おさるの日記

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燃料電池003






 三菱電機は、独自の加湿方式を採用した固体高分子形燃料電池システムを開発したと2月17日に発表した。このシステムにより、発電と給湯を合わせた総合エネルギー効率は83%になったという。

 固体高分子形燃料電池は、他の方式の燃料電池に比べて低温で動作するため、電解質の固体高分子膜に腐食性がなく、耐腐食性を考慮した高価な材料を使う必要がないのが特長。

 今回開発されたシステムでは、主要構成要素の加湿器に、同社独自の「ロスナイ方式」を採用した。ロスナイ方式は、特殊加工の髪を使った熱と同時に湿度も交換する熱交換の方式。この方式の採用により、熱と電力を供給するコジェネレーションシステムの発電効率は34%、総合エネルギー効率は83%になったという。

 また、電池スタックに燃料と空気を流すためのセパレータに、熱硬化樹脂とカーボンを材料とするモールド成型品を採用したことで、コストの低減も図った。

 同社では、今後電池スタックの長寿命化対策やシステムの長期信頼性試験を行い、事業化できる10kW級の出力のものの開発を目指すという(日経エコロジー、EMF)

■関連情報
・三菱電機のwebサイト http://www.mitsubishielectric.co.jp/

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