を撃つ戦慄のルポルタージュ。

＜目次＞

◇赤人の国家と戦争と―硝煙のパイン・リッジ居留区から
◇ブラック・パワーの高揚と衰弱―エルドリッジ・クリーヴァーの転向に関する試論
◇チカーノ=混血の回帰点―E・サパタの息子たち
◇海に棄てられたジャップの役割―市民ケーンの怖るべき敵
◇ヴェトナム難民の明日の選択―むかしの飼い犬の牙のブルース
◇帝国主義の衰弱および再生過程における新・隔離収容論ー見えざる魂の圧殺体制について

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インディアンが住んでいた領土を、いかに白人達が奪っていくか。
マルカム×やモハメッド・アリなど（名前は聞いたことが有るけど深く知らないという人物達）黒人の権利・自由を掴むまで。
日本の海外移民政策は、国の棄民政策だった。（ブラジルなどへの移民者の過酷さは時々小説になるので読んだ事は有りました）
最初は明治元年、会津白虎隊の生き残り６名がアメリカへ移民。
そしてアメリカで増え続ける日本人。
中国人を排除した後は、日本人排除へ・・・「黄過論」
第二次世界大戦中の日系人たちの考え、苦しみ、行動。
踏み絵としてアメリカ軍に入隊させられ、戦場では”たまよけ”に使われた日系人。
ヴェトナム戦争・・・・・

＝たいへん勉強になりました＝

この豊浦志郎さんは船戸与一さんのペンネームなんでしょうね。
解説の平岡正明さんの中に
　「Ｈという本名でなく、豊浦志郎というペンネームがあった。」と書いてます。