今回の川崎競馬スパーキングナイターは７月１日（月）から５日（金）までの５日間開催。３日（水）に指定交流・第17回スパーキングレディーカップが１６００メートルで行われます。

　初日のメインはＢ３の二組よる平塚市特別が１５００メートルで行われます。ここは地元勢より遠征馬に実力馬が揃いました。船橋のノースキングは川崎に的を絞ったローテーションで連続２着。何れもフレンチに負けていますが、相手も名うてのスピード馬。時計的にはいつ勝ち上がっても不思議ない地力を秘めています。ヒラボクソングの前走は休み明けから一番人気に推されましたが、結果は１０着に大敗。出遅れを挽回しての先行策に加えてハイペースも響きました。休養前にこの条件で２着がある格上馬。太目を叩いた今回は本領発揮が期待できます。ムラ駆けの印象があるサウンドボーイですが、前走は格上混合の１６００メートルを１分40秒９で走っており、スタートが決まれば侮れない存在になるしょう。地元勢は転入緒戦を快勝したコスモルミナス。前走は格上混合戦で７着に敗れましたが、改めてスピードに注目したいものです。一瞬の決め手があるトキノドラゴン、パーフェクトバイオにも注意が必要です。

　２日目のメインは準オープンによる文月特別が1600メートルで行われます。かなり頭数が減って当日は９頭前後になりそうですが、注目は浦和のトーセンマドローナでしょう。１月に船橋のオープン特別で２着の実績。川崎は転入緒戦のＡ３下を１分39秒９で勝ち上がり。以降も川崎の１６００メートルでは安定した成績を残しており、今回はチャンスが巡ってきました。大井のバックトゥジエースは脚の使い処が難しいタイプですが、かなりメンバー構成に恵まれたので出番と言えます。この他では持ち時計のあるプラチナタイム、現級の古参シツジツゴウケン、競ってからが渋太い大井のタテヤマキセキあたりでしょう。

　３日目のメインは注目の交流重賞・第17回スパーキングレディーカップ。ＪＲＡ及び地方、他地区を含めた一戦に好メンバーが揃いました。ＪＲＡからは今年のマリーンカップで１、２着を分け合ったメーデイア、レッドクラウディアに全日本２歳優駿の勝ち馬サマリーズ、５歳のサダムグランジュテが参戦の予定。メーデイアは１月のＴＣＫ女王盃を楽勝しており現在の牝馬交流路線の主役を担う馬。メンバー構成から一歩リードしています。地方勢はＪＢＣレディスクラシックの２、３着馬、クラーベセクレタ、サクラサクラサクラに地元のナターレが強豪に挑む図式。この他ではエンプレス杯で２着のエミーズパラダイス、マリーンカップ４着のマニエリスムといった川島正行勢が続きます。

　４日目のメインはＪＲＡ交流のジュライスター賞が南関東Ｂ級、距離１６００メートルで行われます。迎え撃つ地方側は目下３連勝、川崎コースでは３勝している船橋のラブリリック、同様に川崎で連勝しているフレンチの２頭が主力を担います。共にスピードタイプで兼ね合いが微妙ですが、今の勢いならチャンスは十分。少頭数ながら前回の川崎１６００メートルを１分40秒３で逃げ切ったリバーキンタロー、当時２着のコスモナダルにもチャンスがありそうです。ＪＲＡからは元南関東所属のエレガンテココ、３歳馬のキョウワカイザーの他にサワヤカユウタ、シンボリシュテルン、スリーロビンソン、ビッグプレゼンター、モエレプレジデント、ユウミプリンセス、リュウツバメが登録しています。

　最終日のメインレースはＢ２、Ｂ３による潮騒特別が距離１５００メートルで行われます。フルゲート必至の混戦メンバーで狙い目は色々ありますが、地元勢では前回のこの条件で２着したミヤビコンクエスト、久々に勝ち星を挙げた堅実マイネジェシカ、休み明けでも潜在能力の高いグレコが注目株。遠征馬では追い込み強烈なコアレスフラッシュ、目下３連勝と勢いのあるハイタッチ、相手なりの走りが武器と言えるベルモントピース、川崎狙いのハテンコウが怖い存在になるでしょう。

　ケイシュウニュース　田島啓行

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