【開催見解】第21回金沢競馬前半（3/24・26）

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2013年03月23日

　金沢競馬は2013年２回目の開催（平成24年度第21回）。今回は変則的な日程となっており、３月24日（日）、26日（火）、28日（木）の飛び石３日間開催。

　24日（日）はＷメイン。一つ目の９Ｒは「酒樽がえし特別」（Ａ３・1500ｍ）
　１番　シークエスト　安部竜司
　２番　フブキサクラコ　平瀬城久
　３番　ショッキングブルー　藤田弘治
　４番　ジャトゥチンタ　加藤和義
　５番　ナムラヒーロー　畑中信司
　６番　ヤマカツダイリュウ　堀場裕充

　８番　ヒシパーフェクト　吉原寛人
　９番　ジョウテンホープ　葛山晃平
　10番　ヒカルルーキー　吉田晃浩
　11番　ヒカルジュピター　川添明弘
　12番　サクラヴィヴィアン　米倉知

　12頭中10頭が前回のＡ３で対戦済みだが、距離は1700ｍから1500ｍに。ひと叩きした馬の変わり身と距離適性もポイントになる。
　その変わり身という点では前回４着のヒシパーフェクト。伸び切れず２着争いに敗れたが、10月以来の実戦でもビシッと追い切れておらず、余裕残しの仕上げの分だろう。実績的に距離短縮歓迎とは言えぬが、中央1600万下好走の実力は断然。注目の２走目だ。
　前回最先着（２着）ヒカルルーキーは更に上積みが見込めそうな気配。距離短縮はマイナスだが、地力で補えるクラス。先行馬揃いで再度展開も向きそう。
　前回３着のショッキングブルーは動ける気配で、立ち回りが他馬より上手い点が魅力。距離も元々1400～1500ｍ向き。枠順的にも大崩れはなさそうな情勢だ。
　穴ならフブキサクラコ。前走はスタートでつまずいて後方からだけに参考外。昨季はＡ３を２勝・Ａ２好走と力負けはない。適距離で本来の先行策なら一変も。

　もう一つのメイン、11Ｒは「東海北陸ジョッキーズカップシリーズ　おとめつばき賞」（Ｂ１・1400ｍ）

　２番　トウショウコマンド　戸部尚実（名古屋）
　３番　ヒカルホクレア　藤田弘治
　４番　ゴールデンミション　大畑雅章（名古屋）
　５番　サトノドリーム　青柳正義
　６番　マツノリバイバル　吉田晃浩

　８番　アラディン　畑中信司
　９番　ハヤテシゲマサ　桑野等
　10番　ジャイアントビート　東川公則（笠松）
　11番　テンエイレジェンド　岡部誠（名古屋）
　12番　スペシャルムーン　葛山晃平

　先週も行われたが、笠松３名、名古屋３名、金沢６名の昨年リーディング上位騎手による腕比べ（騎乗馬は抽選）。とは言っても肝心なのは馬の実力と体調。能力的にはパープルキングを推したいが、前回を見送っての今季緒戦は不利。今回はあくまで上位候補の１頭。　それなら転入初戦の前回Ｂ１－１で２着のアラディンに期待。完全に抜け出しながら後方待機のサトノドリームに差されたが、内容的には負けて強し。追い切りの動きや気配も前走以上だけに前進を期待。これに堅実なスペシャルムーンがどう立ち向かうか。短距離なら終い確実ヒカルホクレア、かつてＯＰ重賞勝ちの古豪ゴールデンミション、前回勝ちサトノドリーム、能力は負けていないマツノリバイバルも圏内だろう。

　26日（火）もＷメイン。９Ｒは「のと里山海道特別」（Ａ１・1700ｍ）
　ナムラプラトーン、トウショウジオン、マイネルブラジリエ、サクラルモンド、マーベラスキング、ミミチャン、マンドリーカが出走予定（登録のあったジャングルスマイル、タートルベイ、ラストノート、トウショウクエスト、アルドラは連闘や遠征等の都合により回避予定）。大物不在の少頭数になりそうだが、それなら今季緒戦が初のＡ１戦となるがナムラプラトーンを推したい。冬の休養先だった北海道では坂路でトレーニング。その効果か、馬体は一段と逞しくなった印象。１週前追い切りでも好時計をマークしたように、ブランクの影響もなさそう。昨季後半の走りからも1700ｍ以下ならＡ１でも通用する。前回も上位争いのトウショウジオン、マーベラスキングとの３頭の争いになりそうだ。

　10Ｒは「選抜　中京スポーツ杯　恋路賞」（Ｂ２・1700ｍ）

　リズムディヴァイン、ショウナンマジック、ギンガセブン（回避の可能性あり）、ソウルオブジャパン、サクラネクスト、メンデル、ドーリーガール、ギフテッドスマイル、サクライーグル、ネイビーウッド、ブラックトウショウ、ヤマカツライラックが出走予定。実績なら元中央オープン馬メンデルだが６月以来。馬なりだったとは言え時計平凡の能検だけでは判断が難しいところ。狙ってみたいのは前回の勝ちっぷりが良かったサクライーグル。抜け出してからは目一杯追われずの圧勝で、若干時計を要していた日だったことを思うと勝ち時計も優秀。イレ込む面は残るものの、中央や道営での好走は1700ｍ以上が多く、むしろ距離は向く。他では実績と距離適性は十分なギンガセブン、ソウルオブジャパン、サクラネクスト、スンナリなら見直せるリズムディヴァインが上位候補。

　28日（木）のメイン11Ｒは「蛇の目神事特別」（Ａ２・1700ｍ）

　クロスデジタル、ケージーアメリカン、ヤマチョウサン、ガンズオブナバロン（回避の可能性あり）、テイエムトッパズレ、ヒカルヨコハマ、カイカセンゲン、ケージーカグヤヒメ、イチエイオウジが出走予定（マヤノフウジン、アポロヴァンドーム、トーアヒカルホシは回避予定）。前回Ａ２と同距離での再戦にＡ１で７着クロスデジタルとＡ３勝ちカイカセンゲンが加わる図式。
　最後まで叩き合いを演じたガンズオブナバロンとケージーアメリカンだが、ガンズが1/2馬身先着は終始内を回った分。コース取りが変わればケージーの逆転も十分だろう。カイカセンゲンも12日と19日の馬場の違いを考えれば時計的な差はないはず。０秒５差の３着まで差してはきたイチエイオウジ、毎年春２戦目に好走ヤマチョウサンも着差を詰めてきそうな情勢。クロスデジタルもＡ２なら侮れない。いずれにせよ上位拮抗の一戦だ。

（文：競馬カナザワ　大井明洋）

競馬カナザワ

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