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夢を見た。夢なのか・・幻なのか・・・
パパが出てきた。
布団に横たわっていた。あの時と同じ。
パパは、急に意識が戻った。
手を宙にかざし、私の名前を呼びなんとか体を起き上げた。
「会いたかった~会いたかった~」と抱きついてくる。
私は、(良かった~)と思いながら
「わかったわかった。今は早く体を治そうね・・・」と言ってパパの肩を叩く。
そして・・・
(これは、後遺症が残るな・・・普通の生活は出来ないな・・会社に復帰できないな・・介護はどうしよう・・)と悩み始めている。
(生き返った時には、遺族年金はどうなるんだろう・・・受け取った保険金は返すのかな・・
私の給料だけでやっていけるかな・・・)そんな事ばかり考えて、娘と抱き合うパパをぼんやり見ている。
そして、(パパのいない約3年間の生活に慣れてしまっているのに・・今の生活が変わるのがイヤだな・・)とまで思っていた・・・
目が覚めた・・・いや・・・目は開いていた。
なんだかわからなかった。
急に、ゾッとした・・・自分の薄情な気持ちにゾッとした・・
どのくらい時間が過ぎたのかわからないが、同じ姿勢で暗闇を見つめ続けた。
そして、今現実に暗闇を見つめている事にホッとした。
(パパは、生き返ってないんだ・・・)
時折、襲いくる悲しさや淋しさは、パパが死んでもういない。という事実で、私は、パパのいない生活を歩き始めてしまっている。
笑ったり、怒ったり、泣いたりも「パパはもういない」が当たり前の生活。
パパのおかげで生活できているのに・・
パパは・・・天国でちゃんと暮らせているんだろうか・・・ふと心配になった。
私達が笑ったりしている分、パパにも天国で笑っていて欲しい。
こうゆう夢を見る時には、私が少しパパをほったらかしにしている時が多いような気がする。
ここんとこ、遊びほうけていたから・・ヤキモチを焼いたか・・
夢をみて、もう数日過ぎているが・・いまだに、自分の気持ちに釈然としない想いを持っている。
パパが、かえってきたらどうする♪と
パパが、かえってきたらどうする・・・・・