峠幾三のちいさな発見・旅模様

峠幾三のちいさな発見・旅模様

2006/10/03
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 吹き上げ露天での朝。

 両隣には トヨタ ハイエースが止まっている。

 両方とも定年退職したおじさんだった。右の車をふと見ると、発電機と何かのアンテナが外においてある。

 おじさんと話すと、BS用のアンテナだとか…。

 そのうち、左隣のおじさんも加わり、話し始める。

 左のおじさんは、「やっぱり、冷蔵庫がないとね~」

 そして、「 僕は朝、パン食だから牛乳とバターが必要なんだ 」と…。


 う~む、BSアンテナといい、パン食といい、 夜は外の音、静かな車の空間を楽しみ、食パンがあればそのままかじりつき、缶コーヒーで流し込む俺には考えられない。


 俺の30年後くらいはどうなのだろう?

 今のままでいたいな~なんて思う。


 そのうちもう1人話しに加わった。

 暑寒別岳の麓、増毛町の養蜂場のおじさんだ。この人は、時期が来ると兵庫から駆けつけるらしい。地元が同じなのでかなり盛り上がり、会社の名刺( 1度も仕事で交換したことがない名刺である。旅の途中でしか使わない? )を渡したら「また兵庫に帰って機会があれば行くよ」と言ってくれた。

 もう1人、近づいてきた。どこの人かは忘れたが、軽のハコバンでまわっているらしい。

 この人、苦手だった。

 北海道はかなり来ているようだが、やたらと自分の話ばかりしていて楽しくない。会話ではないのである。ずっときいていると、説教されているような気になってきてイライラする。

 少しSLの話をしていたら、地図を持ってきて、「そうか、僕は昼から ゾウモウ に行ってみるよ」と。


ゾウモウ???


 少しして気がついた。

 ああ、 マシケ のことか…。

 確かに北海道の地名は初めてなら読めないけれど…。さっきまであんなに北海道について自慢げに語っていたのに…。


 ちなみに、増毛町には日本最北端の造り酒屋 国稀 がある。





 皆に挨拶して出発。

 少し丘を散策。

Scan10001.JPG

 ジャガイモの花?だろうか。

美瑛 はな2.JPG

Scan10002.JPG

 丘を走るライダーを眺めたり、麦畑を見たり。


 美瑛を出る。まずは雨竜沼湿原を目指す。

 道道432号に入り、アップダウン、ダートが途切れ途切れ続く道をのんびり走り到着。

 思ったよりも車が多い。


 管理所に行ってみると、どうも日暮れまでに帰ってこれないようだ。

 ヒグマも怖いし、ここは引き返す。


 引き返し、北上。

 幌新温泉というところで風呂に入り、さらに北上。そして霧立峠で一服。

Scan10003.JPG

 朱鞠内湖を過ぎ、国道275号の美深峠。

 深い谷を渡る橋を越えた時。西日に照らされる一面の森。1度通り過ぎたのだが、引き返す。

Scan10005.JPG

 さっきまでの光は弱くなっていた。

 ほんの一瞬の景色。素晴らしいものだった。思いもよらないところでの絶景ほど心にしみるのだろうか?

 今でもあの光は脳裏に焼きついている。


 国道40号に出て、また北上。

 そこで衝撃の看板が…。

 「 函岳方面 林道通行止

 日本海、オホーツクが両方見渡せるという函岳頂上。

 去年は霧に阻まれ、今年は通行止…。


 まあ、仕方ないか。また来年だ。


 日が暮れて天塩川キャンプ場の駐車場。

 天気が悪そうなのでテントを張らずに車中泊。

 いつものように酒を飲んでねた。


















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最終更新日  2006/10/03 08:41:58 PM
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