峠幾三のちいさな発見・旅模様

峠幾三のちいさな発見・旅模様

2006/09/28
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カテゴリ: 旅



 ついに出発の日が来た。


7月12日夕刻。

 100円均一で買ったカゴや網がぶら下がり、右半分の後部座席が取り外され、すっかり車中泊仕様になったプラド。運転席に乗り込み、キーをひねる。

 いつも通りの元気なエンジン音だ。


 「さて…、行くか」


 7月の暑い西日を後ろから浴びながらプラドは走り出した。


 舞鶴までおよそ250キロ。約5時間の運転である。


 鳥取までは海沿い、兵庫に入ると山の中の走りなれた道を快調に走る。




 こんな夜に何で?不思議に思いつつ、裏道を走り、舞鶴方面へ。

 宮津方面と舞鶴方面の分岐点。ここを曲がり、橋を渡ればもう舞鶴だ。


 コンビニに寄って明日の昼飯を買い、フェリーターミナルへ。

 乗船手続きを済ませ、少しすると乗船案内のアナウンスが流れ、車が次々とフェリーへ。

 横を見ると、車が一台。どうも待っている間に寝てしまったらしい。係員が窓をたたいていた。


 乗船後、部屋を探す。当然、二等室だ。程よい人数の部屋を見つけ、隅に陣取る。

 年が同じくらいの男性2人と中年男性が2人。俺をあわせて5人の部屋だ。

 持ってきた弁当を食った後、天気がよさそうなので、デッキに出てビールを飲む。


 1人で酒を飲んでいるおじさんがいた。

 「こんばんは~」と声をかけた。挨拶だけでこの人は話が合うなと思った。そして、一緒に飲みだす。



 よく、松江も通るらしく、山陰に多いポプラというコンビニの話で盛り上がる。このコンビニは、あったかいご飯を弁当に入れてくれる。それもかなりたくさん!

 運ちゃんによると、ポプラの弁当がボリューム、価格で一番だそうだ。

 それぞれの仕事の事などを話しながら酒を飲む。運ちゃんは最近、会社を移ったらしい。「俺にはトラックしかないんだよ」と。

 運送業界は大変だそうだ。いろいろ教えていただいた。 

 なんやかんや話していた時、一言。

稼いだ金を使ってくれる人がいるから… 」


 運ちゃんは穏やかな口調でそう言った。


 とても心にしみる一言だった…。


 時間は午前4時。

 月が夏の日本海を照らし出していた。

























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最終更新日  2006/09/28 09:50:06 PM コメント(4) | コメントを書く


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