meiのあったかほ~む

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素晴らしきシェットラ

エジンバラからシェットランド島まで、セスナ機の乗って約40分くらいのフライトである。

島の空港は高原だった。広い敷き地に木の柵がしてあるシンプルなところだった。
空港と言うより『駅』が似つかわしい。

そこから車で羊牧場へ向かった。
世界中の紡績工場へ羊毛の現料を輸出している牧場であった。
ここも一山分くらいの広大な牧場に羊をたくさん放飼いで飼っていた。
牧場に入って羊を触ろうとしたが、
羊たちは『なんだ!おまえ!』って顔して、みんな一斉にこっちの様子を伺っており一定の距離を保ちつつ後ずさりするのである。
羊ちゃんはとっても臆病なのだ。

しかし、牧場の人は慣れていて小屋に羊を追いやってそこで毛をかるのである。
その後、刈った毛を保管している倉庫に入ったが鼻が曲がりそうなくらい臭いのだ!皮脂の湿った匂いである。

今でも漁師の方やヨットにのる方は、この油を落とさずに編んだシェットランドセーターを着て海に出るのだ。間違って海に落ちても油のせいで水を弾き浮いていられるのだそうだ!
アランニットやガンジーセーターはそれぞれの家の家紋が編まれているのだそうだ。
万が一遭難した場合の身分証明なのだ。
実用性の飛んだ素晴らしきセーターである。

この牧場が街にお店を出しているというので街まで行ってみた。
小さな港街であった。
こんな遠くまで日本人はよっぽどじゃないと来ないので有ろう。
街の人びとは珍しそうに私達を見物していた。

小さなお店にロッキングチェアーに座った『ステラおばさん』みたいな眼鏡をかけた女の人糸を積むいていた。
毛の固まりを上手にほぐしながらコトコトっと糸車を廻していたのだ。

『何を紡いでいるの?』っと聞くと『ワン子の毛よ!』
ここの人たちは自分たちの愛犬のすいた毛を大切に貯めて置いて糸にしてもらってセーターを編むんだそうだ!
なんだかとっても胸の奥が暖かくなった。

そうこの小さな島。
とても空気が奇麗なのだ。
小さな船着き場に小型の漁船がたくさん停まっていた。
とても活気があった。カモメが近くにたくさんいた。
写真を撮ろうと思い近くの店で『KODAK』のフィルムを買った。
お店の人はびっくりして固まっていた。『何もん???』って。
でも恥ずかしがり屋さんだがとてもやさしいのだ。

泊ったホテルは島に1件だけ。
東京にFAXしたいっとお願いしたが届かないって戻された!
まぁ、仕方ないロンドン戻ったらだそう。。。

翌朝早々に社長は島を半周走ってきたぞ!っと威張っていた!
空気が奇麗で車も走ってなかったから止めども無く走ってしまったそうだ。

あとで写真をみたらイギリスの写真の中でシェットランドだけが晴れていた。イギリスは本当にクラウディーなのだ。

そんな2泊3日の滞在も終えエジンバラへ

この先が大変であった!エジンバラからロンドン行きの飛行機に乗ろうと待機してたら、
『飛行機に爆弾しかけた!!』っとの事で
『事実か確認するから待っててくれ!!』っとアナウンス。。。。

ゲロ~またかぁ。。。
いつも何かあるんだよなぁ~っとうんざり。。。
2時間待たされて、
『ガセネタだったみたい!大丈夫だから乗って良いよ!』ってアナウンス。
いい気葉はしないよ~、でもロンドンで人待ってるしなぁ~。。。
行くかぁ~っとしぶしぶ乗機。
何ごともないなぁ~っと安心していたら、遅れた分取り戻すので機長はエンジンにターボーかけてグウワァーーーンっとアクセル前開にしたのだ~~

乗ってて解るもん、一瞬身体がシートに張り付いたんだから。
そんでもってドカァーーンって音がして窓を見たら、翼のところのエンジンが火を噴いたのだ。。。
もう、またか???って感じ。
となりの社長は首をだらんとうなだれて脱力しきっていた。
後で聞いたら『バックファイヤー』っていってよくなるらしいが、そんな事知らないから、駄目かと思った。
本当にロンドン/ヒースローに到着したときは腰が抜けた。。。


水の都ベニス&べネティアングラスへ




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