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2004年08月28日
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: カテゴリ未分類
  今日は3週間ぶりにきちんとした和食を食べてきました。食べたのは鉄火丼とどんぶりに入った大量の味噌汁。カリフォルニアの片田舎にある日本料理店でもきちんとしたお店があるものです。

  モルドバという国を聞いたことがある人はどれぐらいいるでしょうか。旧ソ連邦の一つの共和国で、ルーマニアとウクライナの間に位置する、人口400万人前後の小さな国です。

  実はこの国もグルジアやチェチェンのような内戦の火種を抱えています。原因はロシアの強烈なプレッシャーを受ける地政学的な要因と、独裁者によって建国された歴史です。

  そもそもこの国は1940年まで存在しません(記憶が間違えていたらごめんなさい)。第二次大戦でヨーロッパをほぼ手中に収めたヒトラーとスターリンがルーマニアの一部を分割しました。分割された地域にモルドバという名前をつけ、ソ連邦の一つの共和国とします。

  さらに、地政学を重視したヒトラーとスターリンの罪はあまりに重いと思うのですが、黒海に面していたモルドバの地域をウクライナに編入する一方、ウクライナから一部地域をモルドバに併合します。つまり、何らかの軍事的戦略のために民族の配置を完全に無視した国境の引き直しを行ったわけです。ポーランドの話は比較的有名ですが、モルドバについては私は全く知りませんでした。

  冷戦終了後、モルドバは独立します。しかし、内戦も起こります。旧ウクライナの地域が独立を宣言、内戦が起こりました。ユーゴスラビアに比べると小さな紛争であったためあまり大きな国際的関心は生みませんでしたが、その独立を宣言した地域は事実上別個の国家になっています。

  旧ルーマニアの地域ではいまだにルーマニア語が第一言語です。しかも国旗はほぼルーマニアと同じです。モルドバの人たちは実はルーマニアに戻りたいのです。

  しかし、ルーマニアは将来のEU加盟をにらんでいます。一方、ウクライナの後ろにはロシアが後ろに控えます。プーチン政権は伝統的な国際政治路線をとっているため、EUと直接国境を接する事態をなるべく避けようとします。つまり、モルドバという国家の存在を緩衝地帯として利用しているわけです。そして、モルドバから独立を狙う地域に政治的影響力を行使しているといわれています。

  我々にとってはなじみのない地域のなじみのない国家ですが、この地域には天然資源やパイプラインが多くあるため、伝統的な国際政治力学が大きく幅を利かせます。そしてそれは新たな戦争の火種です。グルジアやアゼルバイジャン、チェチェンやモルドバの紛争は似通っている部分が多いのです。一度これらの地域を調べてみることをお勧めします。






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Last updated  2004年08月29日 15時13分29秒
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