meiのあったかほ~む

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イングランド羊巡り

わっちの職業はニットデザイナーである。
幸運にもこのイングランドへの獣毛の故郷への視察の出張を仰せつかった。
嬉しいが社長も一緒である。でもクリエーターな社長だから仕方ないのだ。
素材から創り上げて行きたいお方なのである。

さてさて、まずは主要都市のロンドンからの出発である。
ここから飛行機を乗り継ぎどんどん北上しながら各都市の訪問先を訪れながら、さらにさらにセスナ機でシェットランド島まで行くのである。

その間、エジンバラで降りIWS(世界羊毛事務局)なるWOOLの世界的トレンド情報を発信するセンターに伺い、2年先のAUTUMN/WINTERのカラーと素材のトレンドのレクチュアーを受けたのだ。
さすがにブリティッシュスタイルでサンドウィッチ&ミルクティーを摘みながらのビジネスランチであった。
勿論、全て英語だが不思議と専門用語なので理解出来た。
レクチュアーの後は本物の羊さん山羊さんとのご対面である。
ここはすべての品種の羊、山羊を1匹づつ飼育しているので有る。
なるほどこれだけ目の前で観るとその種類の多さたるやである。。。
20品種はいたかな?つぶらな瞳でみんなに見つめられてしまった。
キュートであった。

そんなこんなでIWSを後にして、次はケンジントンにある『家庭機のジャガード編み』専門の工場さんに伺った。
ここはとても大規模な工場で月産5万枚生産製があるのだ。
工場内はきちんと整備されていて大きな体育館に編み子さんが500人はいらした。
主な輸出国はアメリカ、ヨーロッパであるからその数たるやすごいものだ。
日本のお客さんはBEAMSさんだっと言っていた。
なるほどBEAMSの主要アイテムに必ずイングランド物は欠かせない物だ。
こちらでも、ブレイクタイムに濃厚なミルクティー&バタービスケットだった。とても美味しいのだ。

さてさてこちらも視察を終えてホテルに戻った。

ここからは社長の出番で有る。
さぁ、ディナータイムっと喜び!食いしん坊な社長は美味しい物には目がないのだ。さらに大きく分けるとイギリスは旨いもの無しっと聞いていた。
だから余計にそこが旨いと聞けばどんなに遠い所でも車をすっ飛ばし根性で行くので有る。

走る事30分、郊外にその店はあった。
洒落たヨーロッパらしい平家な創りのお店であった。
ウェイティングバーでスコッチを戴き、ディナーだ!
ここは肉や魚のグリルがお薦めであったが、どれもこんがりジューシーで本当に美味しかった。
こんなに遠方なのにイブニングドレスに身を包んだ貴婦人と紳士がたくさん食事していた。

帰りの車で目にしたのは、まさに日本ではないダークプラム(濃い赤紫色)の空だった。。。美しい。。。
まさにここはヨーロッパだっと実感した一瞬だった。。。

ホテルに到着してラウンジでジンを戴きながらボーっとしていたら、
なんとスコットランド式の結婚式を終えたご一行がどやどや出て来て
『やぁやぁ、日本からかい?今日はおめでたいんだ!』っとご機嫌だった!
真直でバグパイプを身に付け本格的なキルトスカートを身に付けた紳士がたくさんでここぞとばかりに民族衣装を触らせてもらった。
本物はがっしりとベースが織られ奇麗な金糸で刺繍が施されていて素晴らしかった。
しばらくは『おめでたい』仲間に入れて戴きスコットランドを満喫した!

さて明日は、いよいよシェットランド諸島である。

シェットランドの人々


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