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2013年08月03日
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続いて、姫路に移動しました。

姫路では「三木美術館」に行ったのですが、本来は8月25日に姫路沖の島でOWS大会(遠泳レース)があって、前日から泊まるので、その24日に「姫路市立美術館」と併せて見るつもりでした。
ところが、当初の予定の「萩焼~柔和な茶陶美~」はそのままにして、絵画のほうを急拠展示替えをして、「世界文化遺産登録記念・三木美術館富士山コレクション」という企画に変更されることを、7月中旬にウェブ・サイトを見て知りました。

富士山が先日、「世界文化遺産」に登録されて、「どこかで『富士山絵画展』をしないかなぁ・・・」と思っていたのですが、小規模ながら実現したわけです。
そして、富士山の絵と言えば、まず、横山大観の作品が浮かぶのですが、1点ながら大観の作品も展示されることがわかりました。
しかも、タイトルは『三保乃富士』!

「兵庫県立考古博物館」と「三木美術館」は、2か月前にもこの組み合わせで訪れています。
・・・ あの日 もなかなか楽しめたなぁ。。。


三木美術館_2013_8_3


まず、3階の展示室で焼物を見ていきます。

「萩焼の起源は約400年前に遡ります。萩焼は大きく分けると、坂高麗左衛門の坂窯、三輪休雪の三輪窯、林伴広らの三流派です。また、1657年には深川御用窯が開設されました。萩焼は古くから茶の湯で『1楽・2萩・3唐津』と呼ばれ、茶陶の代表的なものとされています。萩焼の特徴は、焼き締まりの少ない柔らかさと吸水性にあります。吸水性があるため、長く使ううちに茶や酒が浸透して茶碗の色彩が変化します。茶人の間では『茶慣れ』といって珍重されています。窯の中で炎に触れた部分は釉薬が白から赤茶色に変化し、『窯変』と呼ばれます」。



私がかろうじて知っている萩焼は、釉薬が厚く垂れている白っぽい造形のものです。
「白萩」になるのでしょうか。
これの民芸作品がうちにあります。


ピンク色というより桃色といった感じの落ち着いた色で、霞として漂わせてある金箔が何とも上品ででした。

『萩茶碗』は黄土色のような色合いで、私が思っている萩焼とはまったく異なる見た目でした。

唐津焼の派手さと対照的な、地味で落ち着いた感じが特徴かと思いました。

三輪雪休(12代)の『オーロラ盌』は、一見‘まっ金々’で眩しいほどでしたが、下部を見ると、地は黒のようでした。

同じ作家の『鬼萩割高台茶碗』や『白萩水指』などは、私が見て、いかにも萩焼だと感じる作品でした。

あとは、絵画です。

田崎広助の『櫻島風景』は、青と灰色をメインにした桜島の絵でした。
噴火はしていませんが、手前の町は灰を被ったようにくすんでみました。
この作家も名前を聞いたことはあるという程度ですが、文化勲章を受章しているんですね。

4階に移動します。

ここに「世界文化遺産登録記念・三木美術館富士山コレクション」ということで、富士山関係の絵画がありました。

椿貞雄や中根寛らの油彩の作品もありましたが、やはり興味があるのは日本画です。

中路融人の『早春富士』は初めて見ました。
描かれているのは3月頃と思われますが、富士山全体が白っぽく、麓には鮮やかな黄色の花が畑のようなところに広がっています。
菜の花畑ではないかと思いました。
また、中腹の雪がきらきらしていました。

横山大観の『三保乃不二』は、いかにも大観らしく、そして、私の好みの構成でした。


「三保乃不二」_横山大観


以前にも書きましたが、最近、大観の富士山の絵を見ると、気分が高揚するようになりました。
大観はその何倍、何十倍もの高揚感を持って描いたのだろうと思います。

山頂しか見えていないものの、しっかりと落ち着いた感じの富士山が、手前左の松林の後ろに聳えています。
この風景が世界的に認められたということになります。
全体の2割も見えているかどうかの姿で、それが富士だとわかるところがこの山の特徴だと思いました。
大観の絵で、最も気に入った作品になりました。

中村岳陵の孫だという中村宗弘の『富士』は、東山魁夷に師事したということで、その特徴の他に小野竹喬のタッチも併せたような感じの作品でした。

富士山の山としての特徴以外に、湖とも海ともいっしょに描けるということがあると思います。

佐藤晨の『黎明富士』は海と、那波多目功一の『湖上富士』は文字通り湖といっしょに富士山を描いていますが、さらに、上に書いた中路融人や中村宗弘の作品は水辺がありません。
森林や畑を手前に描いています。

那波多目功一の作品は、もやのかかる富士で、画面左手前に紅白の梅の枝が伸びています。
画家は湖の対岸から描いているのでしょう。
その間にある湖には富士の山頂が映っています。
画面に静かな時間が流れているように感じました。

珍しく茶色をメインに仕上げた松林桂月の『霊峰富士』は手前に枯れた枝の林が広がり、輪郭線のある富士が雲に挟まれて、頂と麓の2か所が姿を見せていました。

作品数は少なかったものの、画家がそれぞれに捉えた富士山の姿を落ち着いて見ることができました。
この美術館に1時間いたのは初めてです。

「どこかでもっと大規模の富士山を描いた作品展をしないかな・・・」と期待しています。





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最終更新日  2013年09月08日 23時03分27秒
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