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2004年09月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
  さて、またパクリます(苦笑)。今日はエコノミスト誌から。

  エコノミスト誌に馴染みのない人もいると思いますので簡単に説明を。イギリスの雑誌で、タイトルと異なり世界各地の政治ニュースを網羅しています。格調高い文章と比較的中立的な視点に加え、カバーしているトピックの多さや長い伝統から非常に人気のある雑誌です。下手するとタイムやニューズウィークより人気があります。ちなみに、うちの学校では最新ニュースを得るためのソースとして読むことを推奨されています。(なぜ日本語版がないのか不思議なぐらいです)


  エコノミスト誌はトルコのEU加盟を支持しています。よくあるトルコ加盟反対論のうち4点に絞り反論しています。

  まずは人口問題から。トルコは現在7100万人住んでいます。ドイツが8千万人ぐらいですが、人口増加率を考えると今後15年でドイツを抜くそうです。その人口の多さからEU内でのトルコの地位が高くなることに懸念を抱いている反対論があります。が、仮にトルコが加盟してもEU内の15%を占めるに過ぎません。15%ではEUの意思決定を牛耳るほどの力はありません。それよりも人口の少ない加盟国がEUの意思決定を左右する問題のほうが大きいのでは、とエコノミスト誌は指摘しています。

  次にトルコの貧困問題。現在のトルコの一人当たりのGDPはEU平均の29%に過ぎません。しかし、すでにトルコのEU加盟を睨み欧州の金融機関はトルコに支店を構えているほどです。この期待が消えれば結局トルコ人が欧州の西へ向かうことになります。また、仮に今トルコ加盟交渉がスタートしても実際の加盟には10年ぐらいかかります。その間、トルコ人が欲するのは海外資本の直接投資であり、海外へ出稼ぎに出ることではありません。

  三番目はトルコはヨーロッパなのか、というアイデンティティーの問題です。しかし、トルコ最大の都市イスタンブールはヨーロッパ大陸にあり、最近EUに加盟したキプロスより西側にあります。1963年にはECが「トルコはヨーロッパである」と認めていたそうです。いまさら地理的な理由をたてにトルコ加盟を拒めるのか、とエコノミスト誌は疑問を投げかけています。

  最後に宗教の問題。トルコは政教分離に成功してます。公立学校でのイスラムのスカーフ禁止を規定しているのはトルコとフランスだけだそうです。そもそもイスラム国加盟反対の主張には2つの仮定条件があるそうです。1つはイスラムは政教分離や民主主義といっしょになれないということ。もう1つはイスラム原理主義がイスラム国には必ず湧き上がるということです。この2つの前提条件に疑問を投げかけています。また、1970年代にアイルランドが加盟した際はカトリックの力が非常に強く、アイルランドでは避妊・中絶・離婚が違法でした。

  最後にエコノミスト誌は、トルコのヨーロッパクラブ加盟がイスラム諸国の自由・民主主義促進につながると締めくくっています。


  長い。ここまで書いて疲れました。さて、とりあえず賛否両論が出揃いました。なかなか複雑ですが好奇心をくすぐる面白い問題だと思いませんか?またさらに調べてみようと思います。






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Last updated  2004年10月03日 16時00分21秒
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Re:FINANCIAL TIMESの記事  
エコノミストは、トルコでもよく読まれていますよ~。

ところでFinancial TimesのQuentin Peelの記事読まれましたか?(わたしはトルコ語で読んだんですが・・・)
私の読みと結構重なっていて、思わず嬉しくなってしまいました!
読んでみてくださ~い! (2004年10月01日 23時02分04秒)

さすがエコノミスト  
●フランス人先生より、議論の立て方がしっかり


●特に現時点で付け加えることはないです。今は
「トルコ以後」のEUがどうなるかが気になります。

●それからEUからの脱退を目指す加盟国が
出るかも!? (2004年10月02日 06時18分47秒)

盛り上がってまいりました  
kazutaka525  さん
タウシャン・ポポさん

Quentin Peelの記事を読みました。エコノミスト誌と似ていますね(もしも違っていたらごめんなさい。さらっとしか読んでいません)。とにかく、アメリカとの関係が面倒なんですよ。それと、トルコ国内のEUに対する評価ってどうなんですか?今まで書いてきたのはあくまでEU側から見たトルコ加盟の是非ですから。トルコの意見を知りたいです。

パウエル★Moiさん

EUから脱退を目指す国が出ても不思議ではないと思います。当初のEU像とは違った方向に行っていると思えますし、EU憲法草案には加盟国の脱退の権利を認めています。

まあ、フランス人の先生はモントレーの一般人を相手に口頭で伝えた理屈ですから、エコノミストとは比較しないであげてください。もっと立派な理論立てをしている可能性があります。 (2004年10月02日 09時27分00秒)

Re:トルコEU加盟問題 その2(09/30)  
まるわ太郎  さん
初めまして、まるわ太郎と申します

トルコのEU加盟は難しい問題ですね
未だに加盟するための協議もさせてもらえないという段階そうですし
北キプロスの軍事占領問題なども抱えています
しかし、欧州議会の投票率の低さには驚きました5割割り込んでますし前回より投票率は下がっています
特に日本であれだけ喜んでいるように報道されていた新たに加盟した東欧諸国での投票率の低さが目立ちますね
そして、パウエル★Moiさんの仰るように欧州議会にもイギリスの独立党のようにEU脱退を政策として掲げる政党が勢力を伸ばしているのも興味のわくところです
これからECだけでなく外交安全保障委員会や司法内務協力も超国家的組織となりえるのか自分も興味があります
(2004年10月02日 15時22分40秒)

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