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あの日から1年たって心が救われた日


2006年5月29日の日記より

【あの日から1年たって心が救われた日】

去年の今日、
流産した私

いつまでもうじうじしていた私を
皆さん、
励ましてくれて本当にありがとうございました。
皆さんの優しさで私は、また心に力をもらった気がします。

名前のことを悩んでいた んだけど

もう、その名前で呼ぶことはやめることにしました。

今日を最後に・・


昨日の夜、遅く帰ってきた旦那さんに
素直に自分の気持ちを伝えました。

そうしたら、旦那さんが

「俺は、命のことならちゃんとわかってるけど、
霊とか生まれ変わるとかはよくわからないよ。

ただ、

赤ちゃんの成仏というより、kazuminの心が心配だよ。

kazuminがしたかったことを

明日、してあげるのがいいと思う。

kazuminが赤ちゃんにしてあげたかった事は、

抱きしめてあげたかったことだろう?

あの鎌倉でお地蔵さんを抱けないと知って

それからずっと思い続けてきたんだろう?

産んであげる事はできなかったけど
抱きしめてあげることはできるよ!」


と言ってくれました。

今朝早くいったん仕事に行って、9時半頃帰って来て
私を車に乗せて、おもちゃやさんに連れて行ってくれました。

そして身長50cmの抱き人形を買ってくれたのです。

柔らかなそのお人形さんは、ちょうど2ヶ月くらいの赤ちゃんでした。

車で、箱から出して

抱き上げたとたん、涙があふれてきました

そして心を込めて抱きしめました。

旦那さんも抱っこしてくれました。

それから3人で海に向かいました

ランチは海は見えないけど、3人でレストランに入りました。
(お店の人、人形抱えた私たち夫婦をどう思ったかな・・)

そして海をお散歩しました。

赤ちゃんと海に・・

私は、初めて

赤ちゃんが可哀想で悲しいんだと思っていたのは思い違いで
生んで抱っこして、愛せなかったことが
悲しかったんだと気づきました。

そんな自分を情けないとも思うけど
それを受け入れる事で
初めて赤ちゃんの死を悲しめる事にも気づきました。。


お人形さんだけど、一日中抱いて過ごして

自分の中の

「産めなかった」「抱きしめてあげれなかった」

という気持ちが救われたような気がします。

心と身体が、

やっと納得したという感じでしょうか。。


人から見れば、不気味に思うかもしれないですね。

でも、今日のこの日は
一生忘れない大切な一日になりました。

抱き人形の赤ちゃんは、子供たちが帰って来てから
一人一人に抱っこしてもらって

今日は5人で過ごそうと思います。

毎年、命日の今日

5人で過ごせたらいいなって思っています。



家に帰って来て、旦那さんはそのまま仕事に行きました。

忙しいのに、私の心を救おうと
時間を作ってくれたこと、心から感謝しました。

*************************

子供たちは、抱き人形を見て

しらけた態度をとるかな~って思ったけど

みんな会えなかった妹か弟に会えたかのように
抱きしめてくれました・・

次女と赤ちゃん

三女と赤ちゃん

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