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征野三朗さん
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Hiro Maryamさんコメント新着
花粉症に悩む人にとって、憂鬱な季節 がやってきた。
そもそも花粉症などのアレルギー疾患はなぜ増えるのか。
日本アレルギー学会で興味深い疫学調査を発表した。
健診を受けた0〜3歳の乳幼児約6500人を調べたところ、
▽アトピー性皮膚炎約13%
▽ぜんそく2%
▽アレルギー性鼻炎0・4%
▽アレルギー性結膜炎0・3%
などの疾患が見つかった。
こうした疾患をもつ子供の家族や生活環境を調べると、
(1)アレルギー疾患をもつ家族がいる
(2)ペットを飼っていない
(3)ヨーグルトなど乳酸菌製品の摂取が少ない
(4)男児−−の四つの要因が浮かび上がった
アレルギー疾患をもつ子供が増えている要因の一つに「衛生仮説」がある。
まわりの環境が清潔になり過ぎて、免疫を調整する力が衰えているとする説だ。
家で動物などを飼っていれば、小さいときからペットの細菌など異物に触れる機会が増える。
アレルギーになった後はペットの飼育は避けた方がよいが、今回の調査ではペットのいない家庭の子供の方がアレルギー疾患が多かった。
この調査だけで確かな因果関係を導き出すのは難しいが、「清潔過ぎる環境はアレルギーの疾患に関係している可能性があるのでは」と話す。
最近は砂遊びやどろんこ遊びをする子供が減っている。
子供をあまりにもきれいな環境だけで遊ばせるのはよくないようだ。
英国の研究では、
2歳までに抗生物質を取った乳幼児の方が、取ったことのない乳幼児に比べ、
アレルギー疾患の頻度が高いという報告がある。
抗生物質を取り過ぎると有益な腸内細菌が減り、腸内細菌のバランスが崩れる。
「幼いうちに正常な免疫機能を作っておくことが大切だ」と指摘、
「抗生物質の取り過ぎがよくないのはもちろんだが、
家庭内で抗菌グッズを安易に使う風潮にも疑問を感じる」と語る。
花粉症はいまや国民病。
国民の4人に1人はスギ花粉症と言われる。
花粉症患者が増えた背景には、
スギの植林拡大による花粉の飛散量の増加、
大気汚染などが指摘されている。
治療の基本は症状を抑える抗ヒスタミン薬や噴霧用ステロイド薬だが、症状の軽減や予防に、腸内細菌の一種「ビフィズス菌」の有効性を示すデータがある。